カタラン語に起源をもつ”頻出”スペイン語単語

しばらくおちついていたかと思いきや、またややこしくなりつつある”カタルーニャ独立問題”。
スペインで暮らす当事者としては、一日も早い両者の”歩み寄り”を望みます。なんといってもバルセロナでは、なにかあるたび道路が閉鎖になったりストで公共の交通機関が乱れたり…で正直長引くと住んでいるものとしてはとても大変です^^;

カタルーニャの独立志向は今に始まったことではなく、中央政府との“対立の歴史”は長いのですが、言語的には”カステリャーノ”にすっかり“統一”されてしまったカタラン語が普段使われている言葉の中にもたくさんあったりします。

1. AVERÍA 
“工事中、修理中”の意味を持つ単語で”Esta en averia”(工事中です)はスペインではしょっちゅう遭遇します^^;もともとはカタランの”Averia”から派生した単語で、1494年にカステリャーノとして現在の”Averia”が初めて使われました。

4. BORDE
“不愛想で不親切”という意味の単語”Borde”もともとはラテン語の”Bastardo”から来た言葉ですがまずはカタルーニャ語”Bord”が派生語として生まれそのあとにカステリャーノの”Borde”となりました。

6. CHULETA
スペイン人の好む肉の一つ”あばら骨付きの肉”でレストランなどでもよく見かけます。これはもともとはバレンシアのカタラン語”Xulla”から来た言葉です。

7. FAENA
”仕事、終わらせるべき作業”の意味で現在のカタラン語では”Feina”ですが、もともとのカタラン語では”Faena”でした。古いカタラン語がそのままカステリャーノになった単語です。

9. GUANTE
”手袋”、もともとの言葉の起源はゲルマン語の”Want”だといわれています。この言葉がまずカタラン語の”Guant”となりカステリャーノの”Guante”の単語ができました。

15. PAPEL
”紙”、ラテン語の”Papiro(パピルス)”がまずカステリャーノ”Papiro”となり、この単語から派生してカタルーニャ語の”Paper”(ちなみに英語と綴りは同じです)となりました。そのあと再びカステリャーノにおいてこの”Paper”から派生した”Papel”が使われるようになりました。

16. PANTALLA
”画面”、スマホ、テレビ、PC…など日常生活とは切って話せない単語です。
カタルーニャ語の”Pantalla”(ギリシアやアラブ系の料理でよく使用されるグレ-プリ-ブ)と”Ventalla”、溶接工の使用するガラスのついたマスクの二つの単語を組み合わせて生まれた事が起源だとされています。

20. RELOJ
”時計”、ラテン語の”Hora”-もともとの意味は”砂時計”から派生して”Horologuim”(時計)という言葉が生まれ、その言葉がイタリア語の”Orlogio”となり、カステリャーノの”Reloj”にさらに近いカタラン語の”Relotge”(現在のつづりは”Rellotge”が生まれました。カタルーニャ語の”Relotge”がカステリャーノ語に適応されたものが”Reloj”となったとされています。
analógico

カステリャーノにすっかりなじんでしまった”カタラン語”たちのように、カタルーニャもスペインの他の地域とわかだまりなく仲良くやってくれる日が一日も早く訪れますよう・・・。

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Fallas (バレンシアの火祭り)のスペイン語

3月15日から3月19日まで、スペインの三大祭りの一つであり、無形世界遺産にも指定されているバレンシアの火祭り、スペイン語で”Fallas”が始まります。

お祭りの様子は下記のリンクからビデオの実況中継などでみることもできます(もちろん、実際にみるのとは迫力は比べ物になりませんが
便利な時代になったものです)

http://www.fallas.com/

実況中継を楽しむためにも、抑えておきたい”Fallasに関するスペイン語”はこちらです。

■ Fallas
バレンシア語ではFalle、スペイン語でFallaの複数形です。バレンシアとその周辺のバレンシア自治体で行われるお祭りとモニュメントを燃やす行事をさすのが”Fallas”です。19世紀に始まったお祭りとされています。

■ San Jose
大工(Carpintero)の守護神で、Fallasのお祭りはもともとはこのSan Joseを祝う事が起源とされており、お祭りは”Fiesta de San Jose”と呼ばれることもあります。もともとはバレンシア地方の大工たちが、冬の終わりと春の訪れを祝う”浄化の儀式”として古くなった木材などを燃やしたことから始まったといういわれがあります。

■ Falleras
お祭りの期間中、バレンシアの女性たちは中世の美しいドレスで着飾り”Falleras”と呼ばれます。

■ El Ninot
火祭りの主役ともいえるモニュメントで、それぞれの地域でこのお祭りのために任命される委員会が中心となって約一年がかりで作成されます。現代風刺をテーマにしたものが中心で大きさはかなり大きく、歴代で一番大きなものは33メートルにもなります。お祭りの最後の日にその年の”最優秀作品”の発表があり、最優秀作品は美術館で保管され残りのNinotは燃やされます。

■ La Crida
スペイン語(Castellano)で”El Pregon”と呼ばれる2月の一番最後の日曜に行われる”Fallas”の開始を告げるイベントです。
バレンシア州知事がバレンシアの火祭り委員会の代表にバレンシア市の鍵を渡す儀式が行われ、お祭りが始まります。

■ La mascletà
3月1日から3月19日までの期間中、毎日14時にバレンシアの市長前広場にて爆竹が打ち上げられます。6-7分の短い時間の間にかなり多数Mascletaと呼ばれる爆竹が打ち上げられその爆発音はかなり大きなものとなります。

■ La despertà
火祭りの期間中、お祭りの実行委員の人たちが”tro de bac”, と呼ばれる床に投げつけると大きな音のする爆竹で地域の人たちをおこします。(Despertaは”Despertar(起こす、目を覚まさせるの言葉からきています)。

■ La Cabalgata del Fuego
3月19日の夕方、Fallasのお祭りのモニュメントに火をともすために行われるイベントです。バレンシアの街を悪魔のコスチュームを身につけた人たちによるCorre Foc(花火を振りかざすパレード)が行われます。

■ La Noche de la Cremà
Fallasの”トリ”となる行事です。バレンシア州全てのFallasのモニュメントに火がともされ、お祭りが終了します。22’00に子供たちが作ったモニュメントに火がともり、夜中の一時までモニュメントを燃やす火は燃え続けます。

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スペイン語で振り返る2月

スポーツ、政治、経済、そして話題になった珍事件!?などスペインで注目された出来事の新聞記事やニュースのビデオを教材としてピックアップしてみました。

2月を振り返りつつ、読解・ボキャブラリーの増強にお役にたてば幸いです!

まずはオリンピックの話題から。
もともとあまり寒さの厳しくないスペイン、なのでウィンタースポーツはあまり人気がなくメダルも26年間獲得していなかったのですが
今年は、銅メダルが2つ!
一つは多くの皆様もご存じのフィギュアスケートのハビエルフェルナンデス選手。もうひとつの銅メダルは・・・


Regino Hernández gana el bronce en snowboard cross, la primera medalla española en 26 años

El malagueño toma el relevo de Blanca Fernández Ochoa y su hermano Paquito y logra el tercer podio de la historia para España en unos Juegos de Invierno

https://elpais.com/deportes/2018/02/15/actualidad/1518669728_838540.html
(レジノ ヘルナンデス、クロススノーボードで銅メダルを獲得、スペイン26年ぶりのメダル:マラゲーニョ(マラガ出身の人)はブランカ フェルナンデス オチョアと彼の弟パキートの代わりとなって歴代3位を冬季ゲームのスペインのために成し遂げた)

そして、日本でも人気のフィギュアスケーター、フェルナンデス選手。今回のオリンピックが最後のオリンピックともコメントしていましたが・・・

Javier Fernández regresará a España tras nueve años entrenándose en el extranjero
El patinador anuncia su vuelta a casa en una entrevista en vídeo con EL PAÍS y confirma que no competirá en el próximo Mundial
https://elpais.com/deportes/2018/02/20/actualidad/1519144033_344653.html
(ハビエルフェルナンデスは9年間の海外での訓練を経てスペインに戻る:スケーターは”El Pais”のビデオインタビューで彼の帰郷を発表し、次の世界大会では競技をしないと確認した)

スペインで彼の滑りを見られる日も近い!?

そしてこちらでもお祭りが・・・とやらかしてしまった人が^^;あまりにも衝撃的過ぎたようで、Youtubeで世界中にニュースがあっという間に広まりました。
YouTube: Abre una botella de champán de 34.000 euros en Ibiza y se le cae al suelo

El hombre se lleva las manos a la cara mientras los demás no pueden creer lo que acaba de suceder

http://www.lavanguardia.com/vida/20180128/44362596502/youtube-video-botella-champan-34000-euros-suelo-ibiza.html

(”Youtube”:イビザで34000ユーロのシャンパンボトルを開け、床に落としてしまった:その男性は顔にてを当てて、周りにいた人たちは起こったことが信じられなかった)

お祭り騒ぎの一方で、いくつになっても真面目に勉学に励む人も・・・80歳のおじいちゃんが”エラスムス(ヨーロッパの大学間の交換プログラム)に参加しました。

El “abuelo” Miguel se va de Erasmus a los 80: “Mis compañeros me preguntan cómo se hace el testamento”

Estudia tercer curso de Historia en la Universidad de Valencia. Va a la discoteca con sus amigos y marcha en varias manifestaciones. El lunes viajará a Verona, donde escuchó cantar a Callas hace treinta años.

https://www.elespanol.com/reportajes/20180213/abuelo-miguel-erasmus-companeros-preguntan-hace-testamento/284722733_0.html
(ミゲル”おじいちゃん”は80歳でエラスムスに参加する:”僕の同級生はどうやって遺言を行うのか尋ねるんだ”。(ミゲルは)バレンシア大学で歴史のコースを勉強し、同級生とクラブに行き、デモに参加している。月曜には(エラスムスに参加するために)ベローナ、彼が30年前にマリア・カラスの歌を聞いたベローナに30年ぶりに旅をする。

少し長いのですがインタビューを中心としたルポルタージュで口語も多く使用されており読みやすいです。

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スペインでしか通じない!?スペイン語表現

これまでも何度か、スペインで話されているスペイン語と南米で話されているスペイン語が、いろいろな面で異なることは
これまでもいくつかの記事でお伝えしてきました。

同じ単語でも違う意味で使われていたり、文法も若干違ったりと違いは多岐にわたるのですが、
”この単語を会話に使えばスペインのスペイン語っぽく聞こえる”、スペインのみで使われている口語表現、単語をいくつか紹介させていただきたいと思います。

■ Chungo
別のいい方をすれは”Muy mal” “Muy dificil’、状態がよくなかったり、困難だったりするときに使う表現です。日常会話ではかなりの頻度で使われる単語です
たとえばだと雨がかなり降っていて外にでるのに憚られるような時”El tiempo esta Chungo”. あるいは試験が難し買った時などは
”El eaxamen ha sido chungo”(試験は難しかった)などというように使います。

■ Coña
Coñaにはよくつかわれる使い方として2種類あります。
皮肉を込めた表現として使われる”de coña” 、この場合は’冗談”の意味として使われ、”Ni de coña! “は”ni de broma”と同じ意味で”冗談じゃない”。”estas de coña”(estas de broma) “本気でいってるの?”のような意味の使われ方です。

もうひとつは”面倒なもの””邪魔くさい”の意味で使われる場合。この場合は意味を強調する”Zo”を語尾につけて用いられることが多いです。
”Es una coñazo de tener que escribirlo todo “(”全て書かなければならないのはとても面倒くさい)の用に用います。

■ Pilarse ( irse)
”Irse””Marcharse”と同じで”去る”を意味します。もともとはどちらかといえば”何も言わずにいなくなる”という意味なのですが、他の2つの単語とまったく同じ意味で使われるようになりました。

■ Rollo
この表現も会話の状況によって二つの意味で用いられます。ひとつめはAburrido, Pesado ”手間がかかる、面倒、退屈”など”あまり気乗りのしないもの”に対する表現で”Que Rollo!”や”Es un rollo”という形で”あーもうめんどくさい””あーやりたくない”というような使われ方。

もうひとつは”Mal Rollo””Buen rollo”のような言い回しで”関係”や”機嫌”に類似する意味で使われる場合です。
たとえば”Hay mal rollo en el trabajo”だと”職場の雰囲気が悪い”。”Jose es de buen rollo”は”ホセはいい人だ”になります。

”Rollo”自体はもともとは”ロール”の意味なのでなぜこのような形で派生した意味をもつようになったのかは不思議ですが(笑)

この4つの表現、会話に取り入れるとかなりこなれた感じになるのでぜひお使いください!

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2018年も引き続き注目、2017年に最もよく聞かれたスペイン語の曲はコレ!

前回紹介させていただいた”スペイン語の曲を使ったスペイン語学習法”。

もうすでにお気に入りのミュージシャンや曲があるかたはぜひ毎日気が済むまで歌っていただきたいのですが(笑)
スペイン語の曲をまだ聞いたことがない方、これからチャンレンジなさるかたやあるいは、好きなミュージシャンはいるけれど
新しいジャンルも開拓したい!という方に。

スペインでは毎年”Cancion de verano”(夏の歌)というのがあり、その年に話題になった曲が夏の時期を中心にいたるところでかけられる傾向があります。どのような基準で選ばれるのかは謎、なのですが無名の新人アーティストの曲である場合はブレークのきっかけになることも。

ちなみに2017年”Cancion de verano”に選ばれたのはこちらの曲たちです。おなじみのアーティストもいますが、2018年のスペインの音楽シーンも引き続き賑わしてくれるはずです。曲が気にいれば、同じアーティストの他の曲もyoutubeなどで簡単に見つけることができるのでぜひ聞いてみてください!

■ La consulta
アーティスト:Rasel, Bebe y Xantos

セビリア出身のスパニッシュポップアーティストRasel ( Rasel Adad),バレンシア出身のシンガーBEBE,とドミニカ出身のヒップホップシンガーXantos. スペインで安定した人気を誇る3アーティストのコラボとして注目を集めた一曲です。

■ Tú me obligaste

アーティスト: Antonio José, Cali y el Dandee.
コルドバ出身のシンガーで2015年にスペインを代表する音楽コンクールのうちのひとつである”La Voz”で優勝したシンガーAntonio Joseと
コロンビア出身のポップスグループ ”Cali y El Dandee”とのコラボ曲。比較的歌詞が聞き取りやすくメロディーが綺麗な曲です。

■ Ahora lloras tú
アーティスト:Ana Mena y CNCO

マラガ出身のタレントAna Menaとマイアミで2013年に結成されたラテンアイドルグループCNCOのコラボ曲。
これからの大躍進が期待される若手のアーティストたちです。

■ Me enamoré

アーティスト:Shakira
コロンビア出身の歌姫シャキーラ。スペインでも絶大な人気を誇り彼女の曲は何度も”Cancion de verano”に選ばれています。

シャキーラの曲を除き、全ての曲はスペインと南米のアーティストのコラボ曲。言語が同じなので国境を越えたコラボも簡単にでき、スペイン国内だけでなくスペイン語圏で曲が大流行の可能性も。スペインで夏に大流行した曲がそのまま南米で夏の時期に大流行(南米は季節が逆なのでちょうどスペインが冬になった時期に夏がやってきます。)のパターンでまさに”音楽は国境を超える”です。スペイン語を母国語として使用する人口は世界的に増えていることもあり、スペイン人アーティストたちの”Cancion de Verano”が世界中で鳴り響く日も遠くないかも!?

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スペイン語の12月に関することわざ:12月のスペインは・・・

スペイン語会話では会話の中にRefran(ことわざ)が登場します。

それぞれのことわざには文化的な背景が反映されていてなかなか興味深く、そしてあらゆる単語で”ことわざ”が存在します。
12月(Deciembre)にちなんだことわざは…。

■ En diciembre, leña y duerme

leñaは”薪”のことです。直訳すると”12月は薪をくべて、眠ろう”
12月はスペインでは、一年でもっとも寒さが厳しい月であり、また最も日が短い月です。
そしてクリスマスなどもかさなり家族のだんらんの機会も多いことから、12月は暖かくするために暖炉にleña(薪)を切らさないようにして
また日が短いのでたくさん眠るのが一番、ということわざです。まるでクマの”冬眠”のようです(笑)

■ En diciembre no hay valiente que no tiemble

”12月にふるえない、勇者はいない” Temblarは”震える”という意味の動詞です。
12月はスペインでは最も寒い月であるということを表すことわざです。ただ一般的に寒いといっても北部と南部ではかなり温度差がありガリシア地方などでは0度近くになる日も多くまた湿度が高いためかなり寒さが厳しく感じられますが、バルセロナでは5度以下になる日は少なくだいたい12月でも10度前後の気温です。

■ Amanecer y anochecer, en diciembre son casi a la vez

”Amanecer(日が昇る), Anochecer(日が沈む)は12月はほとんど同時”なわけがないのですが(苦笑)。12月は日照時間が一年でもっとも短い時間で朝7時くらいまでうす暗く夕方は5時ごろから暗くなり始めるので、スペイン人のお得意の”誇張表現”からできたことわざです。
ただ夜が長い分、クリスマスイルミネーションもたっぷり楽しむことができるので、12月も捨てたものではありません・・・。

■ Diciembre tiritando, buen enero y mejor año

”tiritar”は”寒さに震える”の意味です。これは農作業からきた”ことわざ”で、12月が寒く、湿度が高く雨がたくさん降って12月らしい気候であればある程次の年の収穫がよい事を期待できるので一月も安心して過ごせるという意味です。
とくにスペインは乾燥した地域で覆われ、雨が降らないために水不足に悩まされる年が多いので、12月の天気は悪ければ悪いほど、農家の人たちにとっては次の年の収穫が期待できMejor año (さらに良い年)になるわけです。

スペイン人にとっては12月は“とにかく寒くて暗い”月のようです(笑)ただクリスマスの雰囲気や家で家族で集まって過ごすにはぴったりの時期でもありますね。

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スペインでしか通じないスペイン語会話フレーズ(1)

スペイン語は話される場所によって表現や単語はかなり違ってきます。
とくに表現に関しては文化的な要素も含まれてくるので、スペイン語ネイティブでも国籍が理解できないものもあります。

下記いくつか”スペインでしか通じないスペイン語表現”を紹介させていただきますね。
(逆に、これらの表現を使っている人はスペイン人か、スペインでスペイン語を学んだ人だなということに気がつきます・・。)

■ Ponerse las botas
”ブーツをはく”。これは”食べ物を食べすぎる”あるいは”なにかをやりすぎる”という意味です。この表現の由来はもともとはブーツ(通常は革でできている)をはくことができるのはかつては裕福な人たちの特権だったことから、”ブーツ”が”裕福”を結びつけられて”ものをたくさん持っている””たくさん食事を食べる”という表現に発展したそうです。

■ Hay ropa tendida
”洋服が干しっぱなしになっている”。スペインではよく見かける風景(とくに学生のシェアアパートなどでは日常の風景です)ですが、”そこにそのままにしておくべきではない状況”にちなんで”内緒にしておくべきことを聞くべきでない人が聞いている”状況を表す表現だそうです。

■ No hay tu tía
スペイン語ではよくあることなのですが、もともとは違う単語で作られていたフレーズがもっと簡単な同じ音の単語に置き換えられ、そちらのほうが書くのも簡単なので、最終的に残ってしまう、(日本語ではあまりみかけないので説明がいまひとつしにくいのですが)
この”No hay tu tia(あなたのおばさんはいない)”はそのような表現の一つで、もともとは”No hay atutia” (“atutia”は何にでも効果のある特効薬の意味)だったものが”No hay tu tia”になりこのフレーズが”何にでも効果のある特効薬なんて存在しない”という意味のフレーズになりました。

■ Hacer la pelota
”ボールを作る”のはスペイン(とくに会社などの組織で)よく見かける風景です。実際にボールを作るのではなく”自分に利益をもたらしてくれる人にお便じゃらをつかう”という意味です。ただそれほど嫌みのある表現ではなく、冗談混じりで親しい人に使ってもネガティブなニュアンスでとらえられることもない、日常会話に頻出する表現です。

■ Salvarse por los pelos
日本語に”危機一髪”という言い回しがありますが、それとよく似た表現です。”間一髪で助かる”という意味です。

■ Otro gallo cantaría
スペインの母親やおばあちゃんのお気に入りの表現だそうです。”もし違ったやり方でやっていたら、別の結果がでただろう”という意味です。とくに”・・・すべきだった”と子供をお説教するときにぴったりの表現かも知れません。

■ La ocasión la pintan calva
”チャンスを逃すな”という意味の表現です。日本語の表現にも”チャンスの女神には後ろ髪がない”というものがありますがそのスペイン語バージョンです。ギリシア神話のチャンスの女神は”Ocasion”という名をもち、後ろの部分には髪がないそうです。”チャンスは目の前にあるときにつかめ過ぎ去ったらもう手に入れることは不可能だ”という意味です。

日本語でも同じ表現があり、少し意外でした。
もちろんこのほかにもまだまだたくさんありますので、別の機会に紹介させていただきます。

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スペイン語の”太陽”を使った表現

金曜の午後にカタルーニャ州の独立宣言が行われ、どうなる事かと若干不安ではあったのですが、特に大きな変化はなく通常通りの日常です(ほっ)。正直なことを言えば、カタルーニャの独立より、”サマータイムの終了”のほうが懸念でしたが(もしや、時間を勘違いしてしまう講師がいるのではないかと思い・・・)特にトラブルもなくほっとしております。

サマータイムが終了になったことによって、1時間太陽が早く昇ることになります。これにちなんで”太陽”に関するスペイン語フレーズをまとめてみました。(若干こじつけです^^;)

■ hacer un sol de justicia.
気候に関する表現となりますが”Hace un sol de justicia”は”耐えがたい暑さ’を意味する表現です。
夏の暑さが特に厳しいセビリアやコルドバでよくつかわれる表現です。なぜ”Justicia(正義)”が登場するかといえば、かつて裁判で有罪判決を受けた囚人を罰する方法として真夏のかんかんでりの日に太陽のもとにさらしておくという方法が用いられていたことから来ているそうです。(少し残酷ではありますが・・・)

■ Ser un sol
この表現は気候とは全く関係なく一種のPiropo(褒め言葉)となります。”とても感じが良くてよい人”という意味です。なので
”Eres un sol!”といわれたら相手に対しての印象はよかったということになります^^

■ Trabajar de sol a sol
農業に従事する人たちの様子から生まれた表現です。農業をやっている人たちは日の出から日没までの長時間働くのが習慣です。まさに”Sol a Sol(太陽から太陽まで)”そのことから”Trabajar sol a sol”は”長い時間はたらく”という意味です。

■ Arrimarse al sol que más calienta
”Arrimarse”は”Acercarse(近づく)”と同意語です。”Arrimarse al sol que mas calienta”は選択肢があってどちらかを選ばなければいけないときに”(自分にとって)利益のおおいほうの味方になる”という意味です。
たとえばサッカーの試合などを見ているときにあまりまだサッカーがよくわからない小さな子供たちにどちらのチームが好きかを聞くと、子供たちは”Arrimarse al sol que más calienta”たいていの場合そのときに勝っているチームを選びます。

■ No dejar a sol ni sombra
この表現には肯定的な意味と否定的な意味の2種類あります。肯定的な意味は”いつもそばにいて応援してくれる””信頼できる友人になる。”
否定的な意味は”時間をとわずつきまとう”です。前後の会話によって肯定的な使い方をしているのか、否定的な意味で使われているのか判断し解釈する必要があります。

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スペイン語の“ほめ言葉”4選

以前、スペイン語を話すと幸せになる!?

の記事でも紹介をさせていただきましたが、もともとスペイン語はポジティブな意味の単語の使用頻度がが他の言語に比べて多い言葉であるとの調査結果が出ているそう。

なので”ほめる・称賛する”ための表現はたくさん存在しますが、その中でも使用頻度の高いものを4つ(あまり数が多いと一度に覚えられなくなってしまいますので^^いっきに4つ覚えてしまってください!)紹介させていただきますね。

■ Ser la leche/Ser la caña
“Ser la leche””Ser la caña”はほぼ全く同意義で使われる口語表現で、単になにかが素晴らしい時、やあるいは”最高!”というほめ言葉のときに使用します. “Es la leche!”(“Es la caña”)”この二つの表現は口語表現ではありますが、とく礼儀を欠くような響きはないので
どんどん使っても問題ないです。(同じ事をいみするものに”Es la hostia”がありますが、この表現は人によっては”デリカシーにかける”と取られることがあるので、使わない方が無難かと思います。)

■ Pasarlo bomba
”Disfurtar””Pasar bien”と同意義の表現で”楽しい時間を過ごす”という意味です。Bombaは”爆弾”という意味でスマートな表現ではありませんが温かみのある楽しさが伝わる口語表現で日常会話でよくつかわれています。特に子供たちが遊んでいるときに使われる表現です。
”Pasarlo pipa”も同意義のです。

■ Al mal tiempo buena cara
スペインでもっとも使われることわざでもあるこの表現。”Mal tiempo”は直訳では悪い天気、雨や雪や嵐を意味しますが悲しい時や落ち込んだ時、困難に立ち向かっているとき(Malos momentos)を隠喩する言葉でもあります。ただそんな時でも”Buena cara”微笑みを絶やさずに元気を出して問題に立ち向かっていこうという表現です。誰かを元気づけるときに使える言い回しですね。”大変なときにこそ笑顔を!”
数年前のスペインの経済危機の際にスペイン人の楽観的な態度が一部話題になりましたが、このことわざから来ているものかも知れません。

■ Arrimar el hombro
”Arrimar”は近づく”という意味の動詞で”Arrimar el hombro”は直訳すると”肩を近づける”という意味で”助ける、支える”という意味の表現です。家族や友達が困難な状況や問題に直面しているとき”arrimamos el hombro para ayudarlo.”(彼を助けるために支える)のように使います。

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スペイン語の方言:アンダルシアのスペイン語 その2

アンダルシアのスペイン語にチャレンジ!
の記事でも紹介させていただきましたが、スペイン語の方言の中でも特に癖の強い”Andaluz(アンダルース;アンダルシアの方言)
今回は第2段で”アンダルシア地方独特の単語”を紹介させていただきます。

■ Acarajotao
注意散漫なこと、ボーっとしていることで、同じ意味でスペインの他の地域では”Despistado””Distraido”という言葉を使います。

■ Agonias

“Agonia”という単語は”激しい痛み”を意味する単語としてスペインの他の地域でも用います。ただこの”Agonia”にSを加えて”Agonias”とするとアンダルシアでは全く別の意味を持つ単語となります。”Agonias”は”悲観的で文句ばかりいっているひと”を意味します。

■ Miarma
アンダルシアでもとくにセビリアの人がよく使う表現で、親しい人たちに愛情をこめて呼ぶ時の呼び方です。もともとは”Mi alma”が短縮されて”Miarma”となったようです。

■ Mijita
スペインの他の地域では”mijita”は”量が少ないこと””ほんの少しだけ”を意味する単語ですが、アンダルシア地方では”mijita”は”いろいろなことに細かい人”のことを意味します。スペインの他の地域では”Meticuloso” “Demasiado detalista”の単語に相当します。

■ Chuminá
Chuminada(取るに足らないこと)のアンダルシアバージョンです。アンダルシアの方言ではよく単語の語尾を省略するのですがそのうちの一つです。スペイン語に相当する言葉はtontería 、una estupidez です。

■ Cansino
おそらく、単語”Cansar(疲れさせる)”から発生したと思われるアンダルシアの方言。”Cansino”は”一緒にいると疲れる人”を意味します。
標準のスペイン語では”Pesado”が同意義です。

■ Perita
マラガ特有の表現で”素晴らしいもの””特別なもの”や人に対して使う時は”とても感じがいい人”を意味します。
スペイン語の表現ですと”Lujo””Agradable”が同意語になります。

■ Quillo/a
もともとの単語は”Chillo/Chilla”愛情を持って相手を呼ぶ呼び方で口語の小さいを意味する”Chillito””Chillita”をアンダルシア風にアレンジした言葉です。

リストにしだすと終わりがないのですが(笑)テキストには決して載ることのない”アンダルシアのスペイン語”。
いつかアンダルシアを訪れられた際にお役にたちますと幸いです!
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