スペイン流酷暑のしのぎ方

今年は日本各地厳しい暑さが続いているようです。
スペインもバルセロナは6月末までは例年になく涼しかったものの、単に夏の訪れが遅れただけだったようです。

毎日の気温の高い日が続いています。日本に比べると湿度は低いので(といってもバルセロナはスペインの中では湿度が高い方なので比較的日本と似ています)
特に太陽の日差しがスペインでは日本より強いのか…日差しが一番強い時間帯は外出もはばかられるほどです。
逆に太陽が沈むとかなり涼しくなるのはありがたいのですが…。

日本にも負けず劣らずの暑さのスペイン、
スペイン人流”酷暑のしのぎ方”とは?色々なスペインの雑誌で紹介されていた”Como combatir el calor(どうやって暑さとたたかうか)”を集めてみました。

■ ブラインドを下ろす
スペインでは昼間なのに窓のブラインドを下ろしている家を結構見かけます。こちらで暮らし始めた当初は不思議だったのですが、(防犯の面でも逆に泥棒に”内は留守にしています”と言っているようなものなので)特に夏の間はブラインドを下ろしておくと太陽の光が家の中に入ってこないので気温が上がりません。
昼間から家の中がうすぐらーくはなってしまいますが、暑さには変えられず…です。

■ 公園で過ごす
バルセロナには市内に、旧市街近くのシウタデリャ公園、サンツ駅すぐ横の繊維工場の跡地が公園になったパルケ・インドゥトリアル、そしてモンジュイックの丘など、少し歩けば木陰を見つけられる場所にあふれています。またマドリッドにも中心街にレティーロ公園があり、スペインは都市部にも必ずいくつかの公園があります。実際真夏日でも森に入ると涼しいのと同様、猛暑日でも公園の芝生の上はひんやりして、大きな木の下は長時間いても暑さを感じません。

■ ひんやりとしたものを食べる。
そうめんやざるそばはスペインにはないので…(笑)サラダやフルーツ、水分の多い野菜など。また夏はスペイン料理ではガスパチョ、も有名ですね。色々な野菜が取れる冷たいスープ、オリーブオイルやパン粉もはいっていてカロリーもしっかりとれるので夏バテ防止に効果がありそうです。
バレンシア発祥のオルチャータ、もお芋をベースにしたミルクのようなドリンクで栄養がしっかりとれます。気温が上がり始めると青汁スタンドのごとく、街のあちこちでオルチャータスタンドを見かけるようになります。

■ ショッピングセンター、デパートに行く
買い物を誌に行くのではなく単に”涼みに行く”だけの場合も多いようです(笑)。お店には人はまばらでもカフェはフードコートは大混雑はよく見かける風景です。

■ 何もしない(シエスタ・・・)
バルセロナでは次第に見かけなくなりつつある習慣ですが、夏の時期気温がかなり高くなる南部のアンダルシア地方では、暑さのため物理的に外にでるのが危険だったり、仕事の効率が極端に悪くなるのでこの時間は休憩時間にせざるを得ないという場合もあります。

■ 水のある場所で涼をとる
気をつけてみるとスペインの街には日本の街に比べて噴水が設置されている場所があちこちあったり、ある程度の大きさの公園であれば池や水場があります。
暑い日は子供たちは水辺で遊んだり、(いちおう”入るな”とは書いてありますが…^^;)木陰に座って噴水を眺めながら涼をとったり。街のあちこちにある”水のある場所”は夏の暑さ対策の一つのようです。

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スペイン語で振り返るワールドカップ

決勝リーグで惜しくもベルギーに僅差それも後半の最後一分のゴールで敗れてしまった日本チーム。しかしながら、ワールドカップが始まる前は”グループリーグ3戦とも負けてさっさと敗退”ともいわれていただけに、大健闘でした。

日本の大躍進はスペインメディアからも注目を浴びました。

今一度、ワールドカップでの日本の健闘ぶりをスペイン語で振り返ってみましょう…。
(タイトルがなかなかよく考えられています)

まずはグループリーグ第一戦、コロンビア戦。

Colombia se hace el harakiri ante Japón
(コロンビアは日本を前に”ハラキリ”をした

日本では”南米チームに勝利をおさめたアジア初のチーム”とかなり盛り上がりましたが

”Ganó Japón gracias a todas las facilidades que le puso Colombia, que se hizo el harakiri en Rusia ”

(コロンビアが全てを簡単にした御蔭で日本は勝った、コロンビアはロシアでハラキリをしたのだ)
と冷めた見方をされているようです。

↓ 記事はこちらです。
http://www.marca.com/futbol/mundial/2018/06/19/5b28e907e2704ea2bc8b460f.html

    番外編

コロンビアのビデオニュース。
負けたにも関わらず、日本を絶賛するコロンビアのレポーター…。
(ちなみにコロンビアなまりはそこそこ、です。比較的ききとりやすいです)

2戦目の対セネガル戦

Senegal se topa con el orgullo nipón
(セネガルが日本の意地に直面する)

身体的に圧倒的に有利だと見られていたセネガルチームが予想以上に苦戦し
日本チームと引き分けになった状況が説明されています

http://www.marca.com/futbol/mundial/2018/06/24/5b2fbcffca4741de1b8b45bd.html

そして続いて物議をかもした”ポーランド戦”

El sucio ‘juego limpio’ nipón
(汚い日本の”フェアな試合”)

Al final lo único que importa es que Japón jugará sus terceros octavos de final de un Mundial (tras los de 2002 y 2010) pero la manera de clasificarse para ellos dejó que desear. Eso sí, pasaron a la historia por ser la primera selección en clasificarse por el ‘juego limpio’ en un Mundial. Paradojas.

(結局日本にとって唯一大切だったのは3度目の決勝リーグ進出のみ(2002年と2010年の次)であり、彼らの選ばれ方は残念なものであった。
しかいワールドカップにおいて”フェアプレー”によって選出される初めてのチームとなったことは事実である。逆説的だ。

Pero, si obviamos los cuatro últimos minutos vividos en el Volgrado Arena, los samuráis azules han hecho gala de su nobleza en el verde, ya que se han convertido en el combinado que menos faltas ha cometido en toda la fase de grupos.

(しかし、Volgerado Arenaでの最後の4分間を除けば、サムライブルーはグリーンで彼らの”尊厳”を多いに見せつけた。グループリーグにおいて最もファウルが少ないチームであったからだ)


http://www.marca.com/futbol/mundial/2018/06/29/5b35de71e2704e31368b45c5.html

Japón, la primera selección que avanza de rondas por ‘fair play’ en un Mundial de Fútbol
(日本、ワールドカップで”フェアプレイ”で勝ちあがる初めてのチーム。)

https://cnnespanol.cnn.com/2018/06/28/japon-la-primera-seleccion-que-avanza-de-rondas-por-fair-play-en-un-mundial-de-futbol/

最終戦、試合の内容もさることながら世界中から注目を浴びたのは

La foto del vestuario de Japón que da la vuelta al mundo
(日本チームのロッカールームの写真が世界中を駆け巡った)

La selección nipona ha dado una lección de deportividad tras ser eliminada del Mundial de Rusia 2018 ante Bélgica.

(日本チームは2018年のロシアワールドカップでの対ベルギーの敗退の際、スポーツマンシップについてのひとつのレッスンを残した。)

http://www.lavanguardia.com/deportes/mundial-2018-rusia/20180704/45642561104/mundial-rusia-2018-imagen-ejemplar-vestuario-japon-video-seo-lv.html

その他ワールドカップ中の日本チームの試合に関する記事がまとめて見れる
スペイン主要スポーツ誌”Marca”の”Japon”セクションはこちらです


http://www.marca.com/futbol/mundial/japon.html

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スペイン旅行をさらに楽しめる8冊

スペインはワールドカップでふだんより賑やかですが(この時期は通常シーズンオフのためサッカーの試合はないので静かめなのです・・)
時差はあるものの、4年に一度の大会の熱気を楽しまれていることを願いつつ(と本人は全くサッカーに興味がないので、時差関係なく見られるのですが見る気は全くありません^^;スイマセン…)

梅雨も終盤、夏休みも近づき、今年こそはスペイン!というかたもいらっしゃるかと思います。
ガイドブックでいろいろと下調べをするのも楽しいですが、
これから訪れる場所が舞台になった小説で、その土地の豆知識を得たり、”聖地めぐり”をしたり・・
あるいは小説の中に登場した場所をどうしても訪れたくなる、という場合もあるかと思います。

お気に入りの小説が舞台になった場所を訪れるのは観光地や世界遺産を訪れるのとはまた別のわくわく感が^^

通勤や勉強の合間でも楽しめる、”スペインが舞台のベストセラー小説”
読んでいるとスペインを旅しているような気分に浸れるので、スペイン旅行のご予定のない方にもお勧めです!

    スペインのベストセラーの常連、カルロス・ルイス サフォンの「忘れられた本の墓場」シリーズ


日本語で読める、スペインの文豪による”傑作”5選

日本語で読める、スペインの文豪による”傑作”5選


でも紹介させていただきましたが、バルセロナ出身の作家 カルロス ルイス サフォンの3部作。
”風の影””天使のゲーム””天国の囚人”。

どれもバルセロナが舞台になったミステリー小説です。バルセロナの街の描写、また3作とも違った時代を舞台としているので、それぞれの時代にタイムスリップしたような気分にも浸れます。
ノンフィクションですが、確実に”バルセロナ滞在”をさらにわくわくさせ得てくれる3冊です。(ちなみこの”忘れられた本の墓場”シリーズは4部作で完結の予定ですが、完結編にあたるシリーズ第4作はまだ本国のスペインでも出版されていません)

シリーズ第2作目20世紀初頭のバルセロナが舞台
■ 天使のゲーム

シリーズ第三作目”風の影”の主人公ダニエルのその後を描くスペイン内戦後のバルセロナの様子
■ 天国の囚人

バルセロナ、旧市街に位置するサンタマリアデルマル教会が舞台。読むと絶対に訪れたくなる一冊

■海のカテドラル イルデフォンソ・ファルコネス

作者は異なるものの”風の影”に負けず劣らず世界的なベストセラーになりました。ノンフィクションながらも、歴史的な史実に基づいて書かれているため中世時代の歴史背景が理解できるようになります。バルセロナの旧市街にそのまま残る中世時代の荘厳な空気感がそのまま伝わってくるようです。読み終えたあとには絶対にバルセロナを訪れたくなる作品です。


スペイン内戦から現代へのひもときとなるイギリス人作家ジョージ オーウェルのルポルタージュ

■ カタロニア讃歌 (岩波文庫)
昨年から再び勢いを戻した”バルセロナの独立運動”の発端でもある”スペイン市民戦争”に参加したジョージオーウェルの、ルポルタージュです。
なぜこんなにカタルーニャ問題がややこしくなっているのか・・の背景に興味をもたれた方はそのひもときに大きなヒントを与えてくれる一冊となっています。

現代のマドリードが舞台子供の目から見た”スペインの暮らし”

ゆかいなセリア

スペインの子供新聞で大人気となり単行本化された”ゆかいなセリア”シリーズ。スペインの日常を子供たちの視点から見ることができる楽しい一冊です。

↓ こちらはスペイン語バージョン。もともと子供新聞に掲載されていた読みものなので文章も平易で難しい単語は使用されていないので
ぜひオリジナルバージョンにチャレンジしてください!

Celia, lo que dice

プラド美術館にいくならぜひ事前に読んでおきたい、作品”深読み”ガイドブック

■ プラド美術館の師
実際の絵画の写真がおりこまれている一味違った小説です。読んでいるだけで美術館を訪れているような気持ちにさせられ、また絵画に対する知識も深まります。
小説で気になった作品の実物を見たときの感激がひとしお!プラド美術館が満喫できる一冊です

ダビンチ コードの続編、今度の舞台はスペイン!
オリジン
世界的なベストセラーになった”ダビンチ コード”。最新作の舞台はスペインのバルセロナ、マドリッド、ビルバオです(表紙モチーフがサグラダファミリア!)これからスペインを訪れる方もそして既に訪れられた方も、スペインを舞台にした壮大な謎解きに引き込まれるはずです。(ダビンチコードは、読むのをとめることができず歩きながらも読んでしまったくらい引き込まれました・・^^;)

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スペイン語で楽しむワールドカップ2018

5月14日からいよいよサッカーのワールドカップが、今回はロシアで開催しました。
ワールドカップはスペイン語では”Copa Mundial”あるいは単に”Mundial”です。
(ちまたでは”Mundial”という人の方が多い印象です)
スペインは2010年に優勝したこともあり、チームへの期待は大きくかなりの盛り上がりを見せます。

各メディアも大きく”ワールドカップ特集”を組んでいます。
サッカー好きのかたは(もちろんそうでない方も!)
スペイン語でワールドカップのニュースをいち早くチェック!

各誌のワールドカップ特集ページ

スペインの主要スポーツ誌、

Marca
AS
Mundo deportivo

一般紙も・・サッカーにあまり詳しくない方はこちらに掲載されている記事のほうが読みやすいかと思います。

-El paisのワールドカップ特集

-El periodicoのワールドカップ特集

またワールドカップをさらに楽しむために役に立ちそうな記事を各誌からピックアップしてみました。

■ Calendario Interactivo Mundial Rusia 2018
スポーツ誌”Marca”のワールドカップインタラクティブカレンダー。
各国の試合の日にちが、トーナメントが進むにつれて一目でわかり便利です。

¿Qué equipo tiene más jugadores en cada selección del Mundial?
各国でリーグのどこのチームの選手が代表に選出されているかをまとめた記事です。スペインはリアルマドリッドから6名、他の国に比べると圧倒的な比率でした。

■ Los dorsales de los 736 jugadores del Mundial de Rusia
ワールドカップに出場する全736選手の写真と名前のデ-タです。

■ Los partidos más igualados de la fase de grupos del Mundial
ランキングが近く実力が同等なため接戦が予想される試合のまとめ記事です。”ペルー対デンマーク””クロアチアとアイスランド””ブラジル対スイス””スペイン対ポルトガル”そして初日の”ロシア対サウジアラビア”が挙げられています。”ロシア対サウジアラビア”はロシアが圧勝しましたが、実力が近い国同士の試合は接戦が予想され、盛り上がりそうですね!

■ Infografico interactivo:los datos mas relevantes de todo los mundiales de historia
ワールドカップ参加国の国全てのこれまでの”ワールドカップでの歩み”選手やそのほか関連デ-タを国別にグラフなどを用いてまとめた記事です。かなりマニアック、とともにここまで細かい記事を作成してしまうスペイン人の”サッカーへの情熱”を感じずにいられません…。

■ los mejores imagenes de mundial
ワールドカップのベストショット集。随時更新されこれからどんどん増えていく予定です。

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バルサの主将が日本に移籍!?イ二エスタってどんな選手?

神戸ヴィッセルに入団するかも?!と世界有数のサッカーチームから日本への移籍はめったにないこともありニュースで話題に上ったFCバルセロナのアンドレス イ二エスタ選手。
サッカー好きな方はもちろんご存じかとは思いますが、サッカーのことはあまり知らないけれどなんだかすごい選手が日本にやってくるらしい…と少し興味をもたれた方に多くの選手から”Maestro(マスター)”と讃えられるイ二エスタ選手の功績のおさらいです。
(ちなみにバルセロナで15年も暮らしながら、サッカーに全く興味がないため、イ二エスタ選手がバルサのキャプテンであることすらつい数カ月前に知りました^^;)

ほんとにすごい選手が日本に来るかも知れません・・。

■ 2015年から2018年までスペイン第一部リーグFCバルセロナのキャプテンを務めた。ちなみに副キャプテンは ライオネルメッシ。

■ FCバルセロナ内での年俸はメッシに次いで2位

■ 12歳のときにバルサのカンテラにスカウトされ2004年のシーズンから正式に一部のチームの選手となる。合計22年間所属した。

■ 2012年にはヨーロッパの最収集選手(El Mejor jugador de Europa de la UEFA)、”ユーロカップの最優秀選手Mejor Jugador de la Eurocopa”に選ばれ、同年に2つの賞を得た選手は史上初。

■ バルサに在籍中にチームとして32個のタイトルを獲得(現時点ではバルサ史上最多)

■ 2009年と2016年の間にバロンドール賞に継続してノミネートされている。2010年にはメッシについで2位 (Balón de Plata),、2012年には3位、2009年と2011年には4位にランクインした。

■ 2009年のチャンピオンズリーグ準々決勝の対アナーセル戦にて”Iniestazo”と後に呼ばれるゴールで逆転勝利をもたらす。このイ二エスタのゴールがきっかけとなってバルサは準決勝に進むことができ後にバルサにとって2度目のチャンピオンズリーグ優勝、初めての3冠王(国王杯/スペイン一部リーグ/チャンピオンズリーグ)を獲得した

■ 2010年のワールドカップ決勝対オランダ戦では終盤116分のイ二エスタのゴールがスペインに史上初の世界一のトロフィーをもたらした。

■ 2017年にFCバルセロナと生涯契約を結んだ(おそらくヴィッセル神戸に来る場合は”レンタル”のような形になるのでしょうか・・・)

■ 2018年度のワールドカップに向けてスペイン代表として選出された。

ちなみに出身はカスティーリャラマンチャ地方のアルバセテ、出身地にはイ二エスタの家族がワイナリー”Bodega Iniesta”を経営しており、Bodega Initestaの”Corazon Loco”は日本のコンクールでも賞をとったことのあるワインです。
イ二エスタがヴィッセルに移籍の暁には、ワイナリーの経営権もスポンサーの楽天に譲渡されるとのことで”Corazon Loco”ももっと日本で御目にかかることができるようになるかもしれませんね。^^

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スペイン語”春”のボキャブラリー:スペインの春を飾るのは…

今年は寒さが長引き、不安定な気候が続きましたがやっと少しづつ暖かさが本格的になりやっとスペインにも春が訪れてくれるようです。

スペインの気候はほとんどの地域が”地中海性気候”日本の気候ととてもよく似ているため、植物も日本で見かけるものと同じものをスペインでもかなりの頻度でみかけます。
春の訪れを告げる花たちも例外ではなく、実はスペインと日本の春にもいくつかの春の”共通花”があるようです。

カラフルなスペイン、春をさらにカラフルに盛り上げてくれるのはこんな花たちです。

Cerezo(桜)
日本の春の風物詩の桜。限られた地区のみになりますが、スペインでも桜を楽しむことができます。スペインで桜が咲き始めるのは例年3月の中旬から。有名なのはアンダルシア、ハエンのSierra Magina。日本のように街が満開の桜で埋め尽くされてピンク色になります。その他桜はタラゴナ、ブルゴスの一部の地区でも見ることができ、レオンでは八重桜が毎年春を飾ります。

Melocoton(桃)

鮮やかなピンク色の花を咲かせる”桃”の木。特にカタルーニャ地方で多く見られるようでカタルーニャ北部のレリダやBajo Segreは春になると桃の花を楽しむための”観賞ルート”が特別に設置されます。

Ciruelas(梅)
リオハ地方の”Valle de Nalda”には4月の第一週は”Dia de ciruelo(梅の日)”。満開の梅の花とともに春の訪れを祝います。
またアコルーニャ地方の”Pazo de Faramello”には40本の”ciruelo japonés”が植えられておりガリシアの中でも景勝の地として人気があります。

Almendro(アーモンド)
桜より少し早い時期(通常は2月の末から3月の上旬)に花が咲くアーモンド。薄いピンクの小さな花、見た目は桜にとてもよく似ています。
スペインとくに気候の暖かい地中海側では多く見られる木で、場所によっては”Fiesta de Almendoros”(アーモンドまつり)が大々的に行われます。日本でいうところの”お花見”のようなものなのでしょうか・・・。

Amapola (アマポーラ)
4月と5月の間太陽の光を浴びて育つアマポーラの花はスペイン全土で楽しむことができる花ですが、特に有名なのはトレドのモンタルバン城(Castillo de Montalban)を囲む一面のアマポーラの風景。まさに”スペインの春”を象徴するような風景、一度お目にかかってみたいものです。

flor del manzano (リンゴの花)
3月から5月の間に白いかわいらしい花を咲かせる”Los manzanos(リンゴの木)”。リンゴのお酒”シードル”の名産地であるアストゥリアス地方の春の風物詩です。リンゴの花の寿命は気候などにもよりますが、約15日間。この期間中アストゥリアスではシードルの製造過程の開始(シードルの素となるリンゴの花が咲いたので)を記念してさまざまなイベントが行われます。

花の開花に合わせてお祭りも各地で盛んにおこなわれるようで
場所や花が変われど、花とともにやってくる春の訪れを祝う気持ちは万国共通なのですね^^

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真似してみたい!バレンシアならではの習慣

スペイン三大祭りのうちの一つである”Fallas(火祭り)”の開催地、パエリア、オルチャータの発祥地でもありスペインの中でも”食文化が豊かな場所”のうちの一つであるバレンシア。

バルセロナやマドリッドのように”観光地”として注目されることはいささか少ないものの、まだまだスペインならでは、そしてバレンシアならではの”古き良き習慣”が生活にしっかり根付いています。

バレンシアの習慣とは・・・

El almuerzo
”スペイン人は一日に5回食事をする”のはどの土地もほぼ共通です。朝仕事に出かける前の”DESAYUNO”、軽い朝食、バルセロナではコーヒーとクロワッサンが主流です。11時から12時ごろまでの昼休み前の休憩にとる”Almuerzo”こちらは小さなサンドイッチやトルティーヤ(スパニッシュオムレツ)を昼ごはん前に軽く。そしてComida(昼食)、Merienda(おやつ)Cena(夕食)と続きます。
朝食と昼食の間のAlmuerzoは通常は約30分くらいの休憩で軽くすませるのが習慣ですが、バレンシアではあたたかいサンドイッチ、オリーブ、ソーセージとたっぷり一時間かけてしっかり取ります。そのあと昼ごはんを食べられるのか心配になりますが^^;朝の時間帯にしっかりパワーチャージすることは大切ですね^^

A la fresca
バレンシア州の郊外の村でよく見かける風景です。気候のよい5月から10月、夕食が終わった後に道に机をだして夕涼みしながら御近所さんとのおしゃべりに花を咲かせます。時には広場などに大きな机をだして町内会あげての食事会も行われます。スペイン人の尋常でない”テラス好き”(笑)の原点ココにあり、です。

La paella dominical

”日曜のパエリア”(ちなみにバルセロナでは多くのレストランがなぜか木曜にパエリアのメニューを出します)の習慣はもはやスペイン全土のものとなりつつありますが、発祥地はバレンシア。日曜の昼ごはんは家族大集合で、薪で直接料理したパエリアをいただきます。大きなパエリア鍋から直接食べるのが”バレンシア流”のパエリアのいただき方です。

La picaeta
お店のオープニング、ウエディングドレスのお披露目などちょっとした家族や地域の集まりの際にバレンシアの人たちは決まってハムやチーズ、Coca(スペイン風のピザ)、ピーナツやチップスなど軽くつまめる”Picaeta”を用意します。バレンシアでは御祝い事は必ず”食べ物”と一緒にの習慣が根付いています。

La mocaorà
バレンシアには独自のバレンタインデ-があり10月9日にあたります。”San dionisio”の日と呼ばれ、農業が盛んで豊かな土地に恵まれたバレンシアでは、この日男性は女性にフルーツや野菜を布に包んで送る習慣があったのですが、現代ではフルーツや野菜の形をしたカラフルでかわいらしいマザパンを綺麗な布で包んで送る習慣に変わりました。かわいらしいマザパンは女性にとっても嬉しいプレゼントです^^

Caminar por en medio de la calle
バレンシアの人はなぜか”道の真ん中”を歩くのが好きです。本人たちも意識しないでやってしまうそうで・・・、時には歩道があるにも関わらず車道のど真ん中を歩いていることもあるそうです。

Comprar en el mercado

バルセロナでは、失われつつある文化である”市場での買い物”、(バルセロナのいくつかの市場は観光地と化してしまい、地元の人は買い物をゆっくりすることすらできなくなってしまいました・・)新鮮な野菜、果物、お肉などをお店の人やときには出くわした近所のひとたちとおしゃべりしながらの買い物wを楽しむ習慣はまだまだバレンシアには根強く残っています。

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Fallas (バレンシアの火祭り)のスペイン語

3月15日から3月19日まで、スペインの三大祭りの一つであり、無形世界遺産にも指定されているバレンシアの火祭り、スペイン語で”Fallas”が始まります。

お祭りの様子は下記のリンクからビデオの実況中継などでみることもできます(もちろん、実際にみるのとは迫力は比べ物になりませんが
便利な時代になったものです)

http://www.fallas.com/

実況中継を楽しむためにも、抑えておきたい”Fallasに関するスペイン語”はこちらです。

■ Fallas
バレンシア語ではFalle、スペイン語でFallaの複数形です。バレンシアとその周辺のバレンシア自治体で行われるお祭りとモニュメントを燃やす行事をさすのが”Fallas”です。19世紀に始まったお祭りとされています。

■ San Jose
大工(Carpintero)の守護神で、Fallasのお祭りはもともとはこのSan Joseを祝う事が起源とされており、お祭りは”Fiesta de San Jose”と呼ばれることもあります。もともとはバレンシア地方の大工たちが、冬の終わりと春の訪れを祝う”浄化の儀式”として古くなった木材などを燃やしたことから始まったといういわれがあります。

■ Falleras
お祭りの期間中、バレンシアの女性たちは中世の美しいドレスで着飾り”Falleras”と呼ばれます。

■ El Ninot
火祭りの主役ともいえるモニュメントで、それぞれの地域でこのお祭りのために任命される委員会が中心となって約一年がかりで作成されます。現代風刺をテーマにしたものが中心で大きさはかなり大きく、歴代で一番大きなものは33メートルにもなります。お祭りの最後の日にその年の”最優秀作品”の発表があり、最優秀作品は美術館で保管され残りのNinotは燃やされます。

■ La Crida
スペイン語(Castellano)で”El Pregon”と呼ばれる2月の一番最後の日曜に行われる”Fallas”の開始を告げるイベントです。
バレンシア州知事がバレンシアの火祭り委員会の代表にバレンシア市の鍵を渡す儀式が行われ、お祭りが始まります。

■ La mascletà
3月1日から3月19日までの期間中、毎日14時にバレンシアの市長前広場にて爆竹が打ち上げられます。6-7分の短い時間の間にかなり多数Mascletaと呼ばれる爆竹が打ち上げられその爆発音はかなり大きなものとなります。

■ La despertà
火祭りの期間中、お祭りの実行委員の人たちが”tro de bac”, と呼ばれる床に投げつけると大きな音のする爆竹で地域の人たちをおこします。(Despertaは”Despertar(起こす、目を覚まさせるの言葉からきています)。

■ La Cabalgata del Fuego
3月19日の夕方、Fallasのお祭りのモニュメントに火をともすために行われるイベントです。バレンシアの街を悪魔のコスチュームを身につけた人たちによるCorre Foc(花火を振りかざすパレード)が行われます。

■ La Noche de la Cremà
Fallasの”トリ”となる行事です。バレンシア州全てのFallasのモニュメントに火がともされ、お祭りが終了します。22’00に子供たちが作ったモニュメントに火がともり、夜中の一時までモニュメントを燃やす火は燃え続けます。

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スペイン語で振り返る2月

スポーツ、政治、経済、そして話題になった珍事件!?などスペインで注目された出来事の新聞記事やニュースのビデオを教材としてピックアップしてみました。

2月を振り返りつつ、読解・ボキャブラリーの増強にお役にたてば幸いです!

まずはオリンピックの話題から。
もともとあまり寒さの厳しくないスペイン、なのでウィンタースポーツはあまり人気がなくメダルも26年間獲得していなかったのですが
今年は、銅メダルが2つ!
一つは多くの皆様もご存じのフィギュアスケートのハビエルフェルナンデス選手。もうひとつの銅メダルは・・・


Regino Hernández gana el bronce en snowboard cross, la primera medalla española en 26 años

El malagueño toma el relevo de Blanca Fernández Ochoa y su hermano Paquito y logra el tercer podio de la historia para España en unos Juegos de Invierno

https://elpais.com/deportes/2018/02/15/actualidad/1518669728_838540.html
(レジノ ヘルナンデス、クロススノーボードで銅メダルを獲得、スペイン26年ぶりのメダル:マラゲーニョ(マラガ出身の人)はブランカ フェルナンデス オチョアと彼の弟パキートの代わりとなって歴代3位を冬季ゲームのスペインのために成し遂げた)

そして、日本でも人気のフィギュアスケーター、フェルナンデス選手。今回のオリンピックが最後のオリンピックともコメントしていましたが・・・

Javier Fernández regresará a España tras nueve años entrenándose en el extranjero
El patinador anuncia su vuelta a casa en una entrevista en vídeo con EL PAÍS y confirma que no competirá en el próximo Mundial
https://elpais.com/deportes/2018/02/20/actualidad/1519144033_344653.html
(ハビエルフェルナンデスは9年間の海外での訓練を経てスペインに戻る:スケーターは”El Pais”のビデオインタビューで彼の帰郷を発表し、次の世界大会では競技をしないと確認した)

スペインで彼の滑りを見られる日も近い!?

そしてこちらでもお祭りが・・・とやらかしてしまった人が^^;あまりにも衝撃的過ぎたようで、Youtubeで世界中にニュースがあっという間に広まりました。
YouTube: Abre una botella de champán de 34.000 euros en Ibiza y se le cae al suelo

El hombre se lleva las manos a la cara mientras los demás no pueden creer lo que acaba de suceder

http://www.lavanguardia.com/vida/20180128/44362596502/youtube-video-botella-champan-34000-euros-suelo-ibiza.html

(”Youtube”:イビザで34000ユーロのシャンパンボトルを開け、床に落としてしまった:その男性は顔にてを当てて、周りにいた人たちは起こったことが信じられなかった)

お祭り騒ぎの一方で、いくつになっても真面目に勉学に励む人も・・・80歳のおじいちゃんが”エラスムス(ヨーロッパの大学間の交換プログラム)に参加しました。

El “abuelo” Miguel se va de Erasmus a los 80: “Mis compañeros me preguntan cómo se hace el testamento”

Estudia tercer curso de Historia en la Universidad de Valencia. Va a la discoteca con sus amigos y marcha en varias manifestaciones. El lunes viajará a Verona, donde escuchó cantar a Callas hace treinta años.

https://www.elespanol.com/reportajes/20180213/abuelo-miguel-erasmus-companeros-preguntan-hace-testamento/284722733_0.html
(ミゲル”おじいちゃん”は80歳でエラスムスに参加する:”僕の同級生はどうやって遺言を行うのか尋ねるんだ”。(ミゲルは)バレンシア大学で歴史のコースを勉強し、同級生とクラブに行き、デモに参加している。月曜には(エラスムスに参加するために)ベローナ、彼が30年前にマリア・カラスの歌を聞いたベローナに30年ぶりに旅をする。

少し長いのですがインタビューを中心としたルポルタージュで口語も多く使用されており読みやすいです。

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スペイン語で楽しむ冬季オリンピックハイライト

日本では現在冬季オリンピックの話題で持ちきりのようですが・・かなしいかなスペインでは盛り上がりはいまいち^^;
しかしながら、スペインチーム今年は1992年以来のメダル獲得も達成ということもあり連日ニュースには登場しております。

開催中、興味のある試合の記事をスペイン語でおさらいすれば読解力ボキャブラリーアップ^^
下記スペイン語で2018年冬季オリンピックが楽しめるスペイン語の”オリンピック特集”紹介させていただきますね。

■ 主要紙”El pais”のオリンピック特集

https://elpais.com/tag/juegos_olimpicos_invierno/a#

”Los españoles que quieren acabar con 26 años de sequía en los Juegos de Invierno”
(冬季オリンピックの26年間の干ばつを終わらせたいスペイン人たち)
オリンピックが本格的に開始する前の記事、26年ぶりのメダル獲得となるか・・・

”La odisea de Javier Fernández, ‘el Lagartija’”
El bronce culmina la aventura de un talento al que costó domar y que emigró para triunfar en el hielo
(ハビエルフェルナンデスの長い旅”とあるとかげ”:銅メダルは手名づけるのが難しく氷上で勝つために外国に移リ住んだ才能の冒険にピリオドを打つ)

記事中には2016年に収録されたフェルナンデス選手のインタビュービデオも。癖のない綺麗なききとりやすいスペイン語です。

■ ビデオで日ごとのハイライトがチェックできる”Eurosports”のオリンピック特集
https://www.eurosport.es/juegos-olimpicos/

一つ一つのビデオが短いので字幕はないのですが繰り返して聞いたり、下記取りをするのにはぴったりです。
字幕付きのインタビューもあるのでご活用ください!
”Las actuaciones de los tres medallistas con el polémico resbalón de Shoma Uno”
(問題視される宇野の転倒と3人のメダリストの演技)
フィギュアスケート男子上位三人の演技のハイライト。宇野選手はなぜか転倒シーンが中心。スペイン人的には納得がいかなかったのでしょうか・・・

Kodaira hace historia para Japón en el 500m de patinaje de velocidad
(小平(選手)は日本へ500メートルのスピードスケートで歴史を作る)
スペイン語での実況中継付きのビデオで臨場感たっぷりです。

普段はサッカーの話題で一色ですが…主要スポーツ誌もオリンピックの特集を組んでいます。
スポーツ誌なので、一つ一つの記事が比較的短く読みやすいです。

■ Mundo deportivo
http://www.mundodeportivo.com/juegos-olimpicos

”Juegos Olímpicos de Invierno 2018: Calendario, horarios y dónde ver”
Trece españoles competirán en los Juegos Olímpicos de PyeongChang 2018 que se disputarán entre el 9 y el 25 de febrero en esta ciudad de Corea del Sur
(2018年冬季オリンピック、カレンダー、時間、どこで見るか:13人のスペイン人たちが2018年平昌オリンピックで韓国の街で2月9日から15日まで競技を行います。)
スペイン人選手が参加する競技、時間帯をまとめたカレンダーです。

■ Marca
日々のオリンピックのニュースに加えて、スペイン代表選手たちのインタビュー記事も。
http://www.marca.com/juegos-olimpicos-invierno.html?intcmp=MENUDEST&s_kw=juegos-olimpicos-invierno

”Así es el bicampeón olímpico:Hanyu, el campeón olímpico al que le tranquiliza ver la cara de Winnie the Pooh”
(オリンピックの2冠選手はこんな風です:羽生、プーさんの顔をみると落ち着くオリンピックチャンピオン)
羽生選手の”プーさん”好きはここでも話題に…。

スペインのメディアだけあって、ハビエルフェルナンデス選手のインタビューがあちこちで見られます。マドリッド出身のフェルナンデス選手、もちろんネイティブなので話す速度は速いですが、それを除けば癖のない聞き取り易いきれいなスペイン語。リスニング教材としてもぴったりです(発音のまねをするのにも!)

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