大好評ダリ展へのオマージュ、スペインの奇才、ダリの作品を読み解くコツ

大好評ダリ展へのオマージュ、スペインの奇才、ダリの作品を読み解くコツ

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現在東京の国立美術館で行われているダリ展。
これだけのダリの作品の展覧会が行われるのは日本では10年ぶりだそうでかなりの賑わいを見せているようですね。(12月12日まで開催されているので、まだの方はぜひ!)

バルセロナの郊外にあるフィゲラスのサルバトール・ダリ財団、フロリダのダリ美術館、スペインの国立ソフィア王妃芸術センターのそして日本中のダリ作品を所蔵している美術館からも貸出を受け、全200点以上の展示品が集められたスペインでもなかなかみることができない大規模な回顧展のようです。

ピカソと並んでスペインを代表する芸術家サルバドール・ダリ。バルセロナの郊外、フィゲラスの裕福な家庭に生まれ幼いころから絵画に興味をもちその時代の芸術家たちにも早くからその才能を認められる存在でした。

一部の芸術家から商業色が強いことを批判されるものの、写実的描法を用いながら、多重イメージなどを駆使して夢のような風景画を描いた彼の作風は高い人気を得、現在でも頻繁世界中で展示会が行われています。

また作風のみならずその独特の風貌からも”奇才”として知られるダリですが、実際には、ダリは根っからの奇人というわけではなく、本当に親しい友人の前では非常に繊細で気の行き届いた常識人だったとされています。彼にとっては「アート」は現実世界と対峙するためのよろいのような物であり、顕示される自己が必ずしもダリ本人そのものではないことは彼の作品を読み解く上で重要な鍵となるかと思います。

ダリの作品を読み解くシンボル達
ダリの作品にはいくつか繰り返し登場するモチーフがあります。それぞれのモチーフに込められた意味を参考にすれば、
彼の不思議な作品への理解も深まるかも?

■ 柔らかい時計
ダリの作品といえば一番に”柔らかい時計”を思い出される方も多いかと思います。作品”記憶の固執”で初めて登場したこのモチーフは、”時間は相対的なものであり固定された概念ではない”というアインシュタインの理論を表しているそうです。時計がぐにゃりと曲がっているこのイメージ自体は、8月の暑い日にダリがみかけた解けかけているカマンベールチーズから発想を得たものだそうです。

■ 象
象もたびたび彼の作品に登場するシンボルです。”細くたくさん関節のある足をもつ象”は”空間のゆがみ”の意味をもつシンボルとされています。
ダリの”私は自分自身が死ぬほど楽しめる絵を書いている、なんの無理もすることなく、美しいかどうかなど全く気にもしていない。自分の感情が深く動かされるものだけを作っているし、それらを偽りなく描いているだけだ”という言葉に基づいて”構造に対する無重力の考えが込められている”と分析されています。

■ 卵
卵もダリの作品においてよくあらわれるシンボルです。ダリは卵を”誕生”とむすびつけ希望と愛のシンボルとして用いているそうです。

そのほか、蟻は”死・衰退、カタツムリは”人間の頭”(彼が初めて心理学者のフロイトにあったときに、フロイトの家の窓から見えた時点社にカタツムリがいたことから由来しているそうです)、バッタは無駄と恐れの意味が込められているそうです。

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