スペインと日本の”おもてなし”の違い

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“郷に入れば郷に従え”とはいったもので、所変われば習慣も全く変わります。
スペインと日本で大きく違う習慣のうちの一つがスペインでは”あまり知らない人でも家に招待する”。
2,3度しかあったことのない”知り合い”でも気軽に家に招待したりということはよくあります。
(日本では”誰かを家によぶ”事に対するハードルは結構高く、信頼できる親しい友人でないと家に招待することはあまりないと思います。)
そして世話好きなスペイン人のもともとの性質故か、人を家に招待する際には一生けん命彼らなりのやり方でもてなそうとしてくれます。

スペイン独特の”人を家に招待した時のもてなし方”が

1.家を一通り案内する。
初めて訪れた家の場合は、まず最初”家のツアー”から始まります。御丁寧に(笑)ひとつひとつの部屋を回りながら見せてくれることが多いです。最初は、”引っ越したばかりだから家を案内したいのかな?”と勝手な解釈をしていたのですが、ほとんど訪れたおうちで同じことが初回は行われるので(笑)スペイン人の”おもてなし”の習慣の一部であるようです。

2.”飲み物がほしいか”何度も聞かれる。
典型的なフレーズが¿qué quieres tomar?(何が飲みたい?) ¿Quieres tomar algo? (何か飲みたい?)
もし本当にのどが渇いていたりすれば、遠慮なくいただいても全く問題ないです。ただ、スペインでは、このような場合”すぐに受け取るとお金にこまっているように見られる”と思われるという考え方が昔からあるらしく、ほとんどの場合、一回目はたとえのどが渇いていても断るそうです。なのでもし、スペイン人を家に招待することがあった場合は、何度か尋ねてみることをお勧めします。
(日本の場合は、相手に尋ねることなく、誰かを招待した時は相手に尋ねることなくお茶などの飲み物が出てくるのが習慣なのでそこは異なるかも知れません)

そしてスペイン人の家に呼ばれた時は

3.おみやげを持っていく
家に招待された場合、なにか”手土産”を持参するのが一般的な習慣です。最も典型的なものは”ワイン”、あるいは”デザート”も喜ばれます。
ワインは、食事とともに、デザートは食事のあとに招待してくれた人たちとその場でいただきます。プレゼントなどは送り主の目の前で開けるのが一般的です。

4.食事を絶賛する
とくに食事を招待してもらったときは、“estaba todo muy bueno“(全部とてもおいしかった)
“qué bueno“(なんておいしいんだ), “qué rico“(なんて味わい深いんだ), “te ha quedado todo muy bueno“(全ておいしく出来上がりましたね), “ya me pasarás la receta“.(レシピをあとでくださいね)
と料理を作ってくれた人に対して称賛の言葉を忘れずに。おおげさなくらいがちょうどです。

5. 食事の後にメインイベントが始まります…。
スペインの典型的な習慣のひとつ”食後の長ーい会話”。通常は食後のコーヒーやお茶を飲んだり時には、消化を良くするためにun chupito (食後のデザートワイン)や再びワインを飲む人もいます。 ”Las sobremesas”と呼ばれるこの習慣、何時間にもわたって延々とつづきます・・・。

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