世界遺産指定”バレンシアの火祭り”とはどんなお祭り?

世界遺産指定”バレンシアの火祭り”とはどんなお祭り?

LINEで送る
Pocket
[`evernote` not found]

セビリアのフェリアデアブリル、パンプローナのサンフェルミン(牛追い祭り)と並んでスペインの3大祭りであるバレンシアの火祭り(Fallas)。2016年にはユネスコに無形文化遺産として世界遺産認定を受けました。

もともとは大工の守護神である”サンホセ”を祝うためのお祭りで、余った材木や古くなった工具を春になる前に火で燃やすことによって
処分し浄化する”Hoguera”という儀式に由来するといわれています。また冬が終わり日が長くなるために必要のなくなった冬の間に使っていた蝋燭立てを燃やし春の訪れを祝うという意味も込められているそうです。

毎年実質的には2月の末から開始し、3月の19日にお祭りの”大トリ”であるLa Noche de la Cremà(バレンシア語で”La Nit de la Cremà”)、人形を燃やしバレンシアの街が火に包まれて終わりを告げます。
”火祭り”としては木製の巨大な人形(Ninot)が飾り付けられる3月15日から19日がメインになりますが、2月の末から
以下のようなイベントが始まりお祭りを徐々に盛り上げていきます。

La Crida(スペイン語ではPregon)
2月の最後の日曜に行われる”Las fallas”開始の儀式です。バレンシア市長から”火祭り実行委員会の委員長に鍵の授与が行われ火祭りの始まりが正式に告知されます。

L’exposicio del Ninot (La exposición del Ninot)
年ごとに”最終賞”を獲得し燃やされることを逃れた約800体のNinot(スペイン語でMunecos)の展示が行われます。

Cabalgata del Ninot
開催式から一週間後にはNinotを乗せた車のパレードが行われます。バレンシアの市街でのパレードが行われた後、
審査委員によってNinot達の審査が行われます。

La mascletà
3月1日より19日までの期間毎日14日にバレンシア市庁前の広場にて爆竹が打ち上げられます。

La Plantà
3月14日から15日にかけて、バレンシアの市街にNinotの設置が行われます。この作業は”La planta(あるいはgenérico de fallas)
と呼ばれています。

La recogida de premios
審査員によって選ばれたNinotへの授賞式が行われます。また賞を受賞したNinotは閲覧した人が分かるようにそれぞれのNinotに受賞の意図を伝える目印が掲げられます。

L’Ofrena (La Ofrenda)
バレンシア州の守護聖人である”Virgen de Desamparados”にそれぞれのNinotの制作グループがお供え物を行う行事で17日から18日にかけて行われます。
それぞれのグループが花で作られたマントをDesamparadoの像にかけるような形で供えられます。

Castells de focs artificials
15日の夜から19日に夜中の12時から1時30分までの間はバレンシア市庁舎の前で毎晩盛大な花火大会が行われます。
期間中最も有名なのが18日から19日のかけて行われる “La Nit del Foc” (Noche del Fuego)で20分間の間に2000キロ近い花火が打ち上げられるそうです。

La Cabalgata del Fuego
Ninotを燃やす日の到着を告げるパレードです。19日の夕方7時よりバレンシアの旧市街にて大規模な花火のパレード(Corre foc)が行われます。

La Nit de la Cremà (La Noche de la Cremà)
火祭りの最後を飾る”大トリ”のイベント。3月19日の夜バレンシアの通りに飾られた火祭りの飾りが燃やされます。
まずは盛大な花火大会から始まり、火祭り実行委員会の委員長によって点火が行われます。22時に開始され、まずは最優秀賞以外の子供たちによって作られたNinot,続いて大きなNinot夜中の12時過ぎにはそれぞれのカテゴリーで賞を獲得したNinotが燃やされ、最後バレンシア支庁前の広場にかざられている銅像が燃やされ儀式が終了します。

スペイン人講師とオンラインでマンツーマンレッスン♪

www.123esp.com
オンラインスペイン語会話

LINEで送る
Pocket
[`evernote` not found]

コメント