スペインとワーキングホリデー協定締結。スペインのワーホリ”Do& Don’t “

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4月5日、日本とスペインの間で”「ワーキング・ホリデー制度に関する日本国政府とスペイン王国政府との間の協定”の署名がおこなわれました。
ワーキングホリデー制度の協定とは(外務省ホームページより)

この協定は,ワーキング・ホリデー制度の参加者として有効な査証を所持する相手国の国民に対し,入国の日から一年間の滞在を許可し,かつ,旅行資金を補うために必要な限りにおいて,相手国の法令に従って就労することを認めるための法的な枠組みを構築するものです。

ワーキングホリデー制度とは外務省のホームページによれば

 ワーキング・ホリデー制度とは,二国・地域間の取決め等に基づき,各々が,相手国・地域の青少年に対し,休暇目的の入国及び滞在期間中における旅行・滞在資金を補うための付随的な就労を認める制度です。各々の国・地域が,その文化や一般的な生活様式を理解する機会を相手国・地域の青少年に対して提供し,二国・地域間の相互理解を深めることを趣旨とします。

この制度によって、これまで3カ月を超える滞在に関しては、若干手続きが煩雑なビザの習得が必要だったのですが、(語学学校からの書類を取り寄せたり、渡航する前に滞在先を決定して滞在証明をもらったり・・となかなか大変でした)一年間までであれば長期滞在の手続きが簡素化されるかと思います。

■ その他のメリット

- 語学学校や滞在先を実際に足を運んでじっくりと選ぶことができるようになる。
これまでは学生ビザがないと長期滞在ができなかったので、留学する以前に半年以上通うことになる語学学校を実際に訪問することなく
決めなければならなかったのですが、ワーキングホリデービザを取得することにより、スペインに来てから語学学校を決めることができるようになります。また学校が合わなかった場合は、すぐに帰ることもできるようになり、”自分にあった語学学校”を柔軟に選ぶことができるようになります。

‐ 学生ビザを発行してくれない安価で良質な大学のコースや公立の語学学校に通うことができる
大学や公立の語学コースは料金も私立の語学学校より安く、また一般的に講師の質もよいのですが、学生ビザに必要な書類の発行をおこなっていないためこれらの学校に留学目的で参加することはこれまではできませんでした。ワーキングホリデービザを利用すればこれらの学校に通うことが可能になります。

- ビザに必要な書類の発行をしてもらうことができないコースにも通うことができる。
時間数や認可がネックとなって、学生ビザに必要な書類を発行できない語学学校以外の専門的なコースもワーキングホリデービザを使えば
参加することができるようになります。フラメンコ、サッカーコーチの資格を取るためのコースなど本場で思う存分極めることがやりやすくなるはずです。

‐ いろいろな都市に滞在できる
やはりこれまでは長期滞在の場合はビザを得るために原則一つの学校から6カ月以上授業を受ける証明書が必要となったため、原則一つの都市にとどまることが前提となりましたが、そのしばりがなくなるため色々な都市に滞在することができる。

■ スペインへでのワーキングホリデーを有意義なものにするために

与えられた一年をどのように使うかはもちろん、それぞれの自由です。ただ”明確な目的を持つ”ことは必須だと思います。
少し大変な思いをすることを覚悟してでもスペイン語に没頭すれば、一年たったころにはスペイン語が流暢に話せるレベルになることは間違いないです。ただ、逆に何の目的もなく過ごしてしまうと(もちろん、”一年間休むこと”が目的であればそれはそれで構わないと思いますが、)スペイン語のレベルも来た時と全く変わらず…になりかねません。

ワーキングホリデーで与えられる滞在期間は”一年間”。限られた一年間は思っているより短いです。
若年失業率が未だ50%を超えるスペインで、たとえ”労働許可”があるとしても仕事を見つけるのはかなり困難です。
雇い主としても一年という限られた時間しか雇うことのできない人材に”やりがいのある仕事”を与えるとは考えにくいです。
また単純労働で得られる対価は日本よりもずっと低いです。
なので、”だれでも代わりの利くような仕事”に貴重な時間を費やす必要がないよう、一年間暮らせるくらいの十分な資金を事前に準備することは必須といえます。(いくらスペインで働けるといっても、滞在資金の準備のためであれば事前に日本で必死にアルバイトをした方がずっと効率が良いです。)

また、スペイン語が流暢でない場合に唯一つくことができる仕事といえば、”日本食レストラン”での仕事(おそらくそれすらも競争率が高いかもしれませんが)この場合雇い主もスタッフも日本人の場合が多く、結局のところ(特に厨房などの担当になるとスペイン語に触れる機会はほぼないかと思います。)スペインにいてもスペイン語にあまり触れることのない環境にいることになり、わざわざスペインに来た意味も全くなくなってしまいます。
スペインで日本料理店や日本人に囲まれて仕事をするより、(はっきりいってそんなことをしていたらスペイン語なんて全く身につきません。それに賃金も日本より安いことは言うまでもありません)もっと日本で割のいいアルバイトや仕事ををワーキングホリデーの前に資金準備のために集中して行い、スペインに滞在できる限られた一年間を無駄にして後悔しないように(もちろん、ゆくゆくはスペインで日本料理屋を開きたいという方なら別ですが・・)スペインでは”スペインでしかできないこと”に集中すべきだと思います。

スペインとのワーキングホリデー協定に関して言えば”単に留学の手続きが簡素化された”ととらえるべきで”働ける”ことを前提にするべきではないと個人的には思います。
ただこれまで留学を計画なさっていた方にとっては実現のチャンスです!
今後、実際の開始日や、ワーキングホリデービザを申請するための詳細などが徐々に発表されていくかと思いますので
留学をお考えのかたは是非チェックしてみてくださいね。

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