スペイン発祥”世界本の日”サンジョルディってどんな日

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4月23日は”サンジョルディの日”。サンジョルディ(カステリャーノではサント・ホルへ)はスペインではアラゴン州・カタルーニャ州そしてマヨルカ島などのあるバレアレス諸島やアリカンテをはじめとする多くの地区のの守護聖人でこれらの地区ではこの日を祝うため色々な催し物が行われます。

また、スペインを代表する文豪、ミゲル デ セルバンテスと、イギリスの文豪 シェークスピアの命日であることから1995年にはユネスコによって”世界本の日”に制定されました。もともとカタルーニャ地方にはこの日恋人同士がプレゼントを交換する習慣があったのですが
この”本の日”の制定によって本を送る習慣が生まれました。

スペインの多くの地区によってこの日は重要な意味を持つのですが、その祝い方はそれぞれ違うようです。

■ アラゴン州
サラゴザ、ウエスカ、テルエルなどが属するアラゴン州はこの日は”アラゴンの日”とされており祝日です。、中世に当時の王ペドロ一世に命を受けたサント・ホルへが率いるキリスト教部隊が奇跡的にイスラム教軍よりウエスカ州を取り戻した日(Reconquista)
とされています。前後の日を通してアラゴン州各都市では、主要な通りに本を売るスタンドが立ち並ぶ他、パレードやコンサートが行われ盛大に祝われます。

■ カタルーニャ州
カタルーニャ州ではこの日大切な人(恋人、家族、友達)に本を送る習慣があります。カタルーニャ州では”バレンタイン”のような位置づけの日です。本来は男性に本、女性にバラなのですが、昨今では女性にも本を送るようです。(もちろんバラを添えて)この日は街の主要な道が本とバラを売るスタンドであふれます。
また、サンジョルディはカタルーニャ文化の象徴ともされており、この日窓からカタルーニャ州の州旗を掲げる家も多く見られます。
一日中さまざまなイベントが行われるのですが、祝日ではありません。

またその他、バレンシア州のアロイでは、キリスト教軍がイスラム教軍から街を奪還したことを記念する日として祝日となっており、街の多くの住人が中世時代のコスチュームに身を包み、二つの軍”イスラム教軍”と”キリスト教軍”にわかれ街がキリスト教徒に奪還された様子を再現するパレードが行われるそうです。

同じ国内でも一つの都市では”一年で一番ロマンチックな日”別の都市では歴史的に重要な意味を持つ”独立記念日”と全く真逆な意味を持つ日、そしてその他の都市は特にお祝いもない全く普通の日(笑)と、あらためてスペインの中にある文化の多様性は興味深いと思います…。

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