DELE? SIELE? 受けるならどっち?

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母国語として話す人口が世界で第2番に多い言語であり、また国際的にも存在感を増してきたことを反映してか、
国際的な認定資格のDELEに加えて、インスティチュートセルバンテスによって設けられた新しいスペイン語の認定試験”SIELE”

DELEと比較して、”どのよう形でスペイン語学習に役立てることができるのか””資格としてどれくらいの有効性があるのか”などをまとめてみました。

■ 認定機関
DELE: Ministerio de Educación, Cultura y Deporte de España (スペイン、スポーツ、文化、教育省、日本の文部省に相当)とインスティチュートセルバンテス

SIELE: 国立メキシコ自治大学、サラマンカ大学(スペイン)、ブエノスアイレス大学(アルゼンチン)、インスティチュートセルバンテス

■ レベル
DELE: A1からC2まで6レベル
SIELE: レベルではなく点数(1000点満点)によって評価

■ 試験科目
DELE: どのレベルも読解、作文、会話、聞き取りからなり、総合点によって合否が決定される
SIELE:読解、作文、会話、聞き取りからなり、科目別の受験も可能。科目別で受験する場合、4種類の組み合わせを選ぶことができ
S1 (読解+聞き取り 500点満点), S2(読解+作文 500点満点), S3(聞き取り+会話 500点満点),S4(会話のみ 250点満点)

■ 受験方法
DELE:マークシート、作文は手書き、面接
SIELE:会話以外はパソコンで受験

■ 受験時期
SIELE: 予約さえすれば好きな時にいつでも受けられる
DELE: レベルにより異なるが、年に2-3回(全レベル共通は5月と11月)

■ 日本での受験場所

DELE: 全国に数ヵ所
SIELE: 現時点で東京(インスティチュートセルバンテス)のみ

■ 受験料
A1: 8,800円/A2: 10,800円/B1: 12,400円/B2: 15,400円/17,300円/18,500円

SIELE: 4科目総合のSIELE Globalを受験の際は155ユーロ

■ 資格の有効期間
DELE:一旦合格すると永久
SIELE: 受験日より2年

■ 資格の有効性
DELE: スペインの永住権を取得するためにはDELEA2が必須。またスペインの公立大学では外国人留学生にDELEB2の取得を求めるところが多い。そのほか、外国人がスペインで祖国の医師資格を継承して医師として働くため手にはDELE C1の取得が義務付けられている。その他外国人がスペインの公的機関で働く際にも、仕事の内容に応じたDELEのレベルの取得が求められる。
スペイン以外ではフランスの文部省によっても認定を受けている。

SIELE: 比較的新しい資格のためおそらく今後大学(特に南米の大学において)スペイン語のレベルを証明するものとして採用されていく可能性あり

やはりDELEのほうが開始されてからの年数を経ているだけあり資格としてはSIELEよりは有効なようです。反面SIELEはいつでも受験でき、受験形式はディジタル形式で結果も3週間で分かるなどかなり柔軟性のある試験です。これからは”スペイン語の語学力”の公式な評価認定として採用されていく可能性は大いにあるかと思います。また、どちらもは欧州評議会の定める語学力評価基準に基いて作成された試験のため、DELEの受験準備の一環として苦手に感じられる特定の科目だけSIELEを受けてみるなどの活用の仕方もできるかと思います。(ちなみに、SIELEは科目を分けて受けると料金も安くなります。)

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