スペイン全国民のクリスマスの必需品”El Gordo”とは?!

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スペイン人にとってクリスマスは一大行事。

食事やプレゼントと一年で一番時間をかけて準備を行うため、クリスマス前は日曜・祝日も通常は閉まっているお店やスーパーが開店し、いたるところで行列が見られます。

そして、この時期この”行列”が一番長いのは、なんといっても”宝くじ売り場”。
毎年12月22日に当選発表が行われるクリスマスの宝くじ”El Gordo”(スペイン語で”太っちょ”)は、世界中でもっとも賞金が高い宝くじとされていて、過去に当たりの出たことのある人気の売り場などでは、宝くじを買い求める人たちが何時間も列を作ります。

■ スペインの世界一の宝くじ、賞金金額は?
参加者によって賞金の合計金額が変わり、今年は宝くじの売り上げかなり上がったため今年の賞金総額は約3000億円、一等は4億円とされています。ちなみに2015年は18歳から75歳のスペイン国民約73パーセントが宝くじを購入したそうです。

■ ”El Gordo”の歴史
クリスマス宝くじとしてカディスで第1回目の販売が1812年に行われました。それ以来毎年12月22日に抽選が行われ続け、スペイン市民戦争の間も中止されることはありませんでした。世界で2番目に歴史のある宝くじとされています。

■ ”El Gordo”のしくみ
6つの数字からなる宝くじは、抽選の日に選ばれた数字に賞金があたえられるという仕組みになっています。なので、ある特定の数字をどうしても購入したいというときはその数字を売っている場所をオンラインで検索することもできます。
購入する人数がかなり多いことからひとつの当選番号を最高で165人の人と共有することになり、”世界最高賞金額”宝くじであっても一等が4億円と個人に充てられる賞金は”それほど”高額にはなりません。

それぞれの数字の組み合わせは200ユーロで、多くの人は”Decimo”とよばれる10分の1に分割されたチケットを購入します。

■ クリスマスの風物詩のひとつ”El Gordo”の広告キャンペーン。

毎年凝った造りの広告でクリスマスを盛り上げるのに一役かっていますが
今年はとうとう短編映画まで登場…人気の高さがうかがえるようです。

マドリッドを舞台にしたショートムービー、ぜひご覧ください(笑)

また夏には、外国人に向けて別のユーモラスな広告キャンペーンが行われました。
(ちなみにEl Gordo”の売り上げの35%は外国人だそうです。

■ 12月22日の当日の様子
抽選は3時間以上にわたって行われ、抽選の様子はテレビによって生中継放送が行われます。
代々抽選はマドリッドのサン・イルデフォンソ小学校の生徒たちによって行われ、賞金の一部がもともと養護学校だったこの小学校に寄付されるそうです。

■ 2011年は村全体が宝くじに当選

El Gordoが行われてきた200年間においてはじめての出来事として”歴史に刻まれている”のが2011年の”村全体”の当選です。
アラゴン地方ウエスカにある人口250人のSodetoという小さな村では、たまたま外国からきて”EL Gordo’についてあまり知らなかったギリシア人の村民を除いて住民全員でひとつ番号を購入したそうです。当選賞金はなんと120億、それぞれの村民が購入した額に応じて賞金が分配されたそうです。

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