国籍を用いたスペイン語表現

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スペイン語会話にはよく独特の表現が登場します。これらの表現のうちの中に日本語には似たようなものがない”国籍を用いた表現”があります。
国どおしが隣り合っているヨーロッパならでは?(表現の中にはもちろんヨーロッパ以外のものもありますが)
それぞれの表現の起源もなかなか興味深いものもあるので、いくつか紹介させていただきますね。

■ Hacerse el sueco
”el sueco”は”スゥエーデン人”のことです。”スゥエーデン人になる”はスペイン語では”ぼーっとしている、(物事の)飲み込みが遅い”を意味しています。
この表現はもともとスゥエーデン人ではなくSuecoの代わりに”Zueco”(サボ、木でできたサンダル)を用いた表現でローマ時代のお笑い芸人がこの”Zueco”をはいていたことから
”ぼーっとしていて、ドジな人”の代名詞が”Zueco”となったそうです。その後発音が類似している”Zueco”と”Sueco”が入れ替わってこの表現が出来上がったそう。
決してスペイン人がスウェーデン人のことを”ぼーっとしている”と思っているわけではありません^^;

■ Ser un cabeza de turco
”Truco”はトルコ人のことです。”Ser cabeza de truco”は”スケープゴートになる”、悪い出来事の責任をなすりつけられる、という意味です。
この表現の由来は十字軍が、トルコ軍と戦っていた時代にさかのぼります。十字軍がトルコ軍の首を仕留めた際に戦士たちが、その首に向かってこれまでのトルコ軍の悪行の責任をその首に向かってぶちまけていた習慣からきているそうです。(若干おどろおどろしい起源ではあります・・・)

■ Despedirse de la francesa
“La fransesa”は”フランス人の女性”のことです。直訳をすると”フランス人の女性に別れの挨拶をする”という意味の表現になりますが、意味は”あいさつをせずに去る”です。
”あいさつをせずに去る”は一見、礼儀を欠いた行動に思われますが、もともとこの表現の由来となった中世のフランスでは逆に場の雰囲気を壊さないために”挨拶をせずに去る”ことがよくあったそうです。

■ contar un cuento chino
, Chinoは”中国の、中国人”という意味ですが、”un cuento chino”は”(相手をだまそうとする)デタラメ”という意味になります。
この表現の由来はかつてシルクロードを旅したヨーロッパの商人たちが、信じがたいような素晴らしい(中国の)話をしていたことに由来しています。
時を経てなぜかネガティブな表現になってしまい、”Contar un cuento chino “は”デタラメをいう”という意味になってしまいました。

■ Tener puntualidad britanica
Britanicaは”イギリスの”という意味です。スペイン人にとってのイギリス人のステレオタイプは”時間にきっちりしている”だそうです。このことから”イギリス人の時間の正確さ”を持っているということは”時間にかなりきっちりしている”という意味を表します。

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