Salon de Manga2018に見る、”スペイン人からみた日本”5つのキーワード

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今年で24回目を迎える、バルセロナ(だけではなくおそらくスペインでも)最も大きな日本文化のイベントのひとつ”Salon de Manga”.
今年は入場者数150000人を超えることが予想され、バルセロナでもっとも大きいイベント会場である”Fira Barcelona”で行われているイベントの中でも3番目に大規模なイベントとなりました。ちょっとした”日本ブーム”がやってきているといわれているスペイン。過去最高の入場者数を記録した今年のサロンデマンガから見えてきた”スペイン人が見た日本”は、こんな感じ!?

■ la cultura japonesa
イベントのメインテーマとなる”Manga”はさることながら、今年は”日本文化”にもスポットが充てられています。今年は会場の一部に”Japan Experience”というスペースが設けられ、伝統的なものから現代的なものまで日本文化を体験できるそう。折り紙のおりかたから”日本風”メークの仕方まで、さまざまなジャンルのセミナーも行われました。

■ fenómeno idol
今年は元NMB48のメンバー上枝恵美香さんがゲストとして参加。Japan Experienceでも”Como ser una Idol en Japon”(日本でアイドルになるということ)というタイトルのセミナー(お話会?)を行いました。AKB48をはじめとするアイドルグループの特にダンスはスペインでも一定の人気があり、スペインには存在しない”idol”の概念にも興味が高まっていることは間違いありません。

■ cosplay

スペイン人のコスプレ好きは日本人も顔負け。そもそもコスプレのためにサロンデマンガがあるのではないかな・・と思わせるほどですが、”コスプレ熱”はとどまるところなく、今年は
European Cosplay Gathering 2019 (ヨーロッパレベルのコスプレコンテスト)と World Cosplay Summit 2019 (ワールドコスプレサミット)のスペインでの最終審査のステージがサロンデマンガで行われる予定です。

■ Osamu tezuka
今年のサロンでマンガのテーマの一つが”Rey del manga”(マンガの王様)、手塚治虫の生誕90年へのオマージュ。”Astroboy(鉄腕アトム)”、”Blackjack(ブラックジャック)”や”Princesa caballero(リボンの騎士)”はスペイン語にも翻訳されています。オマージュとして、手塚治虫作品に関するカンファレンスや、手塚治虫氏の映画作品が放映される予定です。

■ Doraemon

今回から設けられた子供用スペースに登場した”Doraemon Squeare”。ドラえもんはスペインでも1994年からテレビで放映されており、ドラえもんを見ながら育った子供たちも多いですし、特別スペースが設けられるほど、子供たちの人気の高さもうかがわれます。

入場者数15万人といえば、バルセロナ人口の約10分の一に当たり”マンガ”の人気はかなり高いことがうかがわれます。また、マンガへの興味から始まって、マンガ以外の日本文化へ興味がスペインでもますます高まりつつあるのはうれしい限りです。また、今年からは子供用のイベントも開催されるようになり、日本の漫画に慣れ親しんだ世代が子供たちにも受け継いでいっていてくれているようで頼もしい限り、”日本ブーム”は”ブーム”という一時的なものでなく、”スペインと日本の固い絆”になってくれることを確認するイベントとなりました。

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