バルセロナのクリスマスに欠かせない”カガティオ”とは?

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キャラが強すぎるこのお方の陰にすっかり隠れてしまった印象!?がありますが、

バルセロナのクリスマス、サンタも顔負け影の主役は…

スペインのクリスマス、特にカタルーニャとアラゴン地方では、特に子供たちのクリスマス準備に欠かせないのが
”Caga tio(カガ ティオ)です。
“Cagar”はスペイン語の動詞で”排便をする”、”、Caganer(カガネール)”に続き
また排便ネタ・・・(苦笑)ですが、悪ふさげではなく、実は、便は土壌を豊かにする⇒豊作をもたらす、として”豊かさ”と結びつけられることから縁起の良いものとされているのです。

”Caga tio(カガ ティオ)は別名”Tronco de Nadal(クリスマスの丸太)とも呼ばれておりスペイン、中でもカタルーニャ地方とアラゴン地方では12月24日にプレゼントやお菓子を届けてくれるサンタクロースのような役目を果たす存在です。

クリスマスの近づく12月8日に、カガティオを作るための丸太を購入します。
そして丸太に顔を顔を書き、4本の脚を取り付けます。
この丸太を寒くないように毛布でくるみ、12月24日までしっかりおなかをいっぱいにして贈り物をとどえてくれるようにと、12月22日(冬至の日)まで、毎日お供え物(食事の残り物だったりお菓子だったり)を捧げます。なぜ”冬至の日まで”かというと、冬至の日は”冬が春に変わっていく最初の日”とされているためだそうです。
カガティオにお供え物をするのは、22日までの冬の間にしっかりと栄養を蓄え、その栄養をりっぱなプレゼントにしてね、という意味らしいです(なんと自分勝手な、笑)

なせ人間ではなくて”丸太”なのかはかつて電気がなかった時代に丸太火をおこし温かさを届けてくれるので”光を届けてくれる存在”として重宝されていることから来ているそうです。

そしてクリスマスイブの日は、カガティオが贈り物を届けてくれるように

”Caga Turrron de aquell tan bueno
(テゥロンをだして、あのとってもおいしいやつ)

Si no tienes mas caga dinero
(もしもうないなら、お金を出して)

Si no tienes suficiente caga huevo
(十分もってないなら、卵を出して)

Caga tio”
(カガティオ)
とうたいながら、カガティオを杖たたきます。(ちょっと痛そう…)そうすると翌朝にはカガティオが、毛布の下にプレゼントやお菓子を
出しておいてくれる…という習慣です。
そしてクリスマスの当日12月25日にはカガティオの丸太を燃やし、土に還します。

”Cagar”は”排便する”という意味ですが、分かりやすいように意訳をしました。
ちなみに、この動詞自体は直訳すると品のない言葉ですが、結構日常生活には、別の意味でつかわれるフレーズで登場しているので、スペイン人自身はあまりそこまで”品のない言葉”としてとらえていないような気もしています。たとえばよく使われるスラングで”Esta cagado”は”ありゃ、やっちゃったね・・”のような感じでよく使われています。

カガネールと由来は共通する点もあるものの、みかけかかわいらしい”カガ ティオ”。バルセロナのクリスマスマーケットの主役でもあり、期間限定アイテムなので、ちょっとしたおみやげとしてもぴったりですね^^

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