2月26日、スペインを代表するアーティストが永眠されました。
Paco de Lucia. (パコ デ ルシア)
スペインのアンダルシア地方、
カディス市のアルへシラス出身のフラメンコギタリストです。
スペインでは、名前を知らない人はいないほど。
ギターが趣味であれば、だれもが憧れるアーティストです。
スペインに興味をもたれた方なら、一度は名前を聞いたことがあるのでは。
フラメンコギターの国際的な認知を高めるのに大きく貢献し、
ほかのジャンルにフラメンコを組み合わせた
フランコフュージョンのが生まれたきっかけを作った人物でもあるといわれています。
現在、フラメンコの演奏では必ずといっていいほど使用されている
Cajon(カホン)も70年代にパコ デ ルシアによって、ペルーで原型となるものが
見出され、その後、フラメンコ音楽のリズムをとるための楽器として用いられるようになったそうです。
“haga lo que haga, mi sonido permanecerá siempre flamenco porque soy quien soy”.
(なにをしようと、私の音は必ずフラメンコに戻る、なぜって私は私だから)
晩年過ごしていたメキシコの
で亡くなられたそうですが、享年66歳。
パコ デ ルシアの晩年の言葉から
Ahora pienso mucho en el tiempo, que ya no tengo tanto.
Por primera vez creo que tengo que darme prisa
y quedarme más tiempo en casa y dedicarme a componer,
que es en definitiva lo que va a quedar. Los conciertos se los lleva el aire.
(今となっては時間についてよく考える、もうあんまり残ってないからね。
生まれて初めて、急がないと、家にいて作曲をしないとと思う。
それが最終的には残るものだから。
コンサートは空気に消えてしまうからね)
彼の演奏するギターを聞くことはもうできませんが、
彼が言うように、彼の作った曲たちは
これからも何世紀にもわたって引き継がれていくことでしょう。
貴重なパコ デ ルシアの映像、ぜひ目を通してみて下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=y9aHdr7EvUw