”パエリアはスペインを代表する食べ物”・・・は都市伝説?!

”パエリアはスペインを代表する食べ物”・・・は都市伝説?!

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こちらの生活に慣れ始め
スペイン人の友人たちと食事にでかけたとき
ショックをうけたこと
”サングリアを頼む人がいない・・・”

どうもスペイン人はサングリアをよく飲むは
”日本人はみんな酒好き”くらいの
外国人からみた”ステレオタイプ”のようで、

実際のサングリアはどちらかといえば
”観光客に人気のスペインの飲み物”のようです
(少なくともバルセロナでは…、
この間も近所のバルにいってサングリアを頼んでみたところ、
”材料がないのでできない”といわれてしまいました(涙)

え、じゃあ”スペイン料理の代名詞”
とよばれるパエリアも実は…?!

そんな疑問をふと抱いてしまったのは
この記事がきっかけでした。
そんな疑問をふと抱いてしまったのはこの記事がきっかけでした。

パエリアコンクールで賞を獲得したこともあるレストラン
バルデゲーのシェフのインタビュー記事
http://www.isetanguide.com/20160302/spain/bardg/
え?もしかしてパエリアはスペインを代表する食べ物というのも都市伝説?
実際は単なる”バレンシアの郷土料理??”

でも、バルセロナでも”木曜はパエリアの日”っていわれてるくらいだし、
好物でもあるようだし、
・・、そんなはずはないだろう、と思い調べてみました。

パエリアの発祥地とされるのはバレンシア地方のスエカ(Sueca地区)
なかでも水源にちかいゆえにお米の栽培が盛んに行われているAlbufera周辺です。

もともとはこの地区で働く農夫にって発明!?された
”手に入りやすい材料で簡単に作れる”料理が
パエリアです。

本家本元のパエリアの材料は

’鶏肉・ウサギ・ 
いんげん、トマト、オリーブオイル水

季節によっては
カモ肉、カタツムリ、アーティチョーク

を加えていたそう。

味付けは塩とサフランのみで、
パエリア鍋にいれ薪で屋外で料理し始めたのが起源です。
(ちなみにバルセロナでもパエリア専門店では薪とまではいきませんが
オーブンで焼くところが多いです。)

その後バレンシア地区でよく食されるようになったパエリアは
スペイン全土でも”家庭料理”として受け入れられていき、
特に60年代に始まった主に観光ブームで
地中海沿いにリゾートにくる観光客たちからの人気を受け、
スペインのその他の地区のレストランでも出すところが徐々にふえ
現在にいたるようです。

スペイン全土に広がっていく過程で、
それぞれの土地の郷土料理と組み合わさって、
その土地ならではの”パエリア”が
生み出されていった模様。

ちなみにバルセロナは海に近く、
魚介類のスープで煮込んだパエリアを出すレストランが多いです。
(スーパーでも”パエリア用”として魚介のだし汁が売っていたりします。)

パエリアはスペインを代表する料理の一つであること
に間違いはないようなのですが
もともとは細かく決められた材料や作り方があるわけではなく
”その土地で手に入る材料”を生かす料理

なので、スペインの都市ごと材料も異なったり、
たとえば、日本のスペイン料理屋さんの
日本ならではの素材を生かしたパエリアも
れっきとした”パエリア”.

スペインにとどまらず
いろいろな土地の”名物料理”
になる可能性も秘めています^^

そんな懐の大きさ?も
世界中で愛されている理由なのかもしれませんね。

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