カタルーニャは独立できる?!スペインの議会制度のしくみ

日本では今週末は衆議院選挙が行われ、通常よりメディアも選挙や政治の話題に焦点が当てられているかと思います。
そしてここスペインでも10月1日に非公式で行われたカタルーニャの独立選挙以来、テレビ・新聞はこの話題で持ちきり(州首相が独立保留宣言をして以来は少し落ち着いていますが)です。

いままでスペインの政治にはあまり興味がなかったのですが、今回の独立騒動で興味を持たざるを得なくなり(渦中のど真ん中の街におりますので・・・)少し自分なりに調べてみました。

現在、カタルーニャ州政府が非公式な選挙の結果を持って、独立宣言をしようとしており現実的には独立派不可能ですが、独立とはいかずともカタルーニャ州の多数の州民が不満を持っている自治権に関しては拡大は可能なのか。そのためにはどのようなプロセスをとらなければならないのか…おそらく以下のような感じになるかと思います。

■ カタルーニャ独立問題のおそらく直接の原因であるフランコ政権下のファシズム

1932年にスペインの憲法のもとカタルーニャは自治州としての権限を持っていました。しかしながら1936年反ファシズム連合政権が誕生した年の7月にフランシスコ・フランコ・バアモンデ将軍が連合政権に犯らいをおこしスペイン内戦が始まりました。1939年反乱軍が勝利しフランコ政権が実権を握ります。フランコはそれまでの地方分権をくつがえし、バスク語やカタルーニャ語を徹底的に廃止しました。
1975年にフランコが亡くなった後後継者として現国王の父親にあたるファン・カルロス一世が国家元首に就任します。
フランコから指名を受けたにも関わらずファン カルロス国王はそれまでのフランコ体制を切り崩し、漸進的に民主主義体制に移行しようとしました。

■ 現在のスペインの議会制度

現在のスペインの議会は上院(日本の参議院)と下院(日本の衆議院)の二つに分かれています。
下院はより国民の民意が反映されているとされ憲法において上院よりも優位性が認められており、首相も実質的には下院の投票(絶対多数決)によって信任が決定されます。
ちなみに現ラホイ政権は2度の下院の選挙で多数決が得られず、3度目の選挙で対抗する政党が選挙権を棄権したためかろうじて多数決に
結びつき内閣を成立させることができたどちらかといえば基盤の弱い内閣ともいえます。

■ カタルーニャが独立に近づくためには?

10月1日行われた選挙は非公式であったため、法的な効力は全く持っていません。なのでおそらく今回の選挙の結果を持って実際に独立をするというのはほぼ不可能に近いかと思います。
ただ完全な独立とまではいかなくとも、州民の不満の原因となっているいる税制など(バスク州とナバラ州は独自の徴税権を認められていますがカタルーニャには認められていません)カタルーニャが自治権を拡大できるためには、まず中央政府との話し合いがもたれる必要があるかと思います。しかしながら現中央政権は全く歩み寄りの姿勢を見せず、強硬手段で独立を取り下げさせようとするのみです。両者の関係はかなり悪化してしまったため歩み寄りが見られる可能性はかなり少ないように思えます。

ただもし下院から内閣不信任案が提出され、内閣解散となった場合、首相の交代がありうるのでその場合は自治権の拡大の交渉ができる可能性はあるかも知れません。

いずれにしろこのままの状態が続くことはカタルーニャ州にとってもスペイン中央政府にとっても望ましいことではないので、一日も早く両者な納得することができる合意に至ることを、スペインで暮らすものとしては見守るのみです。

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カタルーニャの独立騒動、スペイン現地の実際の反応は?

日本でも連日ニュースになっているスペインの”カタルーニャ独立問題”。
一見大混乱をきたしているように受け取られがちですが、実際はそうでもないというのが個人的な印象です。
(ちなみに私自身は賛成派でも反対派でもなく”ちゃんと説明してほしい派”です。十分な説明もなく感情論で政治的な決断が行われていることに対しては疑問を感じます。選挙に関しても、-なぜか普段は選挙権がないのに独立選挙のときは選挙権が与えられますー判断材料が乏しすぎて参加していません)

ちなみに、独立選挙が行われるのは今回が初めてではありません。(こんなに大騒ぎになるのは初めてですが・・・^^;)
これまでに非公式2回、独立選挙と同意義を持つ州議会選挙が一回行われています。

1回目 2014年(非公式);独立を支持が80パーセントといわれましたが、投票率がほぼ30%にも満たず、投票率の低さからもそれほど重要視されることはありませんでした。

2回目 2015年:公式の州議会選挙。法律上、独立を問う合法的な選挙ができないことから当時のマス州首相がカタルーニャ独立の賛否を問う代替投票となる選挙であると位置付け、州民にとっても注目度の高い選挙となりました。投票率は75%。独立派の政党は議会では過半数を獲得したものの、総合的な数字では独立反対派の政党は賛成派を上回りました。(独立賛成派47.7% 独立反対派50.6%)

3回目 2017年;再び非公式の独立選挙が行われました。今回の投票率は42% 賛成票は90%とされています。しかしながら選挙時のIDチェックはなく同一人物が何度も投票することが可能であったため、数字の正確さに関しては疑問がもたれています。
今回は2014年のときとことなり中央政府からの強制介入が行われ、その様子が国内のみならず国外にも伝わり国際的な問題に発展しつつあります。

■ 実際の選挙の様子

今回中央政府が送り込んだ警察が力ずくで選挙妨害を行い、そのニュースが世界中に流れたため、独立選挙が州を挙げての暴動のように認識された感がありますが(実際、日本にいる家族や知人から安否の連絡がありました)。
実際のところ、警察による過激な介入がおこなわれた投票場所は一部かと思います。ちなみに、私自身の居住地区にある投票所では普通にたんたんと行列に並んだ人たちが投票をおこなっていましたし、投票を行った知り合いたちからも介入を直接目にしたという報告は一人も受けていません。

■ ”独立”に関する3つの見解と各メディアの位置づけ

独立に関しては”反対派””賛成派”のほかに”静観派”の3つの立場があるように思います。投票率は2014年よりよかったものの過半数のカタルーニャ州民は投票に参加していません。(正直なところ、あの投票所のながーい行列をみるとよっぽど”独立支持”でないとわざわざ投票にいかないかも・・・とも思います。)

各メディアの意見

マスメディアも”独立賛成派””独立反対派”に分かれており、同じ独立選挙を扱う記事でも見方が180度変わります。

やや反対派
El periodico
5.000 personas marchan contra el referéndum del 1-O de Barcelona
”5000人の人たちがバルセロナで1-0の独立反対のためにデモを行った”

新聞の取り上げるほどでもないかなり小規模なデモだったのですがやはり”やや独立反対”のスタンスであることがうかがわれます。

El Pais
10 AFIRMACIONES QUE SUSTENTAN EL SOBERANISMO CATALÁN Y NO SON VERDAD

カタルーニャの独立を支持する10の言い分そしてそれらは真実ではない

独立賛成派が掲げている”独立すべき理由”は事実ではないとし、説明している記事。こちらもはっきり”反対”とは言わず遠まわしに”やめておいたほうがいい”と言っている感じです。

対してこちらは明らかな反対派
ABC
La mayoría de los catalanes no quiere la independencia
”カタラン人の多数は独立を望んていない”

こちらは明らかな賛成派

La Vanguardia
Más de 2,2 millones votan en el referéndum con una victoria del sí por el 90%

220万人の人たちが独立運動に投票し、賛成派が90%で勝利を収めた

そして”いい加減にしてほしい派”

La Cataluña que no votó: “Soy catalán y no voté porque no creía en el referéndum”
投票しなかったカタルーニャ”私はカタルーニャ人だけれども投票しなかったなぜなら独立選挙を信用しなかったから”

Sociedad Civil Catalana pide que “la mayoría silenciosa” diga “basta ya”
市民団体である”Sociedad Civil Catalana”は”サイレントマジョリティ”に”いい加減にしてくれ”と声を上げるように請う。

実際のところ約半数の有権者が選挙に参加しなかったので確かに一理あるかと。

それぞれのスタンスによって今回の騒動の違った面がクローズアップされていますが、
州で暮らす一住民としては、できるだけ早く中央政府と何らかの形で合意に至ることを祈るばかりです…

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シャイ、用心深い、ケチで楽天家…スペイン人のステレオタイプとは?

昨今、カタルーニャの独立が話題になっていますが… スペインの自治州はそれぞれがかなり個性が強く特徴的です。
(確かにカタルーニャ地方とアンダルシア地方の人の性質はかなり異なるように思えます。)
一言で”スペイン人”といっても、スペイン人の中ではお互いに対していわゆる”ステレオタイプ”のようなものをもっているそうです。

さすが、”厳しいツッコミ”形のステレオタイプが多いような気も^^;
真偽は如何に!?

■ Los madrileños
Madrileños(マドリレーニョ)と呼ばれるマドリードの人たち。スペインではマドリッドの人たちは”Chulo”だという偏見を抱いているそうです。ここでChuloが意味するのは”素敵”とか”きれい”を意味するほめ言葉ではなく、”かっこつけ””えらそうにしている”という意味です。

■ Los Vascos
バスク地方の人は”Bruto”だという偏見が一般的にはあるようです。”力ずよく雑でデリカシーにかける”という意味です。これは昔からバスク地方出身のスポーツ選手ががたいがいい人が多かったからではないかとされています。

■ Los riojanos
スペインのワインの名産地であるリオハ地方、リオハ出身の人たちはそのせいか”お酒をよく飲む”と思われることが多いようです。(実際はそうでない人もいるとは思うのですが)スペインの最高級のワインの産地なので、仕方がないのかも知れません…。

■ Los gallegos
カミノデサンティアゴの最終地点であるサンティアゴコンポステーラのあるガリシア地方。ガリシア出身の人たちは”用心深くて決断理力がない”と他のスペインの地区の人たちに思われているようです。

■ Los baleares
マヨルカ島やメノルカ島のあるバレアレス地方の人たちは”用心深くてシャイ””控えめ”だそうです。島であることが影響しているのかも知れません。

■ Los catalanes
バルセロナのあるカタルーニャ地方のひとたちは”ケチである”という偏見を他のスペイン人からもたれているそうです。(実際のところは特別そうではないとも思うのですが…)この偏見ができた理由が、スペインの他の地方、とくにアンダルシアではビールやワインなどを頼むと、おつまみとしてちょっとしたタパスがついてくるのですが、カタルーニャ地方のバルでは、飲み物を頼んだ時にタパスがついてこないことからきているそう。”A la catalana”は”ワリカンをする”の意味としても用いられる表現です。

■ Los andaluces
スペインの人口の中で一番大きな割合を占めるアンダルース(アンダルシア地方の人々)に対して他のスペイン人の人たちはまず”Vago”(なまけもの”だと思っている人たちが多いようです。実際のところ、アンダルシアの人たちは、のんびりとしていて楽観的な所はあります。ただそれが必ずしも”なまけもの”であるかどうかは人それぞれの様にも思えます。

典型的な”のんびりしていて明るいスペイン人”はアンダルシア地方の人たちのステレオタイプに由来しているものののようです。
その他の地区のスペイン人は、実は他の国の人たちが思っているよりも”几帳面でシャイで真面目”??

ぜひスペインにいらして確認されることをお勧めいたします^_-☆

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8月を使ったスペイン語の表現

8月は日本でも夏休みを取られる方が多いと思います。
学生さんは長ーい夏休みの真っ最中ですね。

最近はスペインでも(もしかするとバルセロナだけかも知れませんが)8月営業しているお店や飲食店などもかなり増えてきましたが、
かつて(というかほんの10年前までは)8月はバケーションシーズン、一年で唯一街が静かになる月でした。

そしてスペイン人にとっては月のために一年の残りの11カ月を働いているといってもいいほど一年で一番楽しみな月です。
多くのスペイン人にとっては8月”Agosto”は”リラックス、太陽、ビーチ”を連想するそうで…

象徴的な”8月”を使った表現(スペイン流アドバイス?)をいくつか紹介させていただきますね。

■ Hacer el agosto
8月でなくてもよくつかわれる表現です。”hacer el agosto”は ”時流に乗って短期間で大金を得る”という意味です。

たとえば今年スペインの子供たちの間で大流行のハンドスピナー(スペインでは”Spinners”と呼ばれています。)スペインの子供たちは一人に一つ、あるいはいくつも持っている子もいるそうで、”授業の邪魔になる”と持ち込みを禁止した学校もあるそうです。
この作者(もともとのこのおもちゃを作った人は2005年に特許が切れた際に、特許の更新費用が払えず仕方なく権利を手放したそうです…)
は今年は”Ha hecho el agosto”だったはすです。

■ En agosto, a sol puesto no te conozco
6月の末の夏至を過ぎたころから、日が少しづつ短くなり始め、8月になるとじょじょに夏が過ぎていくのを実感し始めます。
太陽が沈んでしまうと、日が暮れて夜の訪れも早くなるので、人の顔が見えにくくなりますね。このことから来た表現が
”en agosto, a sol puesto no te conozco” (8月には、日が沈み、あなたが誰かわからなくなる)

■ En agosto, sandía y melón un buen refresco son
日本の夏の暑さも厳しいですが、スペインでも7,8月は気温がかなり高くなり特に南部では気温が45度近くになる日もあったりでかなり厳しいです
そんな”耐えがたい暑さ”を乗り切るための”頼みの綱”といわれるのがスイカとメロンのふたつの”水分をたっぷり含んだ果物です。
En agosto, sandía y melón un buen refresco son ”8月は、すいかとメロンがぴったりの飲み物”、と決まったフレーズができてしまうほど、夏の期間中はスペインのどの家庭にも”スイカとメロン”は常備されています。

■ En agosto y en enero no tomes el sol sin sombrero
“8月と1月は帽子なしに太陽に当たらないように”。8月の日差しはとても強く、また一月はとても寒いので帽子をかぶってでかけるようにとのスペインの”言い伝え?!。とはいえビーチは帽子をかぶらず日光浴をしている人たちであふれているので、こんな言い伝えがあったとは意外な気もします。

スペイン特有の”8月”を使ったフレーズ。ぜひスペインいらした際は、夏を乗り切る参考にしてみてください!

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スペインにきたらサングリアじゃなくコレを飲むべし!スペインの代表的な飲み物10選

スペインののみものといえば、”サングリア”を連想される方が多いようなのですが、(私もかつてはその一人でした…)
こちらに来て少し驚いたのが”スペイン人はほとんどサングリアを頼まない””サングリアを置いていないレストランがある”…。

どちらかといえば”観光客向け”の飲み物のようで、以前はバルセロナでも観光客の少なめのレストランにいくと置いていないところがほとんどでした。(最近は観光客の増加に伴いどこも置いているようですが…)

ただ、ランチセットで”水かワインか?”と聞かれるお国柄。
アルコールの飲み物はとっても充実していますし、水がわり^^;に飲んでいるだけあって口当たりの良いものが多いです。

さて、サングリアを飲んでいないとすれば、スペイン人いったい何をのんでいるのでしょう・・・。

■ Cava(カヴァ)
カタルーニャ地方ではワインと同じくらいなじみのある白ワインかロゼベースのスパークリングワインで、カタルーニャ州ぺネデス地方が主な原産地です。
結婚式や祝日などの飲み物としても消費されることが多いです。フランスのシャンパンに比べて値段もずっとお手頃なのも嬉しいところです^^。

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■ Sidra(シドラ)
アルコール度の低いリンゴの発泡酒。
スペインにはいくつかの生産地があるのですが、一番有名なのはアストゥリアス産のものです。
”エスカンシアール”と呼ばれる独特のシドラ用の飲み方が伝統的につたわっているほど、(専用の食器ももちろんあります!)土地に根付いた飲み物です。

■ Chacoli チャコリ
バスク地方の少し辛口で酸味の強めな微発泡酒、ピンチョスとともに飲むのが一般的でピンチョスバルには必ず置いてあります。
シドラ用の”エスカンシアール”はチャコリでも使われることがあります。

■ Vino turbio(ビノトゥルビオ)
ガリシア地方の”ハウスワイン”。すこし濁りのある酸味のつよい白ワインで魚介類によく合います。通常のワインよりもずっとお値段がやすいのも魅力的^^です。(だいたい750ml 2ユーロ前後でスーパーなどでみかけます。)

■ Agua de valencia(アグア デ バレンシア)
カヴァとオレンジをベースにしたバレンシア地方出身のカクテル。スペインの中でも”オレンジの名産地”としられるバレンシアらしいのみものです。カバとオレンジジューズを混ぜたものに少しジンとラム酒、クアントローを混ぜお好みで砂糖を加えて甘さを調整します。アストゥリアス地方ではカヴァの代わりにシドラを使って作られることもあるそうです。

■ Queimada
”おまじない”を唱えながらのむと魔よけとなってくれるという言われのある神秘的なアルコール”Queimada”。ガリシア地方の伝統的な飲み物です。主な原料はAguardienteといわれるアルコール度29%から60%のお酒とお砂糖です。好みでレモンやオレンジを添えます。

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■ Licor café
アリカンテ、ムルシア、ガリシア地方でよく飲まれている飲み物で、コーヒーベースの15%‐25%の度数のリキュールです。
甘みを加えてデザートの代わりとして飲むこともあります。

■ Vermut
ワインをベースにしてときには40種類ものハ‐ブを混ぜてつくられる食前酒。スペインでは最も一般的なものは白ワインとマティー二ベースのものです。週末の昼食の前、おつまみ(スペインではかんずめが一般的)と一緒に飲む習慣があり、多くのバルで自家製のベルムートを楽しむことができます。

■ Risol
アンダルシア、特にハエン地方でよく飲まれる飲み物で、コーヒー、シナモン、お砂糖、ローズウォーターと
Aguardienteを混ぜて作ったカクテルです。イべリコ豚で有名な地方でもあるので、冬の畜産の作業の時期に体を温めるためによく飲まれた飲み物だそうです。

■ Orujo
カンタブリア、レオン、サモラでよく飲まれているブドウの粕を使って作られた蒸留酒です。
もともとは小規模のワイナリーがワインを作った後のブドウの粕を蒸留して自家製のお酒を作ったことが始まりです。
アルコール度が高い(45度前後)にも関わらず飲みやすく、現在ではスペイン全土で飲まれているお酒です。

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今日は世界タパスデ-:まずはこれを食べてみる!”入門編”タパス

本日6月15日は”世界タパスデ-”。この日を記念して日本期間限定のタパスを提供しているバルもあるので
スペイン料理ファンにとっては楽しみな1日でもありますね^^

もともと夕食前のアペリティフとしてワインやビールと一緒にだされる小皿料理から始まったタパス。
スペインでは地方によってメニューもことなり、それぞれのバルのオリジナルのタパスがあったりと
その数は今となっては数えきれないものとなっていますが・・

まずタパスといえば”これは外せない!”スペインのどのバルでも楽しめる基本のタパスを紹介させていただきますね。

1.Torttilla de patata (スパニッシュオムレツ)
コレを置いていないバルはない!というくらいの基本中の基本のタパスです。
ジャガイモのたっぷりはいったボリューミーなものが一般的。
お店によっては玉ねぎが入っている場合も。(両方置いているお店もあります。)

2.Jamon iberico (イべりコハム)
タパスの中でも最も人気の一品。ドングリのみを食べて育つ”Iberico de bellota”ものが高級品とされ
”5Jotas”の称号が与えられています。(ハムの中でも5つ星、の意味です。)また切り方も”Cortado a maquina(機械でカットされたもの)” と”Cortado a mano(手でカットされたもの”があり、少し値段は高くなりますがもちろんおいしいのは”Cortado a mano”です。

3. Pescados fritos.(ぺスカドス フリトス)
いろいろな種類の魚介類をから揚げにしたシンプルな料理。Calamares(イカリング)、Chipirones(小さめのイカを丸ごとから揚げにしたもの),Chocos*(コウイカ)…などシンプルに塩で味付けされたものにレモンでさっぱりと。

4.Croquetas(クロケタス)
日本のコロッケともにた一品で、一口サイズ。中身はスペインらしいJamon Iberico, bacalao, quesoなど。

5.Pimientos de padron (ピミントス デ パドロン)
ガリシア地方の”Padron”地方でとれる小さめのピーマンの一種をから揚げにしたシンプルなタパス。ピリッとした辛さが特徴でときどき”激辛”のものが混じっているので(確立としては10-25%だそうです…)注意^^;

6.Boquelones en vinagre (ボケロネス エン ビナグレ)
カタクチイワシを酢であえたさっぱりとしたタパス。揚げ物が多いタパスの中では比較的アッサリ目でさわやかな味わいです。

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7 Gambas al ajillo/ Champiniones al ajillo (ガンバス アル アヒ-ジョ/シャンピ二オネス アル アヒ-ジョ)
オリーブオイルとたっぷりのにんにく、トウガラシでシンプルに味付けした料理。お好みでパセリをまぶします。
一番一般的なものはGambas(エビ)とChampiniones(マッシュルーム)です。

8. Pulpos a la feria ( Pulpos a la gallegas)(プルポス ア ラ フェリア)
もともとはガリシア地方の郷土料理で、お祭りや祝日に出されることが多かったことから” a la feria(お祭りの)”という名前がつきました。丸ごとゆでたタコをはさみでカットし、パプリカとオリーブオイル(たこと一緒にゆでたじゃがいもが出ることもあります)で食べるシンプルな一品。ときどきパプリカのピリッとした辛みがスパイスのあっさりとして食べやすい人気のタパスです。

↓さらにタパスをきわめるならこちらもどうぞ♪

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スペインで人気のビールTop10

スペインのアルコール飲料といえば”サングリア”を思い浮かべる方も多いかもしれませんが
(実際は、サングリアはスペインでは”観光客向け”の飲み物で置いていないレストランもあるほどです・・)
特にこの時期、スペイン人が最も口にするのはやっぱり”ビール”!です。
夏になると全世界共通なのかもしれないですね。

日本にもスペイン料理ブームのおかげで少しはお目にかかるようになった”スペインビール”。
実は様々な種類、味、アルコール度数のものがあります。

スペインで人気のビールはこちら、日本で見かけたらぜひお試しください!

■ Cruz campo gran reserva

スペインで最ものまれているビールのメーカー”Cruz Campo”の中でもプレミアムビールの位置づけである”Gran reserva”
フルーティな香りと少し甘みを感じる新鮮な麦の風味が特徴です。クリーミーでのど越しがやわらかなビールです。

■ ESTRELLA GALICIA 1906

■ MAHOU MAESTRA
マルタの強い香ばしい香りが特徴のダークブラウンのビール。カカオとトフィーの甘い風味で、苦みのある後味が上品な味わい。
強めの香りは、乾燥した花とフルーツを思い起こさせます。

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■ SAN MIGUEL 1516
”古き良き時代”のビール。麦とコンフィットフルーツ、クッキー、とフローラルをミックスしたような複雑なアロマの上品なブラウンビール。深みのある味わいながらも口当たりはやさしくさっぱりして苦みのある後味。

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■ VOLL-DAMM DOBLE MALTA
風味が強く、香ばしい香りと甘い花の香りそしてシトラスをミックスしたような複雑なアロマ。こい味わいで飲みごたえのあるビール。クリーミーで、ダブルマルタのためトーストを食べたときのようなこおばしい後味が残る。

■ ALHAMBRA 1925
まるでワインを思い起こさせるような美しいボトルが特徴、甘みと苦みが絶妙なバランスの味わい。甘いフルーツとトーストの香ばしい香りをミックスしたような特徴的なアロマでさっぱりとした飲み心地。

■ MORITZ EPIDOR
ミネラルウォーターとホップの花を用いて作られたクラフトビール。飲みごたえのある味わいながらも、口当たりは良く、マルタ、小麦、シトラスにフローラルなアロマを加えた強い香りが特徴的

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■ LEGADO DE YUSTE
昔ながらの製法に忠実な”フラメンコスタイル”のビール。
コーヒーとはちみつの強い風味で少し苦みのある後味。さまざまなハーブ、穀物やフルーツが混ざり合った複雑なアロマが特徴。

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■ INEDIT
”世界一予約の取れないレストラン”のシェフ フェラン・アドリアとソムリエによってつくられたビール。
薄い色合いで甘いスパイス、フルーツ、穀物をミックスしたような強く複雑な風味を持つ。味は甘さと苦みのバランスの取れた味で
華やかな香りの残る後味。

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■ AMBAR EXPORT TRES MALTAS
昔ながらの製法で作られる限りなく”クラフトビール”に近いビール。クリーミーな飲み心地と甘みと苦みの絶妙なバランスが飲む人を魅了します。甘いフルーツとフローラルノート、上品な香ばしさがミックスした複雑で洗練されたアロマが特徴です。

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”スペインビール”と一言で言っても個性の強そうなものばかり(国民性?)ぜひ、タパスと一緒に堪能してみてください^^

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一度は訪れてみたい!Patios de Cordobaの見どころ

ユネスコ世界遺産の”無形遺産”に認定されているコルドバのお祭り”Patios de Cordoba”
1921年にはじまったとされるお祭りでスペイン国内でなく、世界中からこの時期だけ開放される、花で美しく飾られたパティオを観賞するために訪れます。

この”パティオ”はイスラム様式の建築から影響を受けて作られた空間で、バルセロナの建物ではあまり見かけることがありません。
屋根がないので昼間は太陽の光が差し込み、また風通しもよいので、伝統的には家族の団欒のスペースとして使われてきたそうです。
かつてのイスラム都市の面影を反映し、通常パティオには井戸か噴水が備え付けられ、鉢植えの花や植物が飾り付けられました。
コルドバがキリスト教徒の支配下となっても、この建築様式は維持されたそうです。

それぞれのパティオがそのパティオを作り上げ、維持をしてきた人たちの個人的な歴史を反映したものとなるためふたつとして同じパティオは存在しないのですが、お祭りにあたって大きくわけて2種類のパティオがあります。

■ 歴史的建物や公共の建物の中にあるパティオ
かつての貴族の住宅やお城だった建物、教会やシナゴーグなどの宗教的な場所は通常一般開放されていますがこの時期は美しい花々で飾り付けられ普段とは違った美しさです。中でも Palacio de Viana (Viana宮殿)は12種類にもわたるちがった建築様式の中庭がありお祭り期間中の必見スポットといえます。

■ コンクールに参加している民家のパティオ
お祭りの時期だけ期間限定で一般公開されるのがコンクールに参加している民家のパティオです。コンクールは ”Patio Antiguo(古い建築様式のパティオ)

”Patio Moderno(新しい建築様式あるいは改築されたパティオ)”の二つのカテゴリーに分かれています。”古い建築様式のパティオ”は1960年までに作られ、伝統的なイスラム様式の建築様式をそのまま残している建物が対象。それ以降に建築されたり、改築され元の建築様式を残さないパティオは”Patio Moderno”のカテゴリーで競うことになります。

■ コンクールの基準
ふたつのカテゴリーに分かれたコンクールでは、参加したパティオの
-建築物の保存状態
-花や植物によるデコレーション(季節の花のみを使用することができ、使用される花の種類の多さも評価の基準)
-パティオを飾りつけた住人たちの協力度合い
-パティオにある噴水や井戸の建物や飾りつけに対する調和度
-花の植木鉢へのこだわり、パティオへの光の入り具合など

と色々な点から細かく、総合的に評価されるそうです。

この時期アンダルシア地方はすっかり夏日、また比較的雨が少ない時期でもあるので、もし5月にスペインを訪れることがあれば
ぜひ旅のスケジュールに組み入れてみたいお祭りです。

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スペインを5月に訪れるならこのイベント!

サマータイムが開始し、日の入りも遅くなり始め(実際ここのところ夜の8時くらいまでは十分明るいです。)
気温も本格的に暖かくなってくる5月。
スペインでは、”お祭りシーズン”の本番突入です。

5月以降スペインを訪れる予定のある方は、イベントチェックも忘れずに!
(普通に観光するのももちろん楽しいですが、その地区ごとのお祭りはスペインの日常に触れることができて旅の思い出がさらに増えること間違いなし!)です。

スペイン各地で今年の5月に行われる大きなお祭りをまとめてみました。
少しでも旅の参考になると幸いです。

■ Patios de cordoba(コルドバ/5月2日から14日まで)
1921年より開催され、無形世界遺産にも指定されているお祭りで、”コルドバ一”美しい中庭を競いあうコンテストです。
期間中は普段は入ることのできない個人宅の中庭も開放され、色とりどりに咲き乱れる花で飾られた中庭の風景を楽しむことができます。
またお祭りに合わせてコンサートやパレードなどの催しものも期間中に開催されます。

■ Temps de flors(ジローナ/5月3日から21日まで)
スペイン語では”Tiempo de Flores”.1954年からバルセロナ郊外のジローナで開催されているお祭り。”Patios de Cordoba”と似たお祭りで、普段は一般公開されていない公共スペースや個人宅の庭が美しい花々で飾り付けられ期間中一般公開されます。

■ Feria de jerez(へレス デ ラ フロンテ‐ラ/5月13日から20日まで)
別名”Feria de caballos(馬祭り)”、同じ起源をもつセビリアのフェリア デ アブリル(こちらのお祭りももともと家畜業者の品評会に由来するものです)よりもオープンなお祭り。フェリア デ アブリルとは異なり、基本的にCastaは開放されているので、観光客でも気軽に達より楽しむことができます。

■ Fiestas de San isidoro (マドリッド 5月12日から15日まで)

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マドリッドの守護聖人であるサン イシドロを祝うお祭りです。マドリッドでは5月15日は祝日になります。地元の人たちはchulapoと goyescoと呼ばれる伝統的な衣装を身につけ広場でchotis という踊りを踊って祝います。

そして伝統的なお祭りだけでなく、野外フェスも本格的に始まる時期です。

■ Primavera Sound (バルセロナ 5月31日から6月4日まで)
今年で16回目を迎えるスペイン最大級の野外フェス。ポップ、ロック、アンダーグラウンドなど様々なジャンルのダンスミュージックこコンサートが主にバルセロナの巨大な野外会場”フォーラム”にて期間中開催されます。2001年バルセロナの独立系音楽プロモーション会社によって小規模なイベントとして始まったフェスティバルですが、現在はヨーロッパ中からダンスミュージックファンがつどう大きなイベントにまで成長しました。

■ WOMAD Festival (World of Music, Arts and Dance)(カセレス 5月11日から14日まで)

外壁の遺跡で囲まれたエクストラマデューラ州のカセレスで行われる野外フェスティバル。イギリス、オーストラリアでも連携して行われるフェスティバルで、開始から25年を記念する今年はコンサートやダンスなど全てのイベントが無料にて行われます。

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フェリア デ アブリル、アンダルースもしらない?!トリビア

セマナサンタから続きセビリアの春をにぎわわせる、”フェリア デ アブリル”。
特にフラメンコファンは一度は訪れてみたいお祭りです。
スペインのお祭りの中でも最も華やかなお祭りといえるかと思います。

長い歴史を持つお祭りだけあり、色々な興味深いトリビアが…。

■ もともとはアンダルシアの人たちのアイデアから始まったものではない
フェリア デ アブリルは家畜の売買の為に催された行事に起源をもちます。
行事の際に食事を食べたりお酒を飲んだりする場所が必要になりそれがだんだんと大きなものになっていき
いろいろな紆余曲折?を得て現在の形になりました。
しかももともとはカタルーニャとバスク地方の商人たちのアイデアだそうです。

■ 名だたる有名人もたくさん訪れている
スペインの有名人だけでなく、過去にはグレースケリーやケネディ大統領夫人のジャクリーン・ケネディもフェリア デ アブリルを訪れています。最近ではオランダ国王が後に夫人となるアルゼンチン人のマクシマ・ソレギエタとフェリア デ アブリルのカセタで出会ったそうです。

■ フラメンコの衣装の起源は・・・
フェリアに欠かせないフラメンコのドレス。カラフルな衣装を身につけ着飾った女性がフェリアを歩く姿はそれだけでも絵になる光景です。
とても華やかなイメージのフラメンコの衣装ですが、もともとはアンダルシア地方の’農婦の洋服”からアイデアを得たデザインだそうです。
さすが、スペイン、農婦もカラフルでおしゃれです^^

■ 毎年開催日が変わる
フェリア デ アブリル、なので4月中に始まることは確実なのですが、毎年日程が変わります。
日程の決め手となるのは”セマナ サンタ”の日にちです。通常セマナ サンタが終わってから2週間後にフェリアが始まります。

■ 主役はこのタパスとこのお酒!
フェリアでは様々なタパスを味わうことができますが、中でも人気があるのがfrituras de pescado(魚介類のフライ)。特にお祭りの始まった月曜と火曜に食べる習慣があるそうです。その他、イべリコハムもお祭りで人気の一品です。
お酒はシェリー。シェリーで作ったカクテル”Rebujito”なしではフェリアは始まりません!

■ Casetaはもともとは”家畜小屋”だった。
フェリアでは1000以上ものCastaが並びますが、これらの起源はもともとは家畜業者の展示場だったそうです。
今では、すっかり形を変えてしまいましたが、毎年市庁から”最優秀デザイン賞”が選ばれるためどのCastaも装飾に精を出しています。

■ 変わりやすい天気に要注意
アンダルシア地方はスペインの他の地区に比べると比較的気温が高い地域ではあるのですが、
4月はスペインでも気候が不安定な時期でもあります。昼は夏のような気候でも夜はかなり気温が下がることも
多々あるので注意が必要です。また過去には雨で中止になったフェリアもあります。

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