スペイン語を学んでいくうえで、意外になかなか難しいのが”読む’”書く””聞く””話す”の四つのスキルをバランスよく伸ばしていくことです。
私自身は”読む”と”書く”の能力が著しくその他の二つのスキルに劣っているのであまり偉そうなことをいえたものではないのですが、自戒の意味も込めて…。
四つのスキルの中で特に”読む”に関しては昨今インターネットで自分の言語であらゆる情報が手に入ってしまったり、翻訳ソフトやアプリの発達などのおかげで、わざわざ”スペイン語”で読む必要がますますなくなってきていることや、また”読解力”そのものが上達を感じにくいスキルであることもあって、”読む”練習は後回しになってしまいがちです。
しかしながら、特に留学や将来的にスペインで暮らしてみたいとお考えの方にとっては、”必須”のスキルなので(さすがになしでは生活できません・・・)スペイン語の学習計画に”スペイン語を読む時間”もきちんと組み入れることをお勧めします。
■ スペイン語で”読む”ことでスペイン語学習の効率も良くなる
スペイン語を読むことは、”読解の練習”そのものだけでなく、スペイン語学習そのものにうれしい副作用も期待できたりします。
たとえば
-新しい単語や表現を見つけた場合、文脈上なので覚えやすい。
単語や表現などはばらばらに覚えるより、実際それらの言葉が使われているコンテクストのほうが記憶に残りやすいです。
‐新しく習った単語のつづりの確認をできる。
スペイン語の単語のつづりはローマ字と同じなため比較的簡単ではあり、そのためないがしろになってしまいがちな傾向がありますが
スペイン語を”読む”ことによって、スペイン語の単語のつづりの再確認をすることができます。
‐文語体は口語体よりもフォーマルなため、正しい文法の使われ方を確認するのに適している。
スペイン語を読むことで”正しい”スペイン語を意識することなく身につけることができるといえます。
■ スペイン語を読む練習をする際に気をつけること
かといって、なんでも手当たり次第読めば練習になるのか、というわけではありません。
やはり一番抑えておくべきなのは”自分のレベルにあった教材を選ぶこと”です。自分のレベルよりずっと上の本を選ぶと”読むこと”自体がいやになりかねませんし、逆に易しすぎる本は何の練習にもなりません。最初のころは、ネイティブ用のものではなく、スペイン語学習者用に作られたレベルに適した本での練習をお勧めします。これらの読解教材は、相応レベルの単語を読みながら身につけることができるような作りになっている場合がほとんどなのでボキャブラリー増強にも役立ちます。
もうひとつのポイントはまず自分の興味のある分野のテーマの本から始めてみることです。自分になじみのあるテーマを選ぶことによって、
すこしくらいわからない単語に遭遇してももともとの知識も手伝って比較的すらすらと読み進めることができるはずです。
また電子ブック(キンドルなど)は読みながら、新しい単語に遭遇した場合その場でインターネットに接続して意味を確認することができるのでとても便利です。また電子ブックだと、ペーパーバックよりもずっと安い値段でスペイン語の書籍を購入することができます。
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