スペイン人にまつわる”ステレオタイプ”を検証してみた(1)

スペイン人といえば、

陽気でのんびりしていて、騒がしくて、なまけもの・・・
(”シエスタ”のイメージからでしょうか?)
一般的にはこんなイメージをもたれているかと。

ただ実際暮らしてみると、
”あれ?思っていたのと違う”という
場面に遭遇することもしばしば、
スペイン人が持たれがちな”
ステレオタイプ”について検証してみました。

■ スペイン人はなまけものである。
のんびりと仕事をして昼はゆっくりとご飯をたべ昼寝をする。
スペイン特有の”シエスタ”の習慣から、
スペイン人は仕事に関しても”なまけもの”
のイメージをもたれることが多いようですが、
実際”労働時間”を見ると38.4時間。
ヨーロッパでは”もっとも長い”国のうちの一つ、
で”勤勉”なことで知られるドイツ(37.7時間)を超えています。
(”生産性”となると別の話になりますが・・・・^^;)

検証結果:必ずしも本当ではない

■ スペイン人はやかましい
スペイン人は本当におしゃべり好き。
そして確かに声のボリュームが大きい。
バルやレストランで、隣の人の話し声が気になって
落ち着いて食事ができなかったり
会話がさえぎられたり…ということはしばしばです。
あまりにのやかましさに、
NGOといくつかのレストランによって
”Comer sin Ruido”(静かに食事をしよう)
というキャンペーンが立ち上げられるほど、
キャンペーンの進捗はいかに・・。

検証結果:本当

■ スペイン人の時間帯はかなりずれている
スペインではレストランがランチ営業を始めるのは13;30分、
夕食は20;30分が一般的です。
ちなみにこの時間帯にレストランをおとずれても
まだガラガラの場合がほとんど。
スペイン人の家庭の昼食の時間は2時、
そして夕食は9時から10時が平均的です。

スペインに訪れられた方はその”ズレ”に最初は戸惑うことも・・
(ちなみにほかのヨーロッパの国は日本とほとんど同じ時間帯です)
検証結果:本当

■ スペイン人はみなフラメンコが好き

もともとはスペイン南部、
アンダルシアでロマ族によって生み出された”フラメンコ”。
もちろん、その伝統はしっかりと引き継がれていますが、
バルセロナのような北部の都市では
”生粋のフラメンコ”を見ることができる場所を
見つけるのはなかなか難しかったりします。

検証結果:必ずしも本当ではない

その他のステレオタイプに関しても
検証引き続きしてまいります^^

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サンジョルディの日、本を贈る習慣は実は伝説と全く関係ナシ?!

4月23日はバルセロナの守護聖人である”Jordi(カステリャーノではJorge)
祝日ではありませんが、この日はバルセロナのあるカタルーニャ州ではバレンタインのような位置づけで
”男性から女性にバラを、女性から男性に本”を送る習慣があり、
バルセロナの街はバラと本を売るスタンドで埋め尽くされます。

もともと”バラを贈る習慣”はサン・ジョルディの伝説
村を襲うドラゴンを鎮めるために、生贄として犠牲になることになった王女を
サン・ジョルディがドラゴンを倒すことによって救い出し、
そのときにドラゴンから流れ出た血からバラが咲き、
そのバラを王女にささげた、に由来するもの。

で、じゃあ本はどこから・・・と思いきや
全くサンジョルディの伝説には関係なく^^;

ヨーロッパの文学界に偉大なる功績を残した、
ミゲル・セルバンテスとシェークスピアの命日にあたることから
彼らへのオマージュとして本を送ることが習慣になったそう。
(バラを贈られた女性が、なにかお返ししなくては!と本を送ることを思いついた?!)
ちなみにこの”本を送る習慣”はスペインではカタルーニャ州、バレンシア州とバレアレス諸島のみの習慣のようです。

世界的には4月23日はユネスコにより”世界本の日”に指定されています。
これはもともとスペインから提案されたもので、カタルーニャ州で”本を送る日”とされていたことから着想を得たそうです。

ちなみに同じ守護聖人をもつイギリス(イギリスではSt. Georgeとなります)、
守護聖人を祝う日が本の日とかぶらないように”本の日”は4月の弟3木曜とされているようです。

スペインではなぜこのまったくなんの関係もない記念日が一緒にされてしまったのか、謎ですが(笑)
所変われば習慣も変わる・・・、で、ただ男性から女性に、そして女性から男性にお互いに贈り物をするので
その点は不公平じゃなくよいのかもしれません^_-☆

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パコ・デ・ルシアだけじゃない!灼熱!?のフラメンコギターのマエストロ5選

“パコ・デ・ルシア”スペインに興味がある方なら一度は耳にされたことのある名前かと思います。
2014年に急逝した、スペインを代表するギタリスト、
彼へのオマージュとして制作されたドキュメンタリー映画”パコ・デ・ルシア-灼熱のギタリスト”が日本でも7月に公開されます。

フラメンコギターの世界に偉大なる功績を残した”伝説のギタリスト”パコ・デ・ルシア。

彼と時代をともにし切磋琢磨し、フラメンコギターのジャンルの人気を不動にしたギタリストたち
また彼の意思を受け継ぎ、その可能性をさらなる高みへと導いていくギタリストたち。

そんなスペイン代表するフラメンコギタリストをまずは5名ピックアップしてみました。
(スペインのメディアによる評価をもとにしたものです)

■ Manolo Sanlúcar, (カディス) パコデルシアとは対照的な伝統に忠実なフラメンコギターの演奏スタイルで知られるギタリスト。
オーケストラやスペインの国立バレー団の楽曲提供の活動などでも知られています。2013年にステージからは引退。

■ Raimundo Amador,(セビリア)
12歳のころからギターを弾き始め、地元のタブラオでカマロンデライスラ(スペインを代表するフラメンコのカンタオール)やパコ・デ・ルシアと知り合い影響をうける。Kiko Veneno(キコ ベネノ)ら”ベネノ”という名前のグループを結成。アンダルシアの音楽シーンに大きな影響を与えました。のち80年代に結成したPata Negraというグループの活動により”フラメンコブルースのジャンルの誕生に貢献しました。

■ Vicente Amigo,( グアダルカナル /セビリア)
パコデルシアに影響を受け、8歳からギターを始めManolo Sanlúcarに師事。国内のギターフェスティバルでつぎつぎと賞を獲得し
1991年には、パコデルシア、ボブ・ディラン、キースリチャードとともにセビリアの国際ギターフェスティバルで演奏をしました。現在も国内外のさまざまなミュージシャンたちとの共演を通じ、活動の場を広げています。

■ José Fernández Torres (Tomatito) ( アルメリア)祖父の代より著名なフラメンコギタリスト一族の元、物心ついた頃よりギターを始め、エンリケ・モレンテやカマロン デ ライスラなどの有名なカンタオールとともにタブラオで演奏をするように。
その名声はスペイン国内にとどまらず、現在はヨーロッパを中心に国際的に活躍中。日本でも何度か公演が行われました。

■ Pepe Habichuela, (グラナダ) 60年代にカマロン デ ラ イスラ, エンリケ モレンテなどの有名なカンタオールとともにマドリッドのタブラオでフラメンコギタリストとして活躍。1975年にはスペインのレコード大賞を受賞。
彼の息子と甥2名はスペインで絶大な人気を博したフラメンコグループ”Ketama”のメンバーです。

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絶賛開催中!フェリアデアブリル実況中継ビデオ5選

4月12日より18日まで開催の『フェリアデアブリル』

セビリアでは一年でおそらく一番大きなお祭り。
かなりの賑わいを見せているようです。

お祭りの様子をオンタイムでお届するビデオも続々とアップされてきているようで
お祭り気分を味わえるビデオをいくつかピックアップしてみました。

まずはお祭りの開始を告げるニュースから。

そしてメイン会場となる”Caseta”1000を超えるCasetaがこの時期設置されるそうです。

お祭りにはたくさんの有名人も訪れます

メインイベントのひとつでもある闘牛

子供たちもフェリアを楽しんでいます^^

いつかはぜひ、訪れてみたい”フェリアデアブリル”。
少しで雰囲気をお楽しみいただければ幸いです ^_-☆

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講師ラウラレッスン再開いたしました

以前、レッスンを担当しておりました講師ラウラ、日本滞在中はなかなかスケジュールが合わず、
レッスンを一時中断しておりましたが、マドリッドに戻りレッスンを再開することとなりました。

マドリッド自治大学にて教育心理学専攻し、日本に留学中は神戸市外国語大学で、イスパニア語学修士課程終了その後広島大学にて教育学の博士課程の一部を修了、現在はマドリッド自治大学にて博士課程を習得中のラウラ、
研究の傍ら、 神戸文化交流センターを始めとする語学学校でスペイン語講師の経験を積み、
広島大学。早稲田大学ではスペイン語コースのティーチングアシスタントを勤めていました。

幅広いレベル/年齢層の受講生のかたがたとのレッスンを数多くこなすことにより、
日本人スペイン語学習者の特徴をしっかりと把握している専門性の高い講師です。
日本語も堪能(日本語能力検定1級)なので初心者の方も安心^^、キッズレッスン、DELEも全レベル対応可能です。

【ラウラよりごあいさつ】
(本人が記述いたしました)
はじめまして。マドリード出身のラウラです。スペインで心理学を勉強してから、
2009年から2016年まで日本に住んでいました。
4年間神戸でスペイン語学科の修士号を取った後、広島大学で博士課程を勉強し、
半年は早稲田大学でアシスタントの仕事をしていました。
現在、出身のマドリードに帰って来ました。

それぞれの都市で色んな人々にスペイン語を教える機会があったため、
スペイン語教育の今後の大きな可能性を発見することができました 。
スペイン語を学ことによって、新しい言語を学ぶだけではなく、新しい世界を発見することができると思います。
一緒に、習いながら、楽しみながら、この魅力のいっぱいスペイン語の世界を発見してみませんか?一緒に頑張りましょう!

どうぞよろしくお願いいたします!

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来週より開催!フェリアデアブリルはこれをチェック!

セマナサンタから2週間後に催される
セビリアの”フェリアデアブリル”

19世紀に始まったこのお祭りは、アンダルシア地方の
もっとも盛大なお祭りの一つです。

約一週間にわたる街をあげてのイベント。
世界中から観光客もおとずれるこのお祭りの
みどころは・・

まず、これは外せない!

■ セビジャーナス

“フェリアデアブリル”といえば”セビージャナス”
を連想するこのお祭りのアイコンともいえる
”セビージャナス。
期間中は、あちこちに並ぶ”Caseta(カセタ、小さなテント)
で、フラメンコの衣装で着飾った人たちが
昼夜を問わずセビジャーナスを踊っています。

そしてその他にも…

■ 馬と馬車

フェリアの期間中は、
会場においては期間中は車が通行禁止となるため
(公用車や救急車などを除く)
馬や馬車が主な乗り物として使用されます。
また、メインの広場では
各時代の馬車の展示なども行われ、
フェリアの雰囲気を盛り上げてくれる
重要な役割を果たしています。

■ スペイン中から集まるアトラクション

calle del Infierno呼ばれる
期間限定の”移動遊園地”
スペインではお祭りの時よくみかける設備ですが、
”フェリアデアブリル”には
スペイン中から
さまざまなアトラクションが集まり、
大人、子供を問わず
訪れた人たちを楽しませてくれます。

■ 闘牛

ちょうど、
闘牛シーズンの開始時期とほぼ重なるため、
”Plaza de Toro”では
フェリアの期間中に闘牛が開催されます。
お祭りの熱気が伝播して、
普段よりも盛り上がりを見せること間違いなし!?

■ 夜景

お祭りの期間中会場となる通りには
イルミネーションが飾り付けられ
また遊園地のアトラクションも
夜になるとカラフルにライトアップされます。

ライトアップは期間中、土曜を除き夜の3時まで行われます。

最終日の日曜には盛大な花火も行われます。

まだ私自身もおとずれたことはありませんが、
次回セビリアにいくときは、
フェリアの時期に合わせてみたいと思っております^^

そして、セビリアにいらっしゃる際は
ぜひ講師クリスティーナにも声をおかけください!)

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4月じゃない、スペインのエイプリル・フール

4月1日はエイプリルフール。この日だけは”嘘をついてもよい日”。

実はスペインにも一年に一度
エイプリルフールと同様の”嘘をついてもよい日”が存在します。
ただ、4月ではなく12月28日。
”el dia de los santos innocentes”と呼ばれる日です。

12月24日に誕生したイエスキリストの殺害命令が出され
2歳以下の子供達(Los innocentes)が多く犠牲になったこと
に基づき制定された日ではあるのですが

もともと冗談やおふざけが大好きなスペイン人
テレビででたらめのニュースがながれたり、
新聞の一面に大ウソの記事が掲載されたり
(もちろん”今日はel dia de los santos innnocentesです”
との注意書きはされていますが)
マスメディアもまきこんでの大騒ぎです。

また、嘘をつくだけでは物足らずもっと大騒ぎをする地区もあるようで、
アラゴン地方のウエスカでは卵投げ大会、
アリカンテのイビという小さな村では
この日は日ごろ権力を持つ立場にある政治家や裁判官からなる14人のグループめがけて
小麦粉や粉、爆竹を投げつけて対抗するという大騒ぎが行われるそう。

12月なのでエイプリル・・・フールにはなりませんが
時期が変わっても国が変わっても、みなやることは同じ(笑)ですね。

今日はみなさん、たくさん笑っておすごしください!

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