スペインでの結婚式でのマナー

‘ジューン・ブライド‘という言葉があるように、世界各国で6月は結婚式が多く行われる月でもあります。
スペインにおいてもそれは同様のようで、気候のよい5月半ばから6月にかけては‘結婚式シーズン‘です。

日本においてはいろいろな‘結婚式のマナー‘が存在しますが、
‘ゆるーい‘スペインにおいてもやはりいくつかの‘マナー‘が存在します。

もしいつかスペインで、あるいはスペイン人の結婚式に呼ばれる際にはぜひ参考にしてみてください。

■ ドレスコード
その他の国と同様‘白‘のドレスを着るのは新婦のみとされているので、白のドレスは避けること。
また昼間の結婚式には短めの丈のドレス、夜の結婚式には長めの丈のドレスが好まれるようです。(これは必ずしもそうでなければならないというわけではないです。)
スペインにはまだまだ‘カジュアルウエディング‘というのは珍しく、結婚式に呼ばれたゲストはめいいっぱい着飾ります。
男性も正装が求められ、ダークな色合いのスーツにネクタイというのが一般的です。

■ アクセサリ―や髪型・メイクアップ
スペインの結婚式では呼ばれた側もかなり気合をいれて着飾ります。なのでアクセサリーもかなりきらびやかで華やかです。
また新郎新婦と同様ゲストも‘最も美しい‘ことを求められるので、この日の為に美容院などでプロに髪型やメイクアップを依頼するのが通常です。

■ 贈り物
かつては、新婚生活の為のプレゼントをゲストが用意するという形が一般的でしたが、昨今では結婚の際のお祝いは‘現金‘
が最も一般的となってきています。新郎新婦がゲストに送る結婚式の招待状に銀行口座の情報があり、ゲストが短いお祝いのメッセージとともにその口座にお祝いを振り込むという形です。金額は少なくとも結婚式の食事代をカバーできる金額、広りあたり平均で75ユーロから100ユーロ程度が平均です。

■ 座席
アメリカやイギリスの結婚式と比べるとスペインの結婚式は招待客の数がかなり多くなる傾向があります。結婚式には、家族、遠くの親戚、友達そして時には近所の人たちなども招待されています。
教会での式は一番前の列は家族の為の席となっており、ほとんどの場合招待客の多い結婚式においてはそれぞれが着席する場所が最初から決められています。

■ 披露宴
まずはアペリティブから始まり、立食形式で楽しめるシーフードやハムなどさまざまな種類のものがそろいます。
そのあとは、前菜、メイン、デザートと続き、ワイン、ビールとたくさんのアルコール…。
延々と続く‘典型的なスペインの食事‘に似た光景が広がります。通常食事は夜10時前後に開始し、2-3時間続きます。

■ Sobremesa
これはスペインの結婚式の特徴的なイベントです。ディナーのあとの‘中休み‘的な位置づけでダンスが始まる前にウェディングケーキを食べながらコーヒーやお茶を飲んで一息です。

■ ダンス
新郎新婦がダンスを披露し、そのあとその家族がダンスを始めるとゲストたちもそれに続きます。ダンスタイムは翌朝まで続くことも珍しくありません。

スペインの結婚式が翌朝6時にチュロスとチョコレートで〆を飾る・・というのはよくあることです。

スペインのそれぞれの地方によって、習慣は異なるようですが、どこでも大切にしているのは、新郎新婦、家族、ゲスト
皆が‘結婚式を楽しむこと‘。
スペインらしいといえばとてもスペインらしいかもしれません^^

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スペイン語のトリビア:ちょっと変わったいきさつでできたスペイン語単語

日本語においても、漢字などは
働くは‘人べんに動く=人が動く‘、など多くものが‘由来‘を持っています。

スペイン語もしかり。
今回は、少しかわった‘由来‘を持つスペイン語の単語をいくつかピックアップしてみました。
これで‘スペイン語オタク‘にまた一歩前進です^0^

1.Trabajo(仕事)
これは、スペイン人にとっては、あまりにも当然すぎる!?由来ともいえるかもしれないのですが…
スペイン語で仕事を意味する‘Trabajo`は‘tripalium ‘奴隷たちに労働を強制させるための道具から派生した言葉です(vía tripaliare>trabajar)。この言葉がラテン語に派生した際には‘苦しみと努力‘を意味する言葉となりのちに‘働く‘の意味に
変化をして現在に至ります。

2.Flamenco
スペインを象徴するともいえる単語‘フラメンコ‘は実は、オランダに起源をもつ言葉です。
かつてはオランダもスペインの領地だったことがあるので当時に生まれた言葉だろうとされています。
Flamencoはもともとは‘Flaming`、(‘Flamenco‘フランドル語を話す人々)という意味だそうです。

3.Guiri
‘Guiri`とは‘外国人‘とくに、金髪でソックスにサンダルを履いているような典型的な北ヨーロッパからの観光客を意味するスラングです。この言葉はバスク語に起源をもち、市民戦争の時にリベラル派を支持したguiristinoに由来しているそうです。Guirismoは近年、とくにバスクにおいては、外からやってきた自由主義の人々を意味するようになり、60年代にスペインで観光産業が栄え始めたと当時に‘Guiri`という言葉はスペイン全土でも使用されるようになりました。

4. Jamón

スペインを象徴するもう一つの単語‘Jamón‘はフランス語で‘足‘を意味する、“jambon” という言葉に由来しています。
‘Jamón‘は16世紀より使用されるようになった言葉です。それ以前はスペイン人はハモンを食べていなかったでしょうか…?
もちろん食べていたのですが、それ以前は‘pernil‘と呼ばれており、現在でもカタラン語で‘ハモン‘を意味する単語として使用されています。

5. Ministro
‘官庁‘を意味する‘Ministro`。
語源となるラテン語の‘Minister`は‘召し使い‘を意味します。(ただ現状はほぼ逆…で、Ministro で働く人たちは国家を統治している人々です。)4世紀から5世紀にかけて、絶対的な権力を持った皇帝が、自分の子息と信頼のおける召使いを政治を行う要員に任命したことに由来しています。

6. Músculo
‘Musculo`はスペイン語で筋肉という意味ですが、元の語源はラテン語語の“mus”、ネズミです。
ローマ時代の人々が、ふくらはぎの部分に力を入れた際に小さなネズミのように見えたことから筋肉を‘Musculo`(“-culus”は現代スペイン語で使われている `cito`のような‘sufijo diminutivo‘と呼ばれる小さいことを表現するための語尾です。)

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スペイン人からみた”日本の七不思議”

ここ数年、日本を海外から訪れる観光客の数が増えているようで、スペインから日本を訪れる人も
例外ではなく、まだまだ他の欧米の国に比べると数は少ないながらも2014年から2016年まで3年連続で増加したようです。

バルセロナでは日本食レストランもここ数年で倍増、そして今年の秋には”ユニクロ”もスペインに初上陸。
物理的な距離はかなり遠いですが、日常レベルでは二つの国は近くなってきているのかなという気もします。

とはいえ、私たち日本人がスペインを訪れた時
”シエスタで2時間くらい昼間に店がしまる”
”お昼の定食にワインがついてくる”
など、日本人としては理解しがたい習慣にまだまだ遭遇するのと同様、
スペイン人も日本をおとずれたとき、やはり不可解に感じられることはたくさんあるようです。

さて、スペイン人の理解を超える”日本の7不思議”とは?(実際は7つ以上ありますが・・・^^;)

1.通りでの歩きたばこは禁止されているのに、飲食店では喫煙ができる:

スペインは全く逆で飲食店では全面的に禁止されていますが、
歩きたばこは許可されています)

2.車で通勤することが禁じられていて、
会社が公共の交通機関を使った通勤費用を支給する:

スペインでは交通費はお給料から自腹です…。
その代わり各自が一番安い方法で通勤の手段を選択することができます。

3.自転車を大きなチェーン式の鍵をつけずに一晩外に駐輪しておいても、
次の日の朝ちゃんと同じ場所にある:

スペインの場合は、大きなチェーン式のカギをつけていても夜でなくても自転車を長時間放置しておくと100%盗難されます。

4.チップの習慣がまったくない。
たとえば297円の代金で300円を払ってお釣りの3円を置いてくると、
ウェイターが走ってお釣りをわざわざ渡すために追いかけてくる。:

(スペインではアメリカのチップ程の習慣はないですが、
お釣りなどの小銭をそのまま置いてくる場合が多いです。)

5.電車や地下鉄の中で携帯電話で話すことが禁じられているので、
気分よく旅を楽しめる:

スペインだといくら高い運賃を払って電車に乗ったところで
必ず大声で携帯電話で話している人がいます。

6.そのかわり、新幹線でさえも食堂車がなくそれぞれが食べ物を持ちこんだり、お弁当を買ったりしてそれぞれの席で食べるので食べ物のにおいがとても気になる:

スペインの長距離電車にはたいていの場合食堂車があります。

7.日本では年上の人に向かって、2人称(スペイン語でいうところのTu)を使用することは決してない。
年功序列を重んじる国である:

スペインでは逆に、日本語の敬語にあたる”Usted”を耳にすることはほとんどないです。

8.電車が一分でも遅れるとスピーカーでアナウンスが行われる。

9.地下鉄を出る時も切符が必要なので忘れない用にとっておかないといけない:

スペインの場合は、入るときだけ切符が必要です。

10.レストランやカフェでオーダーする時に、複数人同時に注文をすると、
ウェイターが混乱するのできちんとひとりひとり順序を決めてオ-ダ-を入れなければいけない。あと一度注文を決めたら途中で変えないこと

11.世界で第3番目の先進国で、テクノロジーも進んでいるにも関わらず、
クレジットカードを使える場所がかなり限られている。
レストラン、お店などの商業施設では現金でしか支払えないところが多い:

スペインではスーパーで1ユーロの買い物をしてもクレジットカードが使えます。

日本で暮らしていると当たり前のことでも、
全く違った文化からやってきた人たちにとっては
とても不思議に映るようです。

きっとこれだけではないはずなので、
会話のネタとしてスペイン人の知り合いや
ウノドストレスの講師にも尋ねてみると興味深いかも知れません^^
(ウノドストレスの講師はほとんどが日本滞在経験があるので
きっと面白い話が聞けるはずです!)

興味をもたれた方にはこんな本も。
日本に赴任してきたスペイン人が見た”日本文化”を本音で綴った本。
「世界で最も読まれている10大スペイン語ブログ」にもランクインしました

『コモエスタ・ニッポン! ~世界で最も読まれているスペイン語ブログのひとつは日本ガイドだった』

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スペインを代表するフラメンコのカンタオーレ

5月はとくにアンダルシア地方で大規模なお祭りが続いていますが、アンダルシアのお祭りやイベントに欠かせないのがフラメンコです。
実は”フラメンコ”もユネスコに”無形世界遺産”として登録されています。

以前の記事でスペインを代表するフラメンコギタリストを紹介させていただきましたが
今回はフラメンコをエモ‐ショナルなものに仕上げている”Cante(歌)”を担当するCantaore(カンタオーれ)。
フラメンコの歴史を刻み今も人気絶大な人気を誇るCantaore(カンタオーレ)をスペイン人によっておこなわれた
アンケートを基に選んでみました。

CAMARÓN DE LA ISLA (San Fernando 1950 – Badalona 1992)

本名はJosé Monje Cruz。幼いころ、金髪で色が色白でやせていたことからCAMARÓN(小エビ)という呼び名でよばれるようになった
そうです。5歳からフラメンコを歌いはじめ、8歳で既にカンタオーレとして収入を得始め、12歳でコルドバのフラメンココンクールで優勝したことをきっかけにプロの歌い手としてのキャリアを歩み始めました。
フラメンコに新しい流れを作った第一人者といわれておりギタリスト パコデルシアとともに10のアルバムを作成し、トマティートともに
活動を行っていました。ビセンテ・アミーゴコラボ作品”Soy Gitano”はフラメンコの歴史においてもっとも売れたアルバムとされています。

CHOCOLATE (Jerez de la Fra. 1936 – Sevilla 2005)

セビリアの通りでカンタオーレとして歌いはじめその才能を認められてさまざまなコンクールに登場するようになった人物です。
‘Los Tarantos’ やカルロス・サウラの’Flamenco’ にも登場しています。国内では多くの賞を受賞し、最後の作品となる’Mis 70 años con el cante’.で2002年のラテングラミー賞を受賞しています。

Niña de la Puebla (La Puebla de Cazalla, 1908-Málaga,1999 )

フラメンコ界でもっとも成功した女性の一人とされているカンタオーレ。
生後3日で視覚を失い、8歳から特別学級で教育をうけつつ音楽を学び始めました。
スペイン市民戦争前より人気の高いカンタオーレとなり、戦後もその人気は衰えることがありませんでした。
Manolo Sanlúcarをはじめとする多くの著名なフラメンコギタリストともコラボレーションを頻繁に行っていました。
一週間後に芸術に寄与した人物に贈られる国民栄誉賞の受賞を控え1908年に亡くなりました。

Enrique Morente (Granada, 1942 – Madrid, 2010)

エルカマロンとともに”Nuevo Flamenco(フラメンコフュージョン)”の発展に大きく貢献した人物です。
10代のころにフラメンコのカンテを本格的に学ぶためにマドリッドに移住し、そこでその当時の代表的なカンタオーレ Pepe de la Matrona や Bernardo el de los Lobitos,を師匠としてカンタオーレとしての才能を開花させていきます。
フラメンコの舞踏団の一員として日本でも公演を行ったことがあり、スペインにとどまらず世界各地で活動を行いました。
2006年には芸術分野で国民栄誉賞を与えられています。

これらのカンタオールのCDなどは日本でももちろん手に入れることができます。
強いアンダルシアなまりではあるものの、比較的ゆっくりの曲が多いのでいったん慣れてしまうと歌詞を理解するものそれほどハードルは高くないかと思われます。(もちろん歌詞はわからなくても、曲は十分に楽しめますのでご心配なく!)
5月のアンダルシア地方の雰囲気を味わいたい方にはぜひお勧めです!

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スペイン語会話でよく使われる食べ物を使った表現(2)

多くのスペイン人は ”食べる”ことに対して日常生活でも多くの時間と情熱をおしみなく注ぎ人生に大きな意味を持っています。
そのせいか、普段の会話で使用される口語表現にも”食べ物”も用いたものはかなり多いです。

基本的には簡単な単語でなりたっているので、覚えやすくまた会話に用いるとネイティブ感が増します^^
今回は第2弾です。

11.con las manos en la masa
“Masa”はパンなどを作る生地を意味します。”おいしいパンを作る際に生地を手で一生懸命練る努力は表に出るべきものではない”
という意味から”隠されているべきものは明るみになること”を意味する表現です。

12.Tener mala leche
腐った牛乳を持っているのではなく…”機嫌が悪い””怒りっぽい性格をしている”という意味の表現です。

13. Dársela a alguien con queso
”誰かをだます”という意味の表現です。かつて、ラ・マンチャ地方のワイン業者が質の劣る樽ワインを通常の値段で売りたいときに
客に風味の強いチーズをワインと一緒に出し、チーズの風味でワインの味が分からないようにしたことから来ている表現といわれています。

14. Poner toda la carne en el asador
”リスクをとってできるだけのことをやる”という意味の表現です。かけら一つ残さず、お肉を全てオーブンに入れてしまうとうまく焼きあがらなかったときは全て失いますが、うまく焼きあがった時は大当たり…というのが元のフレーズの意味するところです。

15. Cortar el bacalao
“命令する””決定権を持っている”という意味です。Bacalao(タラ)はスペインでは頻繁に食されるお米やその他の穀物と並んで”常に食卓に並んでいる食品”に当たります。昔からタラを切り分けるのは家族であれば一家の長、組織であればトップにたつ役割をもつ人間であったことから派生した表現です。

16. Tener la sartén por el mango
” Cortar el bacalao”と同意義の表現で、直訳すると”フライパンの持ち手を持っている”意味は”ある状況において決定権を持っている”
ことを意味します。

17. No está el horno para bollos
”パンを焼くのにオーブンの準備は整っていない”という直訳から”時期尚早である、タイミングが悪い”ということを意味します。

18. Comerse algo con patatas
予期していた通りに物事が進まず状況をもてあましてしまうことを意味します。たとえば
Una editorial publica una novela que no se vende:
Nos la hemos tenido que comer con patatas.
(ある出版社が売れない小説を出した:それ(小説)をジャガイモと一緒にたべてしまわなくてはいけなかった。

19. Hasta en la sopa
”あることがしつこいくらいに何度もくりかえされるてせいせいする”という意味です。通常は”sopa(スープ)”には自分の好きな具をいれるのに、入れたつもりがないものまで入っているという意味から派生した表現です。

20. Como churros
またまた”チュロス”の登場です(笑)。通常チュロスは機械で簡単に大量生産されることから、”Como churros”は”簡単にできる”という意味です。

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一度は訪れてみたい!Patios de Cordobaの見どころ

ユネスコ世界遺産の”無形遺産”に認定されているコルドバのお祭り”Patios de Cordoba”
1921年にはじまったとされるお祭りでスペイン国内でなく、世界中からこの時期だけ開放される、花で美しく飾られたパティオを観賞するために訪れます。

この”パティオ”はイスラム様式の建築から影響を受けて作られた空間で、バルセロナの建物ではあまり見かけることがありません。
屋根がないので昼間は太陽の光が差し込み、また風通しもよいので、伝統的には家族の団欒のスペースとして使われてきたそうです。
かつてのイスラム都市の面影を反映し、通常パティオには井戸か噴水が備え付けられ、鉢植えの花や植物が飾り付けられました。
コルドバがキリスト教徒の支配下となっても、この建築様式は維持されたそうです。

それぞれのパティオがそのパティオを作り上げ、維持をしてきた人たちの個人的な歴史を反映したものとなるためふたつとして同じパティオは存在しないのですが、お祭りにあたって大きくわけて2種類のパティオがあります。

■ 歴史的建物や公共の建物の中にあるパティオ
かつての貴族の住宅やお城だった建物、教会やシナゴーグなどの宗教的な場所は通常一般開放されていますがこの時期は美しい花々で飾り付けられ普段とは違った美しさです。中でも Palacio de Viana (Viana宮殿)は12種類にもわたるちがった建築様式の中庭がありお祭り期間中の必見スポットといえます。

■ コンクールに参加している民家のパティオ
お祭りの時期だけ期間限定で一般公開されるのがコンクールに参加している民家のパティオです。コンクールは ”Patio Antiguo(古い建築様式のパティオ)

”Patio Moderno(新しい建築様式あるいは改築されたパティオ)”の二つのカテゴリーに分かれています。”古い建築様式のパティオ”は1960年までに作られ、伝統的なイスラム様式の建築様式をそのまま残している建物が対象。それ以降に建築されたり、改築され元の建築様式を残さないパティオは”Patio Moderno”のカテゴリーで競うことになります。

■ コンクールの基準
ふたつのカテゴリーに分かれたコンクールでは、参加したパティオの
-建築物の保存状態
-花や植物によるデコレーション(季節の花のみを使用することができ、使用される花の種類の多さも評価の基準)
-パティオを飾りつけた住人たちの協力度合い
-パティオにある噴水や井戸の建物や飾りつけに対する調和度
-花の植木鉢へのこだわり、パティオへの光の入り具合など

と色々な点から細かく、総合的に評価されるそうです。

この時期アンダルシア地方はすっかり夏日、また比較的雨が少ない時期でもあるので、もし5月にスペインを訪れることがあれば
ぜひ旅のスケジュールに組み入れてみたいお祭りです。

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スペイン語会話でよく使われる食べ物を使った表現(1)

多くのスペイン人は ”食べる”ことに対して日常生活でも多くの時間と情熱をおしみなく注ぎ人生に大きな意味を持っています。
そのせいか、普段の会話で使用される口語表現にも”食べ物”も用いたものはかなり多いです。
これらの表現は直訳しても意味が???なものばかりなのですが、意外と登場頻度が高いので
たくさんある表現のなかでも、もっともよく使われるものをまとめてみました。

1.Salir un churro
スペイン人の大好物のChurro(チュロス)に関連した表現。意味は”悪い結果になる”。チュロスはおいしいのになぜ????。おそらく
チュロスの見た目があまりよくないことから来た表現だとされています。

2.Me importa un pimiento
“(自分にとって)全く重要ではない”という意味です。Pimiento(ピーマン)が料理においては”あってもなくてもあまり味が変わらないこと”に由来している表現だといわれています。

3.Ser pan comido
“あまりにも簡単すぎてできたも同然”という意味です。”Comer Pan(パンをたべること)”がとても簡単なことに由来しています。

4.Darle la vuelta a la tortilla
直訳は”オムレツをひっくり返す”ですが、”自分の都合のいいように話題をいきなり変える、状況を解釈する”という意味の表現です。

5.Vete a freír espárragos
誰かに腹が立った時の表現。”アスパラガスを揚げに行ってしまえ!”、は”アスパラガスを揚げたときに飛び散る油でやけどでもすればいい!”という意味が込められているようです。

6.Ponerse como un tomate
こちらは文字通り”恥ずかしくてトマトのように真っ赤になること”です。

7.Ir pisando huevos
”卵を踏みながら歩く”は”速度がイライラするほど遅い”ことを意味します。

8.Yo me lo guiso, yo me lo como
guisarは”煮込み料理をつくる”という意味です。直訳すると”自分で煮込み料理を作って、自分で食べる”、から”自分のことしか考えない自分勝手な人”を意味します。

9.No hay pan para tanto chorizo
スペインの表現で”Chorizo(チョリソ)”は”泥棒”を意味します。”こんなにたくさんの泥棒のためのパンはない”。この表現は近年よくつかわれるようになった表現で、スペインで頻繁に起こる政治家の汚職などにコメントする際などによく耳にします。

10.Le falta un hervor
スペイン語の別の表現”Persona cruda”(Crudaは”生の”という意味から派生して”未熟で考えが足りない人)と類似した表現で
“falta un hervor”は直訳すると”沸騰していない”という意味から”沸騰していない人”で”経験が足りず成熟していない人”を意味する表現です。

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スペインを5月に訪れるならこのイベント!

サマータイムが開始し、日の入りも遅くなり始め(実際ここのところ夜の8時くらいまでは十分明るいです。)
気温も本格的に暖かくなってくる5月。
スペインでは、”お祭りシーズン”の本番突入です。

5月以降スペインを訪れる予定のある方は、イベントチェックも忘れずに!
(普通に観光するのももちろん楽しいですが、その地区ごとのお祭りはスペインの日常に触れることができて旅の思い出がさらに増えること間違いなし!)です。

スペイン各地で今年の5月に行われる大きなお祭りをまとめてみました。
少しでも旅の参考になると幸いです。

■ Patios de cordoba(コルドバ/5月2日から14日まで)
1921年より開催され、無形世界遺産にも指定されているお祭りで、”コルドバ一”美しい中庭を競いあうコンテストです。
期間中は普段は入ることのできない個人宅の中庭も開放され、色とりどりに咲き乱れる花で飾られた中庭の風景を楽しむことができます。
またお祭りに合わせてコンサートやパレードなどの催しものも期間中に開催されます。

■ Temps de flors(ジローナ/5月3日から21日まで)
スペイン語では”Tiempo de Flores”.1954年からバルセロナ郊外のジローナで開催されているお祭り。”Patios de Cordoba”と似たお祭りで、普段は一般公開されていない公共スペースや個人宅の庭が美しい花々で飾り付けられ期間中一般公開されます。

■ Feria de jerez(へレス デ ラ フロンテ‐ラ/5月13日から20日まで)
別名”Feria de caballos(馬祭り)”、同じ起源をもつセビリアのフェリア デ アブリル(こちらのお祭りももともと家畜業者の品評会に由来するものです)よりもオープンなお祭り。フェリア デ アブリルとは異なり、基本的にCastaは開放されているので、観光客でも気軽に達より楽しむことができます。

■ Fiestas de San isidoro (マドリッド 5月12日から15日まで)

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マドリッドの守護聖人であるサン イシドロを祝うお祭りです。マドリッドでは5月15日は祝日になります。地元の人たちはchulapoと goyescoと呼ばれる伝統的な衣装を身につけ広場でchotis という踊りを踊って祝います。

そして伝統的なお祭りだけでなく、野外フェスも本格的に始まる時期です。

■ Primavera Sound (バルセロナ 5月31日から6月4日まで)
今年で16回目を迎えるスペイン最大級の野外フェス。ポップ、ロック、アンダーグラウンドなど様々なジャンルのダンスミュージックこコンサートが主にバルセロナの巨大な野外会場”フォーラム”にて期間中開催されます。2001年バルセロナの独立系音楽プロモーション会社によって小規模なイベントとして始まったフェスティバルですが、現在はヨーロッパ中からダンスミュージックファンがつどう大きなイベントにまで成長しました。

■ WOMAD Festival (World of Music, Arts and Dance)(カセレス 5月11日から14日まで)

外壁の遺跡で囲まれたエクストラマデューラ州のカセレスで行われる野外フェスティバル。イギリス、オーストラリアでも連携して行われるフェスティバルで、開始から25年を記念する今年はコンサートやダンスなど全てのイベントが無料にて行われます。

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フェリア デ アブリル、アンダルースもしらない?!トリビア

セマナサンタから続きセビリアの春をにぎわわせる、”フェリア デ アブリル”。
特にフラメンコファンは一度は訪れてみたいお祭りです。
スペインのお祭りの中でも最も華やかなお祭りといえるかと思います。

長い歴史を持つお祭りだけあり、色々な興味深いトリビアが…。

■ もともとはアンダルシアの人たちのアイデアから始まったものではない
フェリア デ アブリルは家畜の売買の為に催された行事に起源をもちます。
行事の際に食事を食べたりお酒を飲んだりする場所が必要になりそれがだんだんと大きなものになっていき
いろいろな紆余曲折?を得て現在の形になりました。
しかももともとはカタルーニャとバスク地方の商人たちのアイデアだそうです。

■ 名だたる有名人もたくさん訪れている
スペインの有名人だけでなく、過去にはグレースケリーやケネディ大統領夫人のジャクリーン・ケネディもフェリア デ アブリルを訪れています。最近ではオランダ国王が後に夫人となるアルゼンチン人のマクシマ・ソレギエタとフェリア デ アブリルのカセタで出会ったそうです。

■ フラメンコの衣装の起源は・・・
フェリアに欠かせないフラメンコのドレス。カラフルな衣装を身につけ着飾った女性がフェリアを歩く姿はそれだけでも絵になる光景です。
とても華やかなイメージのフラメンコの衣装ですが、もともとはアンダルシア地方の’農婦の洋服”からアイデアを得たデザインだそうです。
さすが、スペイン、農婦もカラフルでおしゃれです^^

■ 毎年開催日が変わる
フェリア デ アブリル、なので4月中に始まることは確実なのですが、毎年日程が変わります。
日程の決め手となるのは”セマナ サンタ”の日にちです。通常セマナ サンタが終わってから2週間後にフェリアが始まります。

■ 主役はこのタパスとこのお酒!
フェリアでは様々なタパスを味わうことができますが、中でも人気があるのがfrituras de pescado(魚介類のフライ)。特にお祭りの始まった月曜と火曜に食べる習慣があるそうです。その他、イべリコハムもお祭りで人気の一品です。
お酒はシェリー。シェリーで作ったカクテル”Rebujito”なしではフェリアは始まりません!

■ Casetaはもともとは”家畜小屋”だった。
フェリアでは1000以上ものCastaが並びますが、これらの起源はもともとは家畜業者の展示場だったそうです。
今では、すっかり形を変えてしまいましたが、毎年市庁から”最優秀デザイン賞”が選ばれるためどのCastaも装飾に精を出しています。

■ 変わりやすい天気に要注意
アンダルシア地方はスペインの他の地区に比べると比較的気温が高い地域ではあるのですが、
4月はスペインでも気候が不安定な時期でもあります。昼は夏のような気候でも夜はかなり気温が下がることも
多々あるので注意が必要です。また過去には雨で中止になったフェリアもあります。

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