スペイン長期滞在 留学?ワーホリ?それぞれのメリット・デメリット

スペインが好きあるいはスペインにあこがれて、スペイン語を学習なさっている方であればいつかは実現したい”スペインの長期滞在”。

スペインに長期滞在(6カ月以上)するためには現時点では”留学”と”ワーキングホリデー”の2種類の選択肢があります。

どちらの方法が自分の目的にあっているのか、双方のメリット・デメリットを、スペインで得ることができる情報ももとに挙げてみました。
今年こそは夢に一歩でも近づきたい!とお考えの方の少しでも参考になれば幸いです。

■ スペイン長期留学

スペイン滞在は最長3カ月までは観光ビザで特に手続きなしで滞在することができます。また6カ月までは比較的手続きの簡単な短期留学ビザで滞在が可能です。(このビザは現地では延長不可)6カ月以上の滞在の場合は長期留学ビザが必要となります。

メリット
-ビザの延長が現地でできる:長期ビザは一旦取得してしまうと延長手続きがかなり簡素です。現地で既定の書類を提出するだけで基本的に延長が認められ、ビザの更新に関しては既定の書類をだせば特に回数に制限はありません。(学生ビザを更新し滞在10年というツワモノもいます・・)

-留学先からのサポート:長期留学の場合、基本的には一つの学校に長期で通い続けることになるため学校がスペインに到着してからの書類の手続きや生活周りの事なども相談に乗ってくれる場合が多いです。また学校側でもビザに必要な書類を発行できる認可を受けている学校は長期留学者の受け入れの経験を多く持っているところが多いのでやり取りもスムーズな場合がほとんどです。

-労働ビザ取得の場合に有利なことがある
学生ビザでの滞在が3年を満たした場合、雇用先を見つけることができれば労働ビザ習得の手続きが従来のものよりもかなり簡素化されます。(3年以上滞在の場合は原則手続きさえすれば確実に労働ビザが下りることになっています。)なので、就職先を探す際にも有利になるといえます。

-年齢制限がない
ワーキングホリデービザと異なり、年齢制限がありません。何歳でも留学受け入れ先からの書類やその他の書類を用意することができれば
長期留学ビザの取得が可能です。

デメリット

-初期コスト:原則、受け入れ先の語学学校に6カ月以上滞在することを前提として発行されるビザです。取得のためには6カ月在籍するために必要な学費とまた滞在するための費用をまかなえるだけの貯金があると証明するための書類がもとめられるので、ある程度まとまったお金が必要となってきます。(ただ、スペインではきちんとした仕事をみつけるのはかなり難しいのでどのような形であれ、長期滞在する予定であればそれに応じた費用は準備なさることをお勧めします。)

-語学学校の変更がきかない
ビザに必要な書類を得るためには最低でも6カ月間、書類を発行してくれる語学学校に滞在することになります。現地でいざ授業が始まってから変更がきかないので、留学前にしっかりリサーチをしておくことが必要です。ただビザを出すことができる学校として認可を受けている学校はほとんどの場合大手の学校ですのでコースが合わないのであればコースの変更などには柔軟に対応してもらえる場合がほとんどです。

■ ワーキングホリデー
2017年より開始したスペインと日本間のワーキングホリデービザ。これまでの長期留学ビザと比べるとビザの手続きがかなり簡易化され、”スペイン長期滞在”がすっとチャレンジしやすくなりました。

メリット
-初期コストが安い
長期留学ビザとことなり事前に語学学校に申し込む必要もなく、またスペインで働く権利が与えられるビザなので滞在費の証明も長期ビザより低く抑えられています。

-手続きが簡単
長期ビザよりも手続きに必要な書類も少なく、また発行にかかる時間も短いとされています。

-仕事が見つかればすぐに働ける
留学ビザの場合は週に20時間の制限がありますが(別途手続きが必要)、ワーキングホリデービザの場合は手続きがなくフルタイムで働くことができます。ただスペインにおいては失業率が20%またワーキングホリデー対象となっている世代(30歳以下)の就業率は約50%となっているため、仕事に関してはあまり期待しない方がよいかと思われます。

デメリット
-年齢制限
ワーキングホリデービザが申請できるのは30歳までとなっています。

-ビザの延長が不可能。
”1年”の期限付きのビザであり、長期留学ビザのように延長することはできません。もしスペインにさらに滞在したい場合は、一旦日本にもどり一から手続きをする必要がでてきます。

-労働ビザ取得の際のメリットがない
延長不可の一年間期限付きのビザであるため、労働ビザに切り替える場合、雇い主にとってはビザ取得の手続きの簡素化のメリットはありません。

またあえていえば留学のように決まった受け入れ先がないので現地でのサポート先が不在なこともデメリットとしてあげられるかも知れません。

個人的な意見を言うとすれば…
私が留学したころはワーキングホリデー制度もなく、スペイン長期滞在ビザを申請するしかなかったのですが、そのために事前に留学先を納得いくまでリサーチし(もともとバルセロナで暮らしたいという目的があったので滞在都市に関しては迷うことはなかったです)また現地では勉学に専念できるようにしっかりと準備をしていったので留学の期間しっかり目的を果たすことができたと思います。その後スペイン滞在の延長の手続きが簡単だった点でも助かりました。

ワーキングホリデー、留学、どちらの方法をとるにしてもまずは”この一年でスペインに行って自分はなにをやりたいのか”をかなりはっきりと事前に決めておくことが重要です。(でないと単なる時間とお金の無駄です。)

今年こそは、近いうちにいつかとお考えの方に、少しでも参考になると幸いです。

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