の記事で
”語学の習得は年をとってからのほうが時間がかかるというのはある程度は事実です。”
と言い(書き?)きってしまったものの、
幅広い年齢層の当レッスンの受講生の方の上達具合をみていると、必ずしもそうでもないような気がして、
”大人になってからのほうがスペイン語を習得するのは難しい”はちゃんとした根拠があるのが、ちょっと気になったので調べてみました。
結果、研究結果によれば…
■ ”ネイティブ並みの語学力”をめざせるのは6歳まで?!
”ある一定年齢を過ぎると、バイリンガルにはなれない”という考え方は”臨界期”と呼ばれており、学術的な研究成果からも確からしいという報告が上がっています。
一部の研究によれば、6~7歳までにある言語に触れれば、ほぼ誰でもネイティブになれるけれど、そのあたりの年齢を過ぎると音の聞き取りや発音の点でネイティブレベルになれない人が少しずつ出てくるといわれています。また別の研究では、10歳あたりを過ぎると、文をつくる能力などはネイティブのレベルに達するのは難しい主張されています。しかしながらこれらの研究結果は、あくまで「仮説」の域を出ていません。
さらにこの”臨界期”はもともと”母国語の習得”に関して提唱された仮説で、想定されているのは対象言語を母国語として習得できるリミットです。
”第2外国語の習得”が研究対象にはされていないので必ずしも”外国語の習得”に当てはまるとは言えません。
にもかかわらず、特に幼児向けの英語教室などで、おそらくマーケティングの上の意図もあって「大きくなってからでは遅い!」などと早期教育を強調されることが多いゆえ、”外国語習得早ければ早いほうがいい”の認識が広まったのではないかと思います
実際、専門家たちの世界では、「外国語習得については臨界期仮説は当てはまらない」と実証した研究もありますし、スペイン語の習得に限らず、一般的に外国語の習得に関しては
必ずしも「早ければ早いほどいい」わけではないですし、学びはじめるタイミングに「手遅れ」もないといえます。
■ 15歳以降は、いつから学習を始めても習得速度にほとんど影響はない
Steven Pinkerという有名な認知心理学者によれば、5−6歳の学齢期から脳の代謝活動やニューロン(神経細胞)の数が衰退し始め、
12−15歳頃に底をうって横ばいになるという、脳の成熟に伴う器質的変化が言語獲得に影響を及ぼしていると言われています。
言い換えれば、語学習得をつかさどる脳の機能は15歳の時点で衰退がほぼ止まるので、それ以降の年齢であればいつ学習を始めても”脳の働き”の点がらみれば語学習得の過程に違いはないということです。
なので巷で言われる”年をとればとるほど語学習得は難しくなる”は脳の機能の点からいえば必ずしも事実ではないといえます。
年を重ねると、耳が遠くなったり、老眼が進んだりするのでその点は少し支障になるかもしれないですが、脳の働き的には15歳から始めるのとほぼ変わらないのです。
・・・ということでどうも”大人になってからスペイン語習得は難しい”はほぼほぼ都市伝説のようです。
なので年齢は”話せるようにならない”言い訳にはなりません(笑)し、いつから始めても”15歳から始めた”のと変わりません。
年齢にかかわらず”やればやるほど習得の速度は加速する”のです、これはもうやるしかないですね^^
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