真似してみたい!バレンシアならではの習慣

スペイン三大祭りのうちの一つである”Fallas(火祭り)”の開催地、パエリア、オルチャータの発祥地でもありスペインの中でも”食文化が豊かな場所”のうちの一つであるバレンシア。

バルセロナやマドリッドのように”観光地”として注目されることはいささか少ないものの、まだまだスペインならでは、そしてバレンシアならではの”古き良き習慣”が生活にしっかり根付いています。

バレンシアの習慣とは・・・

El almuerzo
”スペイン人は一日に5回食事をする”のはどの土地もほぼ共通です。朝仕事に出かける前の”DESAYUNO”、軽い朝食、バルセロナではコーヒーとクロワッサンが主流です。11時から12時ごろまでの昼休み前の休憩にとる”Almuerzo”こちらは小さなサンドイッチやトルティーヤ(スパニッシュオムレツ)を昼ごはん前に軽く。そしてComida(昼食)、Merienda(おやつ)Cena(夕食)と続きます。
朝食と昼食の間のAlmuerzoは通常は約30分くらいの休憩で軽くすませるのが習慣ですが、バレンシアではあたたかいサンドイッチ、オリーブ、ソーセージとたっぷり一時間かけてしっかり取ります。そのあと昼ごはんを食べられるのか心配になりますが^^;朝の時間帯にしっかりパワーチャージすることは大切ですね^^

A la fresca
バレンシア州の郊外の村でよく見かける風景です。気候のよい5月から10月、夕食が終わった後に道に机をだして夕涼みしながら御近所さんとのおしゃべりに花を咲かせます。時には広場などに大きな机をだして町内会あげての食事会も行われます。スペイン人の尋常でない”テラス好き”(笑)の原点ココにあり、です。

La paella dominical

”日曜のパエリア”(ちなみにバルセロナでは多くのレストランがなぜか木曜にパエリアのメニューを出します)の習慣はもはやスペイン全土のものとなりつつありますが、発祥地はバレンシア。日曜の昼ごはんは家族大集合で、薪で直接料理したパエリアをいただきます。大きなパエリア鍋から直接食べるのが”バレンシア流”のパエリアのいただき方です。

La picaeta
お店のオープニング、ウエディングドレスのお披露目などちょっとした家族や地域の集まりの際にバレンシアの人たちは決まってハムやチーズ、Coca(スペイン風のピザ)、ピーナツやチップスなど軽くつまめる”Picaeta”を用意します。バレンシアでは御祝い事は必ず”食べ物”と一緒にの習慣が根付いています。

La mocaorà
バレンシアには独自のバレンタインデ-があり10月9日にあたります。”San dionisio”の日と呼ばれ、農業が盛んで豊かな土地に恵まれたバレンシアでは、この日男性は女性にフルーツや野菜を布に包んで送る習慣があったのですが、現代ではフルーツや野菜の形をしたカラフルでかわいらしいマザパンを綺麗な布で包んで送る習慣に変わりました。かわいらしいマザパンは女性にとっても嬉しいプレゼントです^^

Caminar por en medio de la calle
バレンシアの人はなぜか”道の真ん中”を歩くのが好きです。本人たちも意識しないでやってしまうそうで・・・、時には歩道があるにも関わらず車道のど真ん中を歩いていることもあるそうです。

Comprar en el mercado

バルセロナでは、失われつつある文化である”市場での買い物”、(バルセロナのいくつかの市場は観光地と化してしまい、地元の人は買い物をゆっくりすることすらできなくなってしまいました・・)新鮮な野菜、果物、お肉などをお店の人やときには出くわした近所のひとたちとおしゃべりしながらの買い物wを楽しむ習慣はまだまだバレンシアには根強く残っています。

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スペイン人が”戸惑う”7つの習慣

所変われば…で当然のことながら日本ではごく当たり前、あるいは他の欧米の国ではあたりまえなので”スペインでも当たり前だろう”と思いこんでいる習慣が、スペインでは”マナー違反”にあたることも。スペイン人はもともとかなり寛容な人たちなので”マナー違反”したところで
それほど気にかけることはあまりありませんが・・・誤解はできれば避けたいもの。

下記いくつかスペイン人が”え?!”と思ってしまう7つの習慣をあげてみました。

■ 仕事をしながらの食事
日本にいたころは、昼休みもデスクで電話番やメールをしながら食事…というのは珍しくもなくもちろん”マナー違反”などでは決してなかったのですが、”食事の時間”をとても大切にするスペイン人にとっては”ありえないこと”のようです。以前のように”シエスタ込みの2時間の昼休み”は減りつつあるものの、食事の時間はきっちりとり(最低でも勤務時間中に2回)、移動しながらなどの”ながら食い”はどちらかといえば”マナー違反”ととらえられるようです。(ただ何事においてもゆるい人たちなので、別に道でものを歩きながら食べていてもとくに白い目で見られるということなどはありません。気にも留めません・・・)

■ チップの習慣
他の欧米諸国と異なり、スペインには基本的にチップの習慣はありません(受けるサービスの質があまり良くないということも関係しているのかもしれませんが^^;)”チップは置かない”が基本で、自分が良いサービスを受けたと思えばお釣りのうちの小銭を少し残す、が通常なので多めのチップを残すとスペイン人にびっくりされることも。(もちろんお店の人は喜びますが・・・)

■ 丁寧過ぎる態度
スペイン人は基本的に”雑”な人たちです(苦笑)。話し方も、目上の人や年がかなり離れた人(年上)、上司に対してすら2人称(Tu)で話すので当初若干戸惑いました。(日本では上司や先輩にため口は、よほど親しくない限り失礼にあたりますし気分を害する人もいます。)
なので、ことあるごとに”すいません”といってしまう日本人、たまたまちょっとぶつかってしまったり、ほんの少しだけ遅刻したり・・・の行動は不思議に映るようです。

■ お酒を飲みすぎる
ランチのときに”ワインか水”の選択肢が基本となっているスペイン人にとって”アルコール”は水同然。なので”飲みすぎる”こともあまり
ありません。バルセロナでもだいたいのばあいよって大騒ぎしてるのは地元の人というよりは観光客が多いです。

■ 時間をきっちり守る
ほとんどのスペイン人にとって”20分前後の遅刻”は”遅刻”とはカウントされません。なので少々の遅刻で遅れた相手の謝罪がなくとも流しましょう。逆にこちらが少々遅れても相手は気にすることはありません。文化的に”時間を守ること”の優先順位が低いので、”時間のルーズさ”に関しては話題にしないのが一番です。

■ 誕生日は散在の日!?
スペインでは”誕生日の人”が招待した人にごちそうするのが基本です(日本とは逆です。)なので、友達が誕生日会を開いてくれることは期待せず(笑)自分で開催して、お代も基本は自分もちです。招待された人は代わりに誕生日プレゼントを持ち寄ります。

■ シエスタの習慣
スペインというと”食後の昼寝”のシエスタが結び付けられることはまだまだあるようですが・・・実際のところここ数年、”シエスタ”の習慣は姿を消しつつあります。10年前に比べると昼休みの時間帯(午後2時から4時)に開いているお店も多くなりましたし、企業などでは昼休みの休憩時間は1時間半のところがほとんどです。実際OECDのレポートによればスペイン人はドイツ人よりも職場で過ごす時間が長く、生産性の低下の関係が疑われており、勤務時間中の休憩時間を短縮する(昼休みを短くする)動きが手出てきているようです。”古き良き?!”習慣がなくなっていくのはさみしい気もしますが、シエスタは徐々になくなりつつある習慣なのかも知れません。

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スペイン流コーヒーの頼み方

スペイン人の生活に欠かせない”Cafe”。あまりに日常の一部と化しているため、スペインのカフェやバルではカフェのメニューはおいておらず、自分で好きなタイプのカフェを頼みます。

ちなみに、メニューは存在しないものの通常バルやカフェで頼むことができるカフェの種類は以下・・・かなりたくさんの種類があります。

■ Cafe solo
別名”Espresso”(エスプレッソ)、ミルクもなにもはいっていないコーヒーです。味と香りの特徴が一番出ているカフェです。

■ Cafe Americano
Cafe soloをお湯で割ったもの。あまりスペインでは一般的ではありませんが、もちろん頼めはでてきます。

■ Cafe espresso doble
通常のCAFE SOLOコーヒーの量の2倍(カフェ約14グラム 40ミリリットル)。コーヒーの苦みが好きな方向け。

■ Café solo largo
Cafe soloを通常の2倍の量のお湯(40ミリリットル)で淹れたもの。

■ Cortado
Cafe soloにほんの少しだけ(10-15ミリリットル)ミルクを加えたものです。ミルクは好みでcaliente (暖かい)か fría(つめたい)かどちらかの希望を伝えると応じてもらえます。

■ Cafe con leche
スペインでは一番一般的で人気のある種類のカフェです。通常は半分がコーヒーで半分が牛乳です。牛乳は、Natural (常温)かCaliente(温かい)か聞かれることもありますが好みがあればオ-ダ-するときに伝えると応じてくれます。200mlから250mlの大きめのカップででてきます。

■ Cafe con leche en vaso
マグカップに入れるよりもCana(カーニャ、小さめのグラスに入ったビール)用のグラスにいれたほうが”コーヒーが冷めるのが早い”ため、熱いものが苦手なスペイン人向けです。猫舌の人は”Vaso”でのオ-ダーをお勧めします。バルなどでは頼まずともVasoに入って出てくる場合もあります。

■ Cafe con leche con hiero
スペインのほとんどのバルやカフェでは”アイスコーヒー”がメニューにないので、夏など暑い時期にはCafe con lecheを頼む際に一緒に”Hiero(氷)”を頼むとグラスに入った氷を持ってきてくれます。まずは暖かいCafe con lecheにお砂糖を溶かしてから氷の入ったグラスに移し替えて、アイスコーヒーの出来上がり!です。

■ Cafe con leche corto de cafe (Lagrima)
夕方の遅い時間帯などでカフェインの影響がちょっと気になるけど、カフェがのみたい・・という時の選択肢”Cafe con leche corto de cafe”。カフェ3分の一、ミルクが3分の2の割合の”ミルクの多めのカフェ”です。

■ Cafe descafeinado
健康上の理由などでカフェインをとることができない人向けのコーヒーがCafe descafeinadoです。お店によっては
Cafe descafeinado maquina(カフェマシーンで淹れたもの)とCafe descafeinado sobre(一緒に溶かすタイプのティーパック状のもので暖かいミルクで溶かしたもの)と尋ねられることがありますが、機械で作ったものは、多くの場合他のコーヒーと同じ機械で淹れるためカフェインが混じってしまうことがあるそうです。なので”絶対にカフェインをとりたくない”場合はCafe descafeinadoを頼むのが正解です。

以上”コーヒーとミルク”の組み合わせのバリエーションのコーヒーのみを紹介させていただきましたが、このほかにもチョコレートシロップやクリーム、アルコールを合わせたコーヒーなどもっとたくさんの種類のコーヒーを頼むことができるのでまた別の機会に紹介させていただきます。

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”やっぱり”!とうなずいてしまうスペイン人の10のステレオタイプ

”スペイン人はフラメンコを踊れる”や”パエリアとサングリアが好き”、といろいろな”ステレオタイプ”が存在しますが
実際のところ真実ではないことも多々あります。反面、”やっぱりそうだった”と納得する期待を裏切ってくれないステレオタイプも。

スペイン人は実際のところ・・・

1.英語があまり得意ではない
おそらく外国映画が全部スペイン語に吹き替えられていることも関係しているとも思うのですが、スペイン人はあまり英語が得意ではありません。バルセロナやマドリッドの大都市でもまだまだ英語が通じないことはざらにあります。

2.お酒が好きである。
日常生活、スペイン人の普段の食生活とお酒はきってもきれない存在です。レストランにいけば”水かワインか”と尋ねられますし、昼間からビールを一杯というのも週末に限らず日常の風景です。スペインがワインの名産地であることも関係しているのかも知れません。

3.食べることが大好き
スペイン料理の文化は種類が豊富でバラエティに富んでいることはよく知られていますが、”食べ物”そのものもさることながら”食べる”ことに時間をおしみなく注ぎます。スペイン人が昼ごはんを”夕食”の時間帯までえんえんと食べているのは特に週末においてはよく目にする光景です。

4.バルの数が異常に多い。
住民一人につきバルがひとつある、とまで言われるほどスペインにはたくさんのバルが存在します。実際のところコカコーラの調査によれば
国民135人につきバルが一つあるそうで、やはりバルの数が多いことには変わりがなさそうです…

5.教会の数も異常に多い。
スペインの都市を旅行すると必ず”見どころ”としてあげられる”カテドラル(たいていの場合その年で一番規模の大きい教会)”その他にも
各地域ごとにいくつかの教会があります。”バル+教会”でスペインは成り立っているともいえそうです・・。

6.料理が得意
ミシュランレストランの数も多く世界で唯一ミシュランの星を7つ獲得したカルマ・ルスカリェーダもスペイン人です。

7.かなり人懐っこい
日本人に比べるとかなりパーソナルスペースが近い人たちです。同じヨーロッパでもドイツ人などはびっくりすることがあるそうです。

8.はなし声が大きい
スペイン人にしてみれば’イタリア人のほうがひどい”そうですが・・。日本人の私たちから見ればどちらもあまり変わらず^^;普通に話しているだけなのだそうですが、スペイン人はいつもおお声で叫んでいるように見えてしまいます・・。

9.他のヨーロッパ諸国とはかなり違う”スペイン時間”
昼食の時間、夕食の時間、夜出かける時間…が他のヨーロッパ諸国にくらべて2時間ほどずれています(苦笑)そしてまだまだ昼の時間帯(14時から16時まで)完全に閉店してしまう商店も少なくありません。

10.”無料”のものに惜しみない情熱を注ぐ
なにか”無料”のものがあると、長い行列を作ってでも時間を気にせずに待つ人たちです。無料のものに限らず、宝くじやバーゲンの初日なども延々と行列を作って時間を気にせずに待っている光景をよく目にするので、スペイン人は”列で待つ”こと自体あまり苦にならないのかも知れません・・。

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スペイン全国民のクリスマスの必需品”El Gordo”とは?!

スペイン人にとってクリスマスは一大行事。

食事やプレゼントと一年で一番時間をかけて準備を行うため、クリスマス前は日曜・祝日も通常は閉まっているお店やスーパーが開店し、いたるところで行列が見られます。

そして、この時期この”行列”が一番長いのは、なんといっても”宝くじ売り場”。
毎年12月22日に当選発表が行われるクリスマスの宝くじ”El Gordo”(スペイン語で”太っちょ”)は、世界中でもっとも賞金が高い宝くじとされていて、過去に当たりの出たことのある人気の売り場などでは、宝くじを買い求める人たちが何時間も列を作ります。

■ スペインの世界一の宝くじ、賞金金額は?
参加者によって賞金の合計金額が変わり、今年は宝くじの売り上げかなり上がったため今年の賞金総額は約3000億円、一等は4億円とされています。ちなみに2015年は18歳から75歳のスペイン国民約73パーセントが宝くじを購入したそうです。

■ ”El Gordo”の歴史
クリスマス宝くじとしてカディスで第1回目の販売が1812年に行われました。それ以来毎年12月22日に抽選が行われ続け、スペイン市民戦争の間も中止されることはありませんでした。世界で2番目に歴史のある宝くじとされています。

■ ”El Gordo”のしくみ
6つの数字からなる宝くじは、抽選の日に選ばれた数字に賞金があたえられるという仕組みになっています。なので、ある特定の数字をどうしても購入したいというときはその数字を売っている場所をオンラインで検索することもできます。
購入する人数がかなり多いことからひとつの当選番号を最高で165人の人と共有することになり、”世界最高賞金額”宝くじであっても一等が4億円と個人に充てられる賞金は”それほど”高額にはなりません。

それぞれの数字の組み合わせは200ユーロで、多くの人は”Decimo”とよばれる10分の1に分割されたチケットを購入します。

■ クリスマスの風物詩のひとつ”El Gordo”の広告キャンペーン。

毎年凝った造りの広告でクリスマスを盛り上げるのに一役かっていますが
今年はとうとう短編映画まで登場…人気の高さがうかがえるようです。

マドリッドを舞台にしたショートムービー、ぜひご覧ください(笑)

また夏には、外国人に向けて別のユーモラスな広告キャンペーンが行われました。
(ちなみにEl Gordo”の売り上げの35%は外国人だそうです。

■ 12月22日の当日の様子
抽選は3時間以上にわたって行われ、抽選の様子はテレビによって生中継放送が行われます。
代々抽選はマドリッドのサン・イルデフォンソ小学校の生徒たちによって行われ、賞金の一部がもともと養護学校だったこの小学校に寄付されるそうです。

■ 2011年は村全体が宝くじに当選

El Gordoが行われてきた200年間においてはじめての出来事として”歴史に刻まれている”のが2011年の”村全体”の当選です。
アラゴン地方ウエスカにある人口250人のSodetoという小さな村では、たまたま外国からきて”EL Gordo’についてあまり知らなかったギリシア人の村民を除いて住民全員でひとつ番号を購入したそうです。当選賞金はなんと120億、それぞれの村民が購入した額に応じて賞金が分配されたそうです。

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スペインの一味違う!?クリスマスの習慣

キリスト教信者が国民の大多数を占めるスペインではクリスマスは一年で最も大切な行事の一つ。日本と違って12月25日は祝日ですし、
お祝いも盛大に行います…が、”宗教的な違い”だけでは説明しきれない、ちょっと独特なクリスマスの習慣も。

”スペインの一味違うクリスマス”はこんな感じです。

■ サンタクロースの存在感が薄い

スペインでは一般的には、プレゼントを持ってくるのは東方の三賢者(Los Reyes Magos)。
またスペインにはサンタクロースがいっぱい?の記事で触れさせていただいたように
地区によっては”独自のサンタクロース”がプレゼントを持ってくる場合もあります。

そしてサンタクロースはクリスマスモチーフとして用いられるものの、子供たちに人気があるのは断然3人の賢者たち。
ちなみに子供たちがプレゼントをうけとるのはクリスマスイブの12月24日ではなく当方の三賢者がイエスキリストに贈り物を運んできたとされる1月5日の夜です。

■ 存在感の証明?!サンタクロースたちがマドリッドの街を駆け抜ける”サンタクロースマラソン”

毎年マドリッドで行われるチャリティマラソンでは千人近い参加者が赤と白のサンタクロースのコスチュームに身を包んでマドリッドの街を駆け抜けます。

■ 国民の8割弱が購入する世界一賞金額の高い”クリスマス宝くじ”

この時期、ひっきりなしに人の列をみかけるのが”宝くじ売り場”です。クリスマスの宝くじは”El Gordo(訳は”ふとっちょ)”と呼ばれ、なんと国民の75%が購入するそう。そのため賞金額も世界一の高額になるそうなのですが(2015年は一等が5.2億円)。6数字から成る番号はひとつの組みあわせが200ユーロ。そのため、商店や会社などで購入し、クリスマスプロモーションや少額づづ出し合ってみなで購入(あたったら賞金をみんなでやまわけ)される場合が多いです。

■ カタルーニャのクリスマスには欠かせない存在の”Tio Nadal(カステリャーノでは”Tronco de Navidad”)

別名”Caga tio”で木の幹の部分に顔(通常は笑顔)が書かれ赤い帽子をかぶった人形で、12月にはいると、この木の幹の人形に食べ物をそなえ、寒くないように毛布をかけておく習慣があります。12月24日のクリスマスの夜、子供たちは歌いながら杖でこの幹をたたくと次の日の朝にはお菓子(Turron)をだしてくれるといういわれがあります。(サンタクロースの別バージョン?)
クリスマスが過ぎると薪と一緒に燃やされます。

■ なぜか歌いながら決まる”ラッキーナンバー”

1771年から続く伝統で、クリスマスの宝くじの当選番号はマドリッドのサンイシドロスクールの孤児たちが歌いながら読み上げることになっています。これはかつてサンイシドロの孤児たちが施しを得るためにマドリッドの街中を歌ってあるいたことから来ているとされており、また孤児たちは家族がおらずしがらみがないためにより公正であるとして、宝くじの当選番号を選び読み上げる役割に適しているからだそうです。

■ 多すぎる”クリスマススイ-ツ”
スペインの”クリスマスケーキ”存在である”Roscon de reyes”(三賢者の祝日に食べるパンケーキ)そしてクリスマスの食事には欠かせないアーモンドヌガ-でできたTurron,サクサクした独特の食感の焼き菓子Polvoronをはじめとしてクリスマスの食事はメインの食事もさることながらスイ-ツのオンパレード。とくに24日25日26日の3日間は盛大な食事をする家庭が多いため、この日を過ぎると“あからさまに丸くなっている”人たちを結構な割合で見かけます(笑)

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家族に関するスペイン語単語

クリスマスや年越しなど12月はスペインでは普段にまして”家族の集まり”の機会が多くなる時期です。

特にクリスマスはおじいちゃんおばあちゃん、おじさんおばさんそしてその子供たち・・・と’親戚一同”で集まるのが一般的です。

”家族”にスポットライトのあたる12月にかこつけて”家族(La familia)”に関するスペイン語単語、いろいろなものがありまた関係性によって呼び方が変わってきたりでこんがらがりがちなのですが、をあらためておさらいしてみます。

まず、一番の基本は

El Padre(父親)/ La Madre(母親)
あるいは本人たちからするとMi Esposo(夫)/ Mi Esposa(妻)。
口語ではMi madrido, Mi mujerがよくつかわれますが、Mi madridoは、”うちの旦那” Mi mujerは”うちのヨメ”的なニュアンスかとおもいます。

そして El Hijo (男の子の場合の”子供)/La Hija(女の子の場合の子供)
本人たちからはEl Hermanos(兄弟)/La Hermana(姉妹)
兄はHermano Mayor 弟はHermano menor (あるいはHermano pequeno ということもあります)
姉はHermana Mayor 妹はHermana menor (あるいはHermana pequena ということもあります)

長男はEl mayor 長女は La mayor 三人兄弟の場合の真ん中は El hermano mediano 姉妹の場合は La hermana medianaです。

両親の両親、祖父母は El Abuelo(祖父)La Abuela(祖母)
そして孫はEl Nieto(男の子の場合)La Nieta(女の子の場合)、ひ孫はEl Bisnieto(男の子の場合)/La Bisnieta(女の子の場合)

両親の兄弟にあたるおじ、おばはEl Tio(おじ)/La Tia(おば)
でその子供にあたるいとこはEl Primo (男の子の場合)/La Prima(女の子の場合)です。
自分の兄弟、姉妹の子供に当たる甥は El Sobrino 姪は La Sobrina です。

そして直接血がつながっていないパートナー側の家族に関しては

パートナーの父親がEl Suegro,母親は La Suegra
パートナーの兄弟、義理の兄弟・姉妹に当たる関係は、男性の場合はEl Cunado 女性の場合はLa Cunadaとなります。
また自分の子供のパートナー(義理の息子・義理の娘)、男性の場合は El yerno 女性の場合は La nueraです。

特にクリスマスは上記の家族のメンバーが総動員、一日中おしゃべりしながら大家族のだんらんを食事とともに楽しみます。
通常スペインは24日の午後(地区によっては24日は祝日)は仕事を早めに切り上げ、家族が遠くに住んでいる場合はこの日は仕事を休んで帰省する人もいるほど、”クリスマスの家族のだんらん”は大切な行事です。
”大家族”なのでいろいろな単語が交錯していますが(笑)機会があれば家系図などでまとめてみるのもよいかもしれません。

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寒い季節にお勧めのタパスはこちら!

世界で一番”バル密度”の高いスペイン。バルはスペイン人にとって”家の一部”といっても言い過ぎではないほど、スペイン人の生活にバルは欠かせない存在です。
なのでもちろん、バルの料理”タパス”も家庭料理と同じく季節によって変わります。
これからやってくる本格的な寒さにそなえるためにスペイン人の胃袋をみたすタパスはこちらです。

1.Champiñones rellenos
タパスにかかせないマッシュルーム。マッシュルームを使った料理だけで、バルが成り立ちそうですが…中でも寒い季節にピッタリのスペイン人お気に入りのタパスが”詰め物の入ったマッシュルーム”。一番オーソドックスなものは
マッシュルームの茎の部分を取り除きオリーブオイル、ガーリックとイべりコハムで満たしたものをオーブンに。赤ワインによくあいます。

2.Albóndigas
こちらも定番タパスの一種でいろいろなバリエーションがあるAlbóndigas (肉団子)冬暖かいアーモンドソース添えが冬にはお勧めです

3.Callos a la Madrileña
牛の胃の部分をピリ辛ソースでひよこ豆と一緒に煮込んだシチュー風のタパスでマドリッドの”ご当地タパス”です。スープの残りはパンに浸して最後まで残さずに。

4.Morcilla de Burgos
人によって好みが分かれるタパスではあるのですが・・真黒い血のソーセージ(鉄分たっぷり!)Morcilla。独特の味わい深いタパスです。
通常パンと一緒に出され、ソーセージの味の濃さをパンで和らげつつ食します。

5.Chorizo a la sidra
アストゥリアス地方の代表的なタパス。チョリソそのものも人気のタパスですが、チョリソをシードル(リンゴの発泡酒)でじっくり煮込んだタパスです。

Una publicación compartida de Isa&Bella (@piscisouth) el

6.Croquetas
こちらも人気のタパス。クリーミーなべチャメルソース(スペインのホワイトソース)にチキン、ホウレンソウ、ハム、マッシュルーム…など色々なフレーバーがあります。熱々のクロケッタは寒い季節に食べるとさらにおいしい^^

Una publicación compartida de Anabey (@anabeyrd) el

7.Buñuelos de bacalao
スペイン料理の定番材料である”塩タラ”を使ったフリッター。通常たっぷりのアリオリ(ガーリックマヨネーズ)と一緒に出され、タラの塩辛さにとてもよくあいます。

Una publicación compartida de Beth (@bethlolita) el

8.Patatas revolconas
アビラ、サラマンカ、エクストラマドゥ‐ラ地方のタパスでとてもシンプルで素朴な一品です。マッシュポテトにパプリカを混ぜてたオレンジ色のマッシュポテト。通常ベーコンやハムこのオレンジ色のマッシュポテトにの上に乗せて食する、寒い季節に”体をすぐ暖かくしてくれそうな”パワフルな一品です。

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スペインのバルで現地の人に溶け込む方法

“正真正銘”のスペインバル”を見分ける方法

の記事で紹介させていただきましたがスペインにきたら外せないのが
”バル”

そしてそんなバルの風景に、少しでも”さりげなく溶け込む”コツは・・・こちらです^^

1.まずは新聞を手にとって読んでみる(読んだふりをしてみる)
自分で新聞を買って持っていくのではなく、スペインのバルには通常、お客さんがコーヒーを飲みながら読めるように全国紙、地方紙、スポーツ紙…といろいろな種類の新聞が取りそろえられています。とりあえず、”通”なふりをして新聞を手に取りつつコーヒーをすすってみましょう(笑)

2.”なぜテレビの音が消えているのか”をいちいち尋ねない
ほとんどの場合、なぜかスペインのバルのテレビはついていても音が消えています。そのかわりにラジオが流れていたり全く別の音楽が流れていたりします。(だったらテレビは消してもいいと思うのですが、不思議です)、ただ”これはこういうもの”らしいので、バルの常連は”なぜ?”と尋ねるべきではありません。

3.スペインバル流、コーヒーの頼み方
日本でおなじみの”カフェラテ”はスペインでは通用しません…。スペインのコーヒーは基本的にエッソプレッソで入れるミルクの量によって呼び名が変わります。ミルクなしは”Solo”、ミルクのはいったものは”Cafe con leche”,ミルクにコーヒーをいれたようなミルクたっぷりのコーヒーはcorto de café、その逆でコーヒーにほんのすこしだけミルクをいれたものはCortadoです。カフェインのはいっていないコーヒーはdescafeinado、これは”Sobre(インスタント)”か”Maquina”かのいずれかを指定します。

4.とりあえずお腹がすいたらバルに行く
”バル”というとお酒とおつまみを食べるところのイメージが一般的にはありますが、スペインでは、朝ごはん、朝と昼の間の軽食、昼ごはん、おやつ、そして時には夕食と夕食のあとの一杯…。一日中開いていて、お腹を満たしてくれる、スペイン人の生活と切っても切れない存在です。

5.チップは気にする必要なし
”チップをおいてはいけない”という意味ではなく、スペインでは基本的に、特にバルなどのカジュアルな場所ではチップは義務ではありません。(もちろんウエイターさんは喜びますが)受けたサービスに対して感謝の気持ちを感じたときは、お釣りなどの小銭をのこしておくと喜ばれますが、最低限いくらなどのルールも全くありません。

6.カウンター席に座ったらオ‐ナーに話しかけてみる
もしバルが混んでいなかったら、オーナーに話しかけてみましょう。いつの間にか他の人も会話に混じって延々と話が終わらない…というのはスペインではよく見かける風景です。

7.床にナプキンを捨ててみる(バルの場合)
これは、カフェテリアでやると嫌がられるのですが…タベルナなどのバルで床にたくさんのナプキンなどが落ちている場合は床に捨ててしまって問題ありません。床がゴミであふれているのは”スペインバルの悪しき習慣”なのだそうです。(ただそれだけお客さんが入っているという印でもあります。)

スペイン人にとって”もうひとつの家”のような存在のバル。アットホームでカジュアルな雰囲気のところがほとんどです。
上のポイントをおさえつつ躊躇せず、積極的に地元の人たちの会話にまじってみてください^^

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“正真正銘”のスペインバル”を見分ける方法

最近あまりバルセロナでみかけなくなった典型的な”バル”。
おしゃれなカフェやこぎれいなレストランは増えたのですがさみしい限りです。

そもそも”正真正銘のスペインバル”とはどんなものなのか、見分け方のポイントはこちらです・・・

1.テレビがなぜか音なしの状態でついている
テレビではニュースが流れているのに(字幕付きで!)なぜか全く違う音楽がながれてきて・・・画像と音が全く一致していません。
ただサッカーの試合のときだけは画面と音が一致します。

2.カウンター越しの壁に地元のサッカーチームの旗が飾られている

3.目立つ場所にハムが飾られている

4.なぜか音が響くような作りになっている。:
”にぎやか(うるさい?)であればあるほどよい”のがスペインバルらしく、壁は平らで、カフェマシーンの音、お皿の音、ウェイターの叫び声全てが壁に反射して2倍になるようになっているそうです。

5.ランチをたのむとかごに入ったパンがすぐに出てくる

6.新聞を比較するにはパーフェクトな場所。:
全国紙、地方紙、地域紙、スポーツ紙とさまざまな新聞が通常置かれています。

7.ビネガーがたっぷりかかったミックスサラダが出てくる。
ちなみにトマトはごく薄です。

8.特定のビールあるいは清涼飲料水メーカーの立て看板が立っている。

9.スロットマシーンと煙草の販売機がある;煙草はバル内ですうことはできませんが・・・

10.外看板に書かれた”Menu del dia(本日のランチ)”に必ずスペル間違いがある。:
スペル間違いがないならそれは”バル”ではなく”こじゃれた小料理屋”です。

11.観光地には英語に翻訳されたタパスの看板がかかっている: 
正確なさより”創造性”を追求した力作です。

12.メタル製の机と椅子がテラスに置かれている:
夏はメタルがやけどしそうになるほど暑くなることもあるのですが、それもテラス席の醍醐味のようです。

13.タパスと菓子パンが一緒にカウンターのガラス容器に並べられている:
トルティーヤ、サラダ、チュロ、クロワッサンと出せるものはおやつもおかずも一緒に並べておきます。

14.創造力にあふれたフレーズのかかれたポスターが飾ってあることがある。
それらしく書いてあるものの、よく読んでみるとあまり意味のないものがほとんどだったり・・・。

15. Plato combinadoが置いてある。:フライドポテト(あるいはお米)、目玉焼き、カツ(こちらではMilanesaとよばれています)、サラダが一つのお皿に盛りつけられたPlato combinado. Menu del dia(今日の定食)が気に入らなかったときのオプションです。

最近は減っていく一方ですが、かなり適当でツッコミどころ満載で愛嬌たっぷりの”スペインバル”。
数はすくなくなりつつあるものの、これからもずっと街のオアシスとして存在し続けてくれることを願います。^_-☆

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