”大人になってからスペイン語習得は難しい”を検証してみる

スペイン語を大人になってから学ぶために抑えるべき3つのポイント

の記事で
”語学の習得は年をとってからのほうが時間がかかるというのはある程度は事実です。”
と言い(書き?)きってしまったものの、

幅広い年齢層の当レッスンの受講生の方の上達具合をみていると、必ずしもそうでもないような気がして、
”大人になってからのほうがスペイン語を習得するのは難しい”はちゃんとした根拠があるのが、ちょっと気になったので調べてみました。

結果、研究結果によれば…

■ ”ネイティブ並みの語学力”をめざせるのは6歳まで?!

”ある一定年齢を過ぎると、バイリンガルにはなれない”という考え方は”臨界期”と呼ばれており、学術的な研究成果からも確からしいという報告が上がっています。

一部の研究によれば、6~7歳までにある言語に触れれば、ほぼ誰でもネイティブになれるけれど、そのあたりの年齢を過ぎると音の聞き取りや発音の点でネイティブレベルになれない人が少しずつ出てくるといわれています。また別の研究では、10歳あたりを過ぎると、文をつくる能力などはネイティブのレベルに達するのは難しい主張されています。しかしながらこれらの研究結果は、あくまで「仮説」の域を出ていません。
さらにこの”臨界期”はもともと”母国語の習得”に関して提唱された仮説で、想定されているのは対象言語を母国語として習得できるリミットです。
”第2外国語の習得”が研究対象にはされていないので必ずしも”外国語の習得”に当てはまるとは言えません。

にもかかわらず、特に幼児向けの英語教室などで、おそらくマーケティングの上の意図もあって「大きくなってからでは遅い!」などと早期教育を強調されることが多いゆえ、”外国語習得早ければ早いほうがいい”の認識が広まったのではないかと思います

実際、専門家たちの世界では、「外国語習得については臨界期仮説は当てはまらない」と実証した研究もありますし、スペイン語の習得に限らず、一般的に外国語の習得に関しては
必ずしも「早ければ早いほどいい」わけではないですし、学びはじめるタイミングに「手遅れ」もないといえます。

■ 15歳以降は、いつから学習を始めても習得速度にほとんど影響はない

Steven Pinkerという有名な認知心理学者によれば、5−6歳の学齢期から脳の代謝活動やニューロン(神経細胞)の数が衰退し始め、
12−15歳頃に底をうって横ばいになるという、脳の成熟に伴う器質的変化が言語獲得に影響を及ぼしていると言われています。
言い換えれば、語学習得をつかさどる脳の機能は15歳の時点で衰退がほぼ止まるので、それ以降の年齢であればいつ学習を始めても”脳の働き”の点がらみれば語学習得の過程に違いはないということです。
なので巷で言われる”年をとればとるほど語学習得は難しくなる”は脳の機能の点からいえば必ずしも事実ではないといえます。
年を重ねると、耳が遠くなったり、老眼が進んだりするのでその点は少し支障になるかもしれないですが、脳の働き的には15歳から始めるのとほぼ変わらないのです。

・・・ということでどうも”大人になってからスペイン語習得は難しい”はほぼほぼ都市伝説のようです。
なので年齢は”話せるようにならない”言い訳にはなりません(笑)し、いつから始めても”15歳から始めた”のと変わりません。

年齢にかかわらず”やればやるほど習得の速度は加速する”のです、これはもうやるしかないですね^^

スペイン人講師とオンラインでマンツーマンレッスン♪

www.123esp.com
オンラインスペイン語会話

メッセージアプリでの”正しい”スペイン語”の使い方

今や、たくさんの人にとって欠かせないコミュニケーションツールになっているメッセージアプリ。
スペインで最も使われているのは”Whatsapp”というアプリです。

スマホのタイピングが面倒くさいせい?か、やりとりには短縮語がよく使われます。
知らないとメッセージの意味がとれないこともままあり^^;
よく使われる短縮語は

メッセージアプリ解読のためのスペイン語

でも紹介させていただきました。

では、アプリで短縮語を使ってメッセージを書くときの文法上のルールとして”問題なし”と
”正しいスペイン語の権威”スペイン王立アカデミーによって認められている(大目に見てもらっている)
使い方とは?

‐コンマが使用されていなかったり、小文字のみを用いた短縮語( abreviaturas)
たとえば”que”のかわりに”q”, “Saludos”のかわりに”Salu2″などは、一般的に流通しているものであり
使用についても文法的な問題はない。

- 感情を合わらすために母音を多用すること
”muchas felicidadeeeees” (おめでとう!)

-実際に発音しない音を省略すること
例; comprao (正しい表記は”Comprado”ですが”d”の音は省略される場合が多いです)
Palante (Para adelante)

-“!”や”?”の記号を繰り返し使用すること

-アクセントやコンマは省略されるべきではなく通常の表記と同様の使用方法で用いられるべきである

■ 日常生活にも役立つ”公認”の略語

ちなみにスペイン王立アカデミーが文法的に正しいと定めている略語はこちらで確認することができます。
このリストに掲載されている略語は、日常生活においてもよく目にするほか、公式な文書や、フォーマルな書類において使用が認められており、またそれらの文章を書く際に使用しても失礼にあたることはありません。
(いくらスペイン王立アカデミーが文法的には間違いでないと認めているとはいえ、前述した略語をフォーマルな文書、たとえば履歴書を送るときの企業へのメッセージなどに使用すると、不採用間違いなしです…^^;)
メッセージアプリにのみならず、文章そのものを簡潔にするためにメールやSNSでのやり取りにもますますよくつかわれるようになってきているように思えます。
通常略語は”.(コンマ)”で終わっていますので、コンマでおわっていて意味がわからない単語にあたったときは”略語”であることを疑ってみて下記のリンク先のリスト
で確認してみると見つかる可能性大です。

http://www.rae.es/diccionario-panhispanico-de-dudas/apendices/abreviaturas

またメッセージアプリ用、スペイン王立アカデミー公認ともに略語は便利でもありますが、まずはもともとの単語をしっかりかけるようになってからの使用をお勧めします^^

スペイン人講師とオンラインでマンツーマンレッスン♪

www.123esp.com
オンラインスペイン語会話

スペイン語の代名詞”La lo Le”をさくっとおさらいしてみる

“La(ら)””Lo (ろ)””Le(れ)”…と音が似ているので、間違った使い方をしてもあまり気が付かれず、ゆえにそのまま間違った使え方を続けてしまう…というパターンに陥りがちな
スペイン語の代名詞(Pronombre)、基本の基本をまとめてみました。

まず大前提は ”Lo”は男性名詞に、”La”は女性名詞に、”Le”は男性・女性名詞とも間接目的語として使われる、です。

そのうえで、

■ Loの使い方
– 男性名詞が直接目的語となる場合 (動詞の前に置いて使います)
Lo alabaron mucho (a el)
(彼を誉めたたえた)

■ La の使い方
– 女性名詞が直接目的語となる場合 (動詞の前に置いて使います)
La alabaron mucho (a ella)
(彼女をほめたたえた)

■ Leの使い方
– 男性名詞・女性名詞が間接目的語となる場合 (動詞の前に置いて使います)
Le dijeron (a él o a ella) una mentira
(彼/彼女)に嘘をついた

-男性名詞の場合のみ直接目的語として使用することができる(
Le
vi por la calle (a él)
(彼を通りで見かけたよ)

一方女性名詞に対してはつかうことはできない)
(X)Comunicóa la diputada que no podía recibirle
(〇)Comunicó a la diputada que no podía recibirla
(議員(女性)に、迎えにいくことはできないと伝えた)

-名詞が男性・女性にかかわらず動物や物に対しては用いられない
(X)Se le perdió el reloj y no le encontró 
(〇)Se le perdió el reloj y no lo encontró
(時計をなくして、見つからなかった)

ちなみわかりやすく絵文字とともに紹介されているツイートを見つけたのでご参考にどうぞ!

少しでもお役に立ちますと幸いです^^

スペイン人講師とオンラインでマンツーマンレッスン♪

www.123esp.com
オンラインスペイン語会話

スペイン語の世界征服さらに進行中、この場所でも一番人気!

英語についで着々と世界征服を進めるスペイン語、

世界で”2番目”に話されている言語、スペイン語の世界征服進行中!

スペイン語の世界征服はこれから!?ネイティブの数は世界で2番目に。

ヨーロッパでも勢力をましつつあるようです。
EUの公式の調査機関のひとつユーロバロメーターがイギリス、フランス、オランダ、ベルギー、ルクセンブルグ、ドイツ、デンマーク、スイス、イタリア、オーストリア、ハンガリー、スロバキア、ポーランド、エストニア、ブルガリア、ギリシアの15歳から30歳を対象にした調査によれば, “これから学んでみたい言語”の一番人気は”スペイン語”だそうです。

その次に人気があった言語が”ドイツ語”。これはスペイン語が話されているスペインと(当然のことながらネイティブなので”スペイン語を学びたい”とは思わないので^^;)とポルトガルで学びたい人が多く、ヨーロッパ全体で2番人気なのが”ドイツ語”と”フランス語”
その次に人気があるのが”ロシア語”でキプロスで学びたい人が多いようです。

このデータを基にして、言語学者であり数学者であるチェコ人のJakub Marian氏がこのデータをもとに地図を作製してみたところ
こんな感じになりました

スペイン語の人気が圧倒的なのがかなりはっきりと見えます。これからはEU県内でもスペイン語を学ぶ人が多くなっていきそうです。
スペイン語の未来は明るい!

ちなみにアメリカのスペイン語地図は現在このような感じになっています。

この地図を解読すると

‐アメリカには現在オフィシャルの数字で5800万人スペイン語圏出身者がおり、これは国内総生産の15%に当たる。
‐ちなみにこの国内総生産は一つの国と仮定すると世界第9位の経済国となる。
‐5800万人のうち4200万人はスペイン語ネイティブでありさらにそれに加えてアメリカには800万人のスペイン語学習者がいる。
(スペイン語学習者の数は日本の6万人と比べると150倍・・・”スペイン語熱”のスケールの違いを見せつけられます。)
‐アメリカ国内だけでも約800のスペイン語新聞が出回っており、スペイン語での書籍の出版の売り上げは年間で 1.200 millones de dólares anuales (965 millones de euros)  に上る
なお、このアメリカにおける過熱する”スペイン語学習需要”を受けてインスティチュートセルバンテスも、公的な機関との協力をさらに進めています。
トランプ政権の影響は多かれ少なかれあるようですが、今後もアメリカでの”スペイン語話者人口”は伸びていくことが予想されます。

スペイン語の世界征服は、まだまだ続きます…次のターゲットはアジア!?

世界で”2番目”に話されている言語、スペイン語の世界征服進行中!

2年前のスペイン語の世界征服はこれから!?
ネイティブの数は世界で2番目に。

スペイン語の世界征服はこれから!?ネイティブの数は世界で2番目に。

で言語としてスペイン語が重要度を増していることに触れましたが、

その勢いはますます止まらなくなっているようです。

2015年の時点で世界中でスペイン語を話す人口は6.7パーセント。
すでに、スペイン語を学習している人を含めば、全世界でスペイン語を話す人の数は5億7700万人。
中国語の次に話す人口が多い言葉になります。

ちなみにスペイン語を公用語としている国は21カ国です。

英語圏におけるスペイン語話者人口の伸び

とくにイギリスやアメリカなどの英語圏でスペイン語を話す人口はここ数年着実に伸びており、
数ヶ月前に英国の公的な国際文化交流機関。ブリティッシュカウンシルがスペイン語を学ぶことを推奨したほど重要度が高まりつつあります。

またアメリカではすでに全人口の17.8%がスペイン語を話し、30年以内に現在スペイン語ネイティブ数1位のメキシコを抜いて”スペイン語のネイティブが最も多い国”になることが予想されています。

昨年の1月、トランプ大統領就任後にホワイトハウスのホームページのスペイン語バージョンが削除されたことは、アメリカ国内のみならずスペインの法務省、外務省や文部省からも批判を受けるなど議論を醸し出しましたが、トランプ大統領にとってもアメリカにおける”スペイン語の存在感”はこれからますます無視ができないものになっていくことは間違いありません。

インターネットがスペイン語のあたえる影響

またインターネットがスペイン語に与える影響も日に日に大きくなっています。

インターネットの普及がスペイン語の広がりに貢献したことは間違いありません。
一方でSNSやメッセージアプリで使用されるスペイン語にはインスティチュートセルバンテスの代表も”正しいスペイン語の継承の必要性がある”と懸念を表明しています。

メッセージアプリ解読のためのスペイン語

でも紹介させていただいたように、SNSやメッセージアプリのやり取りにおけるスペイン語の省略が、”元の単語が全く分からない”ほど形を変えてしまっている
ことはしょっちゅうです。
(はっきりいってネイティブでないと解読は難しい・・です。)

実際に手を使って書くことはおろか、スマートフォンの普及によってパソコンで文章を書くことすらだんだん機会がへりつつある昨今、

スペイン語学習者として心がけるべきはSNSのメッセージアプリのスペイン語は鵜呑みにせず、ある程度のレベルに達するまでは信頼できる教材や
スペイン語教室で基礎固めをしっかりすることがこれからますます重要になってくるといえます。

スペイン人講師とオンラインでマンツーマンレッスン♪

www.123esp.com
オンラインスペイン語会話

一風変わったスペイン語単語

スペイン人の日常会話は、レッスンで使用するテキストにはのっていない口語表現であふれています。
テキストには登場することがないので、映画や本、雑誌、インターネットなど”生きたスペイン語の情報”に触れて少しづつ学んでいくしか
習得方法はないのですが、折をみて、”頻出する口語表現まとめ”を掲載していく予定でおります。
今回は、雑誌や新聞などでよく見かけた少し変わった響きの単語表現をまとめてみました。

■ pipiolo
発音は”ピピオロ”でなんだかひよこの鳴き声のようなかわいらしい響きの単語、口語表現ですが、”Principiante”なにかを始めたばかりの人、や”Novato”新人経験が少ない人を意味します。特にネガティブなトーンはなく日本語の口語でいえば”新人くん”のような感じです。

■ troglodita
“トログロディ-タ”なんだかおしゃれなお菓子の名前にも聞こえるこの単語、意味は”原始人”と全く対極のものを意味しています。
会話の中で使われる場合は”やぼったい、洗練されていない、行儀が悪い”というような意味で用いられます。

■ Cantamanana
”Cantar(歌う)”と”Manana(明日)”をつなげた”Cantamanana”、一見ポジティブに見える表現ですが、意味は”いい加減なことを言う人”
”責任感のない人”という意味で使われます。たとえば”No confies en su palabra,el es el tipico de cantamanana(彼の言葉は信用しないほうがいいよ、彼は典型的な”無責任”だから)という風に使われます。あるいは親しい間柄だと”冗談ばかりいう人、ふざけた人”というような意味でもつかわれることがあります。

■ Botarate
“ボタラテ”、お料理の名前?のようなこの単語、意味は”あまり深く物事を考えていない人”“常識を欠いている人”また特に”何も考えずにお金を水のように浪費する人”のことも指します。言葉の由来は”Botar”、跳ねるという意味の単語から派生して”衝動的な行動をする人”という意味で”Botarate”が使われるようになりました。

■ Aguafiesta
言葉の意味だけとると”水のお祭り”となりますが、使われ方はまったく違っており”(物事に)水を差す人”の意味です。お祭り騒ぎに水を注ぐと確かにお祭りは中断されてしまいますね。水ではなくとも、盛り上がっている場の雰囲気を壊すような行動をしたり、順調に進んでいる物事の邪魔になるような行動をする人のことを”Aguafiesta”と呼びます。

他にもこのような単語は、探せば探すほど出てきます。テキストに登場する単語ではないので、使うことができなくてもコミュニケーションに支障がでることはないのですが、ネイティブの会話にはよく出てくるので雑誌や新聞、インターネットなどでスペイン語を読む際に見つけた”不思議な単語”は意味は確認するようにしておくことをお勧めします。

スペイン人講師とオンラインでマンツーマンレッスン♪

www.123esp.com
オンラインスペイン語会話

スペインで2017年”今年の単語”に選ばれたのは…

日本でも毎年その年を表す流行語大賞が選ばれますが、スペインでも類似のコンクールがBBVA財団(BBVA銀行によって運営されている財団)によって行われています。
この言葉は必ずしも新しい言葉である必要はなく、メディアで何度も耳にしたり、日常会話で頻出した言葉が選ばれることになっています。
ちなみに2016年はpopulismo(ポピュリズム)2015年はrefugiado(難民)2014年はSelfi(セルフィー)でした。

2017年、”palabra del año”(今年の単語)に選ばれたのは

Aporofobia

個人的にはあまり耳にしなかった言葉なので意外ではありましたが、Aporofobiaとは”貧困状態にある人に対する恐怖感や偏見・嫌悪”という意味の言葉です。

その他、候補として選ばれたのはAnglicismos(英語の単語をそのままスペイン語として使用すること)に関連する単語です。

たとえば、Spoiler(物事に水を差しで台無しにしてしまう存在)やhater(敵意に満ちた人)は会話の中にもよく登場する言葉です。
その他、fake news や Learnabilityといった言葉も英語の単語そのままで使われることがよくあります。
グローバリゼーションが急速に進む中、英語の単語をそのままあるいは一部だけ変えてスペイン語として用いることがかなり増えてきていること象徴しているかのようです。

テクノロジーの世界での”2017年の単語”

テクノロジーの世界で2017年注目を浴びたのは間違いなく”Bitcoin(ビットコイン)”です。日本ほどではありませんがスペインでも注目度はかなり高かったです。もう一つは”uberización”。2017年カーシェアリングサービスの”Uber”や”Cabfy”がスペインに本格的に上陸し、タクシー会社やタクシーの運転手たちとのちょっとしたバトルがニュースをにぎわせました。最終的に2017年、カーシェアリングラサービスは”違法”との判断が下されています。
もうひとつの”2017年注目された単語”でありシェアリングサービスが原因?となって生まれた言葉が turismofobia(観光恐怖症)です。特にバルセロナにおいては民泊が増えすぎ、観光客がキャパオーバーになり、家賃の高騰や公共の交通機関の異常な混雑などもともとの住民に好ましくない影響を与え始めたために生まれまたいろいろなメディアに登場した言葉です。

科学の世界での”2017年の単語”

科学の世界で、しょっちゅうニュースをにぎわし、またにぎわし続けているのが”superbacteria”という単語。どんな抗生物質も太刀打ちできない不死身の細菌です。2018年は医学の発達によってsuperbacteriaの処方箋が見つかるとよいのですが…。

スペイン人講師とオンラインでマンツーマンレッスン♪

www.123esp.com
オンラインスペイン語会話

2017年に新しく”スペイン語認定”された単語一覧

2017年も残すところあとわずか、クリスマスを目前にRAE(Ral Academia Espanola スペイン王立アカデミー:スペイン語の標準を規定している組織)が新しい3000の単語を追加し正式に”スペイン語単語として認定しました。

これまで頻繁に使っていた単語も実はスペイン語の辞書にはのっていなかったかも?
以下今年正式にスペイン語認定された単語の一部を紹介します。

■ un montón de
”たくさんの”を強調した表現として使う”un montón de”。この言葉を耳にしない日はないといってもいいほど会話に頻出する言葉なのですが、辞書にはのっていない”口語”でした。今年ようやく”スペイン語”としての認定を受けたようです。

■ perritos falderos
ほんの20年まえまではほとんどの飼い犬が狩猟犬か番犬で、家族のようにかわいがる対象として犬を飼うという概念自体がスペインで新しいせいか”Perro falderos(愛玩犬)という言葉はスペイン語の辞書には存在しませんでした。PerritoはPerroの愛称で特に小さい犬を意味する単語です。

■ El vallenato
コロンビアの民族音楽の一種で、スペインのクラブなどでよくかけられる音楽です。かなり前からスペインに存在するのですが、単語自体は今年やっと”スペイン語認定”を受けました。”Jazz”という単語が認定をうけたのもつい数年前のことなので文化に関連する単語が正式に”スペイン語単語”として認められるのには時間がかかる傾向があるようです。

■  Los táperes

なぜ複数形なのかは疑問なのですが、複数形で辞書に登録された”タッパー”を意味する”Taperes”(ローマ字読みでタぺレス、スペイン人にはこんな風に聞こえているようです・・)

■ El hummus
ひよこ豆のディップ”ウムス”はスペインでも人気の料理の一つ。スペイン料理ではありませんが、最近のヘルシーブームも相まって、多くのレストランでみかけるようになり、正式に”スペイン語”として認定されました。

■ El humor británico (y el inglés)
実際はどうなのかはさておき、スペイン語の辞書に加わった”ブリティッシュジョーク”ということばは”皮肉、嫌味に満ちたジョーク”だそうです。イギリス人のユーモアセンスはスペイン人にはお気に召さないようです。

■  Las puntualidades británica, inglesa y germánica
”イギリス人のような時間に対する正確さ”、形容詞が”germánica“の場合は”ドイツ人のような時間への正確さ”を意味し”厳格に時間を守る、遵守する”の意味で辞書に登録された言葉です。”Puntualidad Japonesa”が辞書に登録されるのもそれほど先でもないかも知れません。

社会環境の変化も少し垣間見える”新語”たち。新しい言葉が3000も追加されあらためて言語は日々進化しているものなのだなぁと感じずにいられません。さて2018年はどんな単語が加わる一年になるのでしょうか・・・

スペイン人講師とオンラインでマンツーマンレッスン♪

www.123esp.com
オンラインスペイン語会話

意味を取り違えやすいスペイン語形容詞

スペイン語の単語特に形容詞には英語の単語ととてもよく似ているものがあります。

たとえばInteresante (興味深い)は英語ではInteresing
Dificil (難しい)は英語ではDifficult, Complicado(ややこしい)はComplecated.
英語を先に学んでいることも手伝って、同じ意味で用いられている場合はこれらの単語は他の単語に比べて覚えやすく助かるのですが、
形容詞の中には綴りなどはほとんど同じなのに、英語のそれとは全く違う意味で用いられているものもあります。
取り違え注意の形容詞、いくつか紹介させていただきます。

Bizzaro
英語でBizzarは”奇妙な、おかしな”という意味ですが、スペイン語では”勇敢な、勇気のある”という意味で同義語がValienteとなります。

Patetico
英語のPatheticは”痛々しい、悲しみを伴うような状況”を表す形容詞ですが、スペイン語では”ばかばかしい、価値のない”を意味します。

Brutal
英語では”暴力的な、残忍な”という意味を表しもともとスペイン語でも同様の意味を持つ単語だったのですが、近年口語で”すごい、すばらしい”という意味でも多用されるようになっています。«esa camiseta es brutal(このTシャツはとっても素敵た)», «me he comido una hamburguesa brutal(ものすごくおいしいハンバーガーを食べた)»のように使います。

Random
“at random”のように英語では”適当に、(選択をする、選ぶ)”の意味でもちいられていますが、スペイン語では”普通の、表十ン的な”という意味で用いられている形容詞です。

Surrealista
スペイン人画家ダリの作風でもある”シュールリアリズム”、形容詞としてはスペイン語では”信じられないような、あり得ない”状況を表す形容詞としてよくつかわれます。

Literal
“Literally”は英語では”文字通りに”という意味ですが、スペイン語では逆に”ある出来事を強調する”ような用いられ方をする形容詞です。
たとえば”hemos hablado literalmente con todo el mundo”は”私たちは全員とはなしたことを確実にした”です。”全員と話した”事実を強調する用いられ方をしています。

Bipolar
”両極端”という意味の英単語ですが、スペイン語では”気分がころころ変わる人”に対する形容詞として用いられることが多いです。

Bárbaro
類似する英語の形容詞”Barbarous”は”野蛮な”というどちらかといえばネガティブなものでスペイン語でも本来の意味は類似したものなのですが、昨今口語では”Barbaro”は“素晴らしい、注目に値する”という肯定的な意味で使われることが多いです。ただどちらの意味でも使用されているので状況に応じて意味を汲み取る必要があります。

スペイン人講師とオンラインでマンツーマンレッスン♪

www.123esp.com
オンラインスペイン語会話

バルセロナのスペイン語”Catañol”

以前にもアンダルシアのスペイン語”アンダルシアのスペイン語にチャレンジ!”やマドリッドのスペイン語の記事”一番使えるスペイン語!?”Madrileno”をマスター!”で少し紹介させていただいたように、同じスペイン語でもスペインのそれぞれの地域でその地域でしか使われない単語や表現があります。
今回は”バルセロナ、カタルーニャ”でよく耳にする””Catañol”(カタニョ-ル、”カタラン”と”エスパニョール”が混ざってできた造語です。)を少し紹介させていただきます。

バルセロナのあるカタルーニャ地方では公用語としてカステリャーノ(スペイン語)とカタラン語の2種類が使われており、公立の学校では授業はカタラン語で行われ、カステリャーノは”第2外国語”としての扱いです。実際のところ、カタルーニャ地方にはカステリャーノが話せない人は5%ほど、ちゃんと読めない人は10%存在します。ただバルセロナにおいては、スペインの他の年や外国からの移民が年々増えてきているため、街ではカステリャーノを耳にすることの方が多いです。

Adeu:これは完全なカタルーニャ語になりますが、Adios(さようなら)の代わりに使われるあいさつで、カステリャーノで普段は会話をしている人たちもあいさつとして日常的に使っているフレーズです。

Nena nene/nen:Nena=Nina(女の子) Nene/Nen=Nino(男の子)

Faena: Trabajo (カタルーニャ語で feinaからできた言葉)。Tengo mucha faena(今日は仕事がいっぱいある)のように使います。

Plegar:Salir del trabajo(仕事を終える)例)A que hora plegas?(何時に仕事が終わりますか?)

Enchegar: Encenderと同意語です。電源をつける(車やテレビ、電気など)元のカタラン語は engegar.

Rachola: Baldosa (タイル)

Paleta: Albañil(リフォーム業者)

espatlla: espalda (背中)

■ カタルーニャ地方では理解してもらえるけれどその他の地方ではおそらく少し違和感のある表現

1. “Me sabe grave” : 正しいカステリャーノでは”Me sabe mal” “Me sabe fatal” “とても申し訳ない”という意味の表現

3. “Hacemos un pensamiento?:かなり耳にする表現で、文法的に間違いはないのですが他の地域では”Vamos a pensar”(考えましょう)が代わりに使われます。

6. “Nos vemos mañana pasado” :正しくはPasado mañana(明後日)です。

10. “Hola, como te dices?” :正しくは”Como te llamas?”, カタラン語で”Como es diu?” “diu”はカステリャーノで”Decir(言う)”になるためこのような表現が生まれたようです。

その他、普段カタラン語を話していることが多い人は、カステリャーノを話す時にも”カタラン語に似た単語”を選んで使う傾向があるようで
”Tengo que…(私は…しなければならない)”の代わりに”He de”, Caminar(歩く)の代わりに”Andar”(カタラン語で”Anar”)などがよくつかわれます。

スペイン人講師とオンラインでマンツーマンレッスン♪

www.123esp.com
オンラインスペイン語会話