スペイン流”新年の7つの習慣”

スペインには新しい年を迎えるための”お正月”はなく、とくに日本のように新しい年を迎えるために家を飾り付けたり…という習慣も”初詣”的なイベントもないのですが(あえていえば12月31日、大みそかに新年を迎えるための盛大なパーティーを行うのが一般的です。)新しい年をさらに良いものにするために”幸運を呼ぶ”といわれる習慣はいくつかあるようで…その効果は如何に?!

せっかくなので、2018年にむけてぜひ”スペイン流の新年のゲン担ぎ”お試しください^_-☆

まずはスペイン国民のほとんどが大みそかに同じことをするこちらから・・・

1.12月31日の大みそかの12回の鐘の音にあわせて12このぶどうを食べる。

年が明ける直前に、12回鐘がなりひびき(あるいはテレビで実況中継をされるのをみつつ)その鐘の音とともに12個のぶどうを食べると
来るべき年には幸運がやってくるとされています。が、この習慣ははっきりいってなんの根拠もなく、(苦笑)1909年に、取れ過ぎてしまったぶどうを売るためにレバンテ地方の農家が思いついて広めた習慣だそうです。

2,新しい赤い下着を身につけて新年を迎えると幸運がやってくる。
赤は幸運や豊かさをもたらしてくれる色であるといういわれがありますが、同時に中世では”血”や”悪魔””魔女”を連想させる
色として表だって身につけることはタブーだったそうです。そのために下着として身につける習慣ができたようです。

3.元旦にレンズ豆の料理を食べる
”Lenteja(レンズ豆)は”豊かさ”のシンボルとされ、元旦にレンズ豆を食べると成功と幸福を手に入れることができるといういわれがあります。

4.一年間にあった悪い出来事をすべて紙に書き出して燃やす
火でもやすことは”浄化”の意味をもつとされています。(古い家具を燃やす夏至のお祭りサン・ファンや、バレンシアの火祭りなどスペインのお祭りには”火”を用いるものが多いです。)こうすることによって、ネガティブなエネルギーが浄化され新しい年にひきずらないように悪い出来事を本当の意味で終えることができるとされています。

5.新年の金運をよくするためには
大きめの額のお札(100ユーロ、200ユーロあるいは500ユーロ札)を右靴にいれ、元旦が始まるときに手にもつと一年中お金に困らないといわれています。また別のバージョンとして乾杯をするカヴァやシャンパン、シードルに金色の指輪を入れるというものもあります。
一年のはじめをお金とともに迎えると一年中お金に困らないといういわれから来ているそうです。

6. 元旦にトランクを持って家の周辺を回る
この儀式をすると新しくやってくる年に旅行をたくさんする機会に恵まれるそうです。新年の鐘が鳴っているときに
トランクを家の外に出すという別のバージョンもあります。スペインだけでなく南米でもよく行われる新年の”ゲン担ぎ”だそうです。

7.新年第一日目は”機嫌良く”過ごす
元旦の日だけは言い争ったり誰かに腹を立てたりせずにいい気分で過ごすことによってネガティブなエネルギーの流れをたち、新年にやってくるよい出来事を迎えることができるといわれています。

日本に居ながらにしてできる”ゲン担ぎ”もあるのでぜひお試しを!

2018年が皆様にとってさらに飛躍の年となりますよう、来る年もどうぞよろしくお願いいたします。

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カタルーニャは結局独立する、しない?州議会選挙のおさらい

去る12月21日に行われたカタルーニャの州議会選挙。
独立宣言を強行突破し、政治的に不安定な状態への打開策として(おそらく中央政府は”反独立派が勝利し事態に決着がつくだろうとの意図のもと)前倒しで行われた州議会選挙。

投票率は83%と史上最高を記録し、当然のことながら州民の関心の高さがうかがわれました。、結果は”反独立政党が総合的には得票数を独立派に上回った”ものの、得票数の割合に応じて各政党に議席数が割り当てられる比例代表制のため独立派が過半数の議席を確保し、独立派の勝利となりました。若干得票数に違いはあるものの2015年に行われた選挙と全く同じ結果になっています。

■ カタルーニャ州会議選挙の結果概要

第一党 Cuidadanos 37議席(市民党:反独立派中道右派)

第2党 Junts per catalunya 34議席(カタルーニャのための結束:独立中道右派)

第3党 ERC(Esquerra Republica Catalana) 32議席 (左派カタルーニャ共和党 :独立中道左派)

第4党 PSC(Partidos solialistas de catalunya) 17議席(カタルーニャ社会党:反独立中道左派)

第5党 Cec(Catalunya en comun) 8議席 (全ての人のためのカタルーニャ:反独立急進左派)

第6党 CUP(Candidatura d’Unitat Popular) 4議席(人民統一候補:独立急進左派)

第7党 PPC(Partido popular Catalunya) 3議席(国民党:反独立中道右派)

今回、前回の選挙では一つの政党として参加していたプチデモン前首相を代表とする独立派のJxSi(Junts per Si)が今回の選挙ではJunts per catalunya(カタルーニャのための結束)とERC(Esquerra Republica Catalana:左派カタルーニャ共和党)の2党に分裂したため議席の割り当ても分かれどちらの政党も第一党となることはできませんでした。
代わりに反独立派のCuidadanos(市民党)が大幅に議席数を伸ばし第一党となりました。反面、ラホイ首相の属する国民党は前回の選挙より大幅に議席数を減らし(前回の選挙では11議席)、国民党の票が同じ反独立中道右派の市民党に流れたことが想定されます。

■ なぜ反独立派が得票数で上回るのに、独立派の勝利といわれるのか?
総議席数135席のうち、独立派の政党が合計で70議席を獲得したため過半数となり連立政権の樹立が可能になります。州首相は連立政権の代表が州首相に任命されまた議会の決定は過半数により行われるため独立に有利な政策の決定がしやすくなるという仕組みです。
ちなみに市民党は第一党となりましたが、残りの反独立派政党の議席数をすべてあわせても連立政権を立てるには議席数が足りません。

■ これからまたカタルーニャは独立を試みるのか?
独立派が勝利したものの、Junts per catalunya(カタルーニャのための結束)の党首であるプチデモン前首相はまだベルギーに滞在しており、スペインでの逮捕状は取り消されていません。方や、ERC(Esquerra Republica Catalana:左派カタルーニャ共和党)の党首 ユンケラス氏も反逆罪で告訴され、拘束されている状態です。なお10月27日に行われた独立宣言に関しては独立派にも疑問を呈する動きがあったため、まずは中央政府との対話を試みる方法で進められるかと思います。そのため今回は独立急進派であるCupとは連立を組まず、代わりに反独立派であるCec(全ての人のためのカタルーニャ)との連立を試みるともいわれています。
Cecは反独立派ではあるものの、反中央政府のスタンスをとっており、特に今回独立選挙に対する中央政府の暴力による弾圧や独立運動のリーダーを拘束に対して強く抗議をしています。そのため独立に対する考え方は違うものの連立は不可能ではないでしょう。その場合独立そのものよりも、自治権の拡大に向けての話し合いが行われていくことになるかと思います。

選挙後、プチデモン前首相がラホイ首相にスペイン国外での対談を申し入れたところ、たった2時間後に断られたようで、まだまだ事態の収束には時間がかかりそうです。
個人的には、そもそもカタルーニャが独立を強行突破しなければならなくなったのは中央政府が断固として対話を拒んできた結果に思えるので、今回の選挙の結果を受けて中央政府の歩み寄り、少なくとも弾圧ではなく対話を望みます。
今回の選挙ではラホイ首相の属する国民党が大惨敗したことも、カタルーニャ州民の民意を表していると思います。

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2017年に新しく”スペイン語認定”された単語一覧

2017年も残すところあとわずか、クリスマスを目前にRAE(Ral Academia Espanola スペイン王立アカデミー:スペイン語の標準を規定している組織)が新しい3000の単語を追加し正式に”スペイン語単語として認定しました。

これまで頻繁に使っていた単語も実はスペイン語の辞書にはのっていなかったかも?
以下今年正式にスペイン語認定された単語の一部を紹介します。

■ un montón de
”たくさんの”を強調した表現として使う”un montón de”。この言葉を耳にしない日はないといってもいいほど会話に頻出する言葉なのですが、辞書にはのっていない”口語”でした。今年ようやく”スペイン語”としての認定を受けたようです。

■ perritos falderos
ほんの20年まえまではほとんどの飼い犬が狩猟犬か番犬で、家族のようにかわいがる対象として犬を飼うという概念自体がスペインで新しいせいか”Perro falderos(愛玩犬)という言葉はスペイン語の辞書には存在しませんでした。PerritoはPerroの愛称で特に小さい犬を意味する単語です。

■ El vallenato
コロンビアの民族音楽の一種で、スペインのクラブなどでよくかけられる音楽です。かなり前からスペインに存在するのですが、単語自体は今年やっと”スペイン語認定”を受けました。”Jazz”という単語が認定をうけたのもつい数年前のことなので文化に関連する単語が正式に”スペイン語単語”として認められるのには時間がかかる傾向があるようです。

■  Los táperes

なぜ複数形なのかは疑問なのですが、複数形で辞書に登録された”タッパー”を意味する”Taperes”(ローマ字読みでタぺレス、スペイン人にはこんな風に聞こえているようです・・)

■ El hummus
ひよこ豆のディップ”ウムス”はスペインでも人気の料理の一つ。スペイン料理ではありませんが、最近のヘルシーブームも相まって、多くのレストランでみかけるようになり、正式に”スペイン語”として認定されました。

■ El humor británico (y el inglés)
実際はどうなのかはさておき、スペイン語の辞書に加わった”ブリティッシュジョーク”ということばは”皮肉、嫌味に満ちたジョーク”だそうです。イギリス人のユーモアセンスはスペイン人にはお気に召さないようです。

■  Las puntualidades británica, inglesa y germánica
”イギリス人のような時間に対する正確さ”、形容詞が”germánica“の場合は”ドイツ人のような時間への正確さ”を意味し”厳格に時間を守る、遵守する”の意味で辞書に登録された言葉です。”Puntualidad Japonesa”が辞書に登録されるのもそれほど先でもないかも知れません。

社会環境の変化も少し垣間見える”新語”たち。新しい言葉が3000も追加されあらためて言語は日々進化しているものなのだなぁと感じずにいられません。さて2018年はどんな単語が加わる一年になるのでしょうか・・・

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スペイン長期滞在 留学?ワーホリ?それぞれのメリット・デメリット

スペインが好きあるいはスペインにあこがれて、スペイン語を学習なさっている方であればいつかは実現したい”スペインの長期滞在”。

スペインに長期滞在(6カ月以上)するためには現時点では”留学”と”ワーキングホリデー”の2種類の選択肢があります。

どちらの方法が自分の目的にあっているのか、双方のメリット・デメリットを、スペインで得ることができる情報ももとに挙げてみました。
今年こそは夢に一歩でも近づきたい!とお考えの方の少しでも参考になれば幸いです。

■ スペイン長期留学

スペイン滞在は最長3カ月までは観光ビザで特に手続きなしで滞在することができます。また6カ月までは比較的手続きの簡単な短期留学ビザで滞在が可能です。(このビザは現地では延長不可)6カ月以上の滞在の場合は長期留学ビザが必要となります。

メリット
-ビザの延長が現地でできる:長期ビザは一旦取得してしまうと延長手続きがかなり簡素です。現地で既定の書類を提出するだけで基本的に延長が認められ、ビザの更新に関しては既定の書類をだせば特に回数に制限はありません。(学生ビザを更新し滞在10年というツワモノもいます・・)

-留学先からのサポート:長期留学の場合、基本的には一つの学校に長期で通い続けることになるため学校がスペインに到着してからの書類の手続きや生活周りの事なども相談に乗ってくれる場合が多いです。また学校側でもビザに必要な書類を発行できる認可を受けている学校は長期留学者の受け入れの経験を多く持っているところが多いのでやり取りもスムーズな場合がほとんどです。

-労働ビザ取得の場合に有利なことがある
学生ビザでの滞在が3年を満たした場合、雇用先を見つけることができれば労働ビザ習得の手続きが従来のものよりもかなり簡素化されます。(3年以上滞在の場合は原則手続きさえすれば確実に労働ビザが下りることになっています。)なので、就職先を探す際にも有利になるといえます。

-年齢制限がない
ワーキングホリデービザと異なり、年齢制限がありません。何歳でも留学受け入れ先からの書類やその他の書類を用意することができれば
長期留学ビザの取得が可能です。

デメリット

-初期コスト:原則、受け入れ先の語学学校に6カ月以上滞在することを前提として発行されるビザです。取得のためには6カ月在籍するために必要な学費とまた滞在するための費用をまかなえるだけの貯金があると証明するための書類がもとめられるので、ある程度まとまったお金が必要となってきます。(ただ、スペインではきちんとした仕事をみつけるのはかなり難しいのでどのような形であれ、長期滞在する予定であればそれに応じた費用は準備なさることをお勧めします。)

-語学学校の変更がきかない
ビザに必要な書類を得るためには最低でも6カ月間、書類を発行してくれる語学学校に滞在することになります。現地でいざ授業が始まってから変更がきかないので、留学前にしっかりリサーチをしておくことが必要です。ただビザを出すことができる学校として認可を受けている学校はほとんどの場合大手の学校ですのでコースが合わないのであればコースの変更などには柔軟に対応してもらえる場合がほとんどです。

■ ワーキングホリデー
2017年より開始したスペインと日本間のワーキングホリデービザ。これまでの長期留学ビザと比べるとビザの手続きがかなり簡易化され、”スペイン長期滞在”がすっとチャレンジしやすくなりました。

メリット
-初期コストが安い
長期留学ビザとことなり事前に語学学校に申し込む必要もなく、またスペインで働く権利が与えられるビザなので滞在費の証明も長期ビザより低く抑えられています。

-手続きが簡単
長期ビザよりも手続きに必要な書類も少なく、また発行にかかる時間も短いとされています。

-仕事が見つかればすぐに働ける
留学ビザの場合は週に20時間の制限がありますが(別途手続きが必要)、ワーキングホリデービザの場合は手続きがなくフルタイムで働くことができます。ただスペインにおいては失業率が20%またワーキングホリデー対象となっている世代(30歳以下)の就業率は約50%となっているため、仕事に関してはあまり期待しない方がよいかと思われます。

デメリット
-年齢制限
ワーキングホリデービザが申請できるのは30歳までとなっています。

-ビザの延長が不可能。
”1年”の期限付きのビザであり、長期留学ビザのように延長することはできません。もしスペインにさらに滞在したい場合は、一旦日本にもどり一から手続きをする必要がでてきます。

-労働ビザ取得の際のメリットがない
延長不可の一年間期限付きのビザであるため、労働ビザに切り替える場合、雇い主にとってはビザ取得の手続きの簡素化のメリットはありません。

またあえていえば留学のように決まった受け入れ先がないので現地でのサポート先が不在なこともデメリットとしてあげられるかも知れません。

個人的な意見を言うとすれば…
私が留学したころはワーキングホリデー制度もなく、スペイン長期滞在ビザを申請するしかなかったのですが、そのために事前に留学先を納得いくまでリサーチし(もともとバルセロナで暮らしたいという目的があったので滞在都市に関しては迷うことはなかったです)また現地では勉学に専念できるようにしっかりと準備をしていったので留学の期間しっかり目的を果たすことができたと思います。その後スペイン滞在の延長の手続きが簡単だった点でも助かりました。

ワーキングホリデー、留学、どちらの方法をとるにしてもまずは”この一年でスペインに行って自分はなにをやりたいのか”をかなりはっきりと事前に決めておくことが重要です。(でないと単なる時間とお金の無駄です。)

今年こそは、近いうちにいつかとお考えの方に、少しでも参考になると幸いです。

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スペイン全国民のクリスマスの必需品”El Gordo”とは?!

スペイン人にとってクリスマスは一大行事。

食事やプレゼントと一年で一番時間をかけて準備を行うため、クリスマス前は日曜・祝日も通常は閉まっているお店やスーパーが開店し、いたるところで行列が見られます。

そして、この時期この”行列”が一番長いのは、なんといっても”宝くじ売り場”。
毎年12月22日に当選発表が行われるクリスマスの宝くじ”El Gordo”(スペイン語で”太っちょ”)は、世界中でもっとも賞金が高い宝くじとされていて、過去に当たりの出たことのある人気の売り場などでは、宝くじを買い求める人たちが何時間も列を作ります。

■ スペインの世界一の宝くじ、賞金金額は?
参加者によって賞金の合計金額が変わり、今年は宝くじの売り上げかなり上がったため今年の賞金総額は約3000億円、一等は4億円とされています。ちなみに2015年は18歳から75歳のスペイン国民約73パーセントが宝くじを購入したそうです。

■ ”El Gordo”の歴史
クリスマス宝くじとしてカディスで第1回目の販売が1812年に行われました。それ以来毎年12月22日に抽選が行われ続け、スペイン市民戦争の間も中止されることはありませんでした。世界で2番目に歴史のある宝くじとされています。

■ ”El Gordo”のしくみ
6つの数字からなる宝くじは、抽選の日に選ばれた数字に賞金があたえられるという仕組みになっています。なので、ある特定の数字をどうしても購入したいというときはその数字を売っている場所をオンラインで検索することもできます。
購入する人数がかなり多いことからひとつの当選番号を最高で165人の人と共有することになり、”世界最高賞金額”宝くじであっても一等が4億円と個人に充てられる賞金は”それほど”高額にはなりません。

それぞれの数字の組み合わせは200ユーロで、多くの人は”Decimo”とよばれる10分の1に分割されたチケットを購入します。

■ クリスマスの風物詩のひとつ”El Gordo”の広告キャンペーン。

毎年凝った造りの広告でクリスマスを盛り上げるのに一役かっていますが
今年はとうとう短編映画まで登場…人気の高さがうかがえるようです。

マドリッドを舞台にしたショートムービー、ぜひご覧ください(笑)

また夏には、外国人に向けて別のユーモラスな広告キャンペーンが行われました。
(ちなみにEl Gordo”の売り上げの35%は外国人だそうです。

■ 12月22日の当日の様子
抽選は3時間以上にわたって行われ、抽選の様子はテレビによって生中継放送が行われます。
代々抽選はマドリッドのサン・イルデフォンソ小学校の生徒たちによって行われ、賞金の一部がもともと養護学校だったこの小学校に寄付されるそうです。

■ 2011年は村全体が宝くじに当選

El Gordoが行われてきた200年間においてはじめての出来事として”歴史に刻まれている”のが2011年の”村全体”の当選です。
アラゴン地方ウエスカにある人口250人のSodetoという小さな村では、たまたま外国からきて”EL Gordo’についてあまり知らなかったギリシア人の村民を除いて住民全員でひとつ番号を購入したそうです。当選賞金はなんと120億、それぞれの村民が購入した額に応じて賞金が分配されたそうです。

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スペインの一味違う!?クリスマスの習慣

キリスト教信者が国民の大多数を占めるスペインではクリスマスは一年で最も大切な行事の一つ。日本と違って12月25日は祝日ですし、
お祝いも盛大に行います…が、”宗教的な違い”だけでは説明しきれない、ちょっと独特なクリスマスの習慣も。

”スペインの一味違うクリスマス”はこんな感じです。

■ サンタクロースの存在感が薄い

スペインでは一般的には、プレゼントを持ってくるのは東方の三賢者(Los Reyes Magos)。
またスペインにはサンタクロースがいっぱい?の記事で触れさせていただいたように
地区によっては”独自のサンタクロース”がプレゼントを持ってくる場合もあります。

そしてサンタクロースはクリスマスモチーフとして用いられるものの、子供たちに人気があるのは断然3人の賢者たち。
ちなみに子供たちがプレゼントをうけとるのはクリスマスイブの12月24日ではなく当方の三賢者がイエスキリストに贈り物を運んできたとされる1月5日の夜です。

■ 存在感の証明?!サンタクロースたちがマドリッドの街を駆け抜ける”サンタクロースマラソン”

毎年マドリッドで行われるチャリティマラソンでは千人近い参加者が赤と白のサンタクロースのコスチュームに身を包んでマドリッドの街を駆け抜けます。

■ 国民の8割弱が購入する世界一賞金額の高い”クリスマス宝くじ”

この時期、ひっきりなしに人の列をみかけるのが”宝くじ売り場”です。クリスマスの宝くじは”El Gordo(訳は”ふとっちょ)”と呼ばれ、なんと国民の75%が購入するそう。そのため賞金額も世界一の高額になるそうなのですが(2015年は一等が5.2億円)。6数字から成る番号はひとつの組みあわせが200ユーロ。そのため、商店や会社などで購入し、クリスマスプロモーションや少額づづ出し合ってみなで購入(あたったら賞金をみんなでやまわけ)される場合が多いです。

■ カタルーニャのクリスマスには欠かせない存在の”Tio Nadal(カステリャーノでは”Tronco de Navidad”)

別名”Caga tio”で木の幹の部分に顔(通常は笑顔)が書かれ赤い帽子をかぶった人形で、12月にはいると、この木の幹の人形に食べ物をそなえ、寒くないように毛布をかけておく習慣があります。12月24日のクリスマスの夜、子供たちは歌いながら杖でこの幹をたたくと次の日の朝にはお菓子(Turron)をだしてくれるといういわれがあります。(サンタクロースの別バージョン?)
クリスマスが過ぎると薪と一緒に燃やされます。

■ なぜか歌いながら決まる”ラッキーナンバー”

1771年から続く伝統で、クリスマスの宝くじの当選番号はマドリッドのサンイシドロスクールの孤児たちが歌いながら読み上げることになっています。これはかつてサンイシドロの孤児たちが施しを得るためにマドリッドの街中を歌ってあるいたことから来ているとされており、また孤児たちは家族がおらずしがらみがないためにより公正であるとして、宝くじの当選番号を選び読み上げる役割に適しているからだそうです。

■ 多すぎる”クリスマススイ-ツ”
スペインの”クリスマスケーキ”存在である”Roscon de reyes”(三賢者の祝日に食べるパンケーキ)そしてクリスマスの食事には欠かせないアーモンドヌガ-でできたTurron,サクサクした独特の食感の焼き菓子Polvoronをはじめとしてクリスマスの食事はメインの食事もさることながらスイ-ツのオンパレード。とくに24日25日26日の3日間は盛大な食事をする家庭が多いため、この日を過ぎると“あからさまに丸くなっている”人たちを結構な割合で見かけます(笑)

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スペイン語の習得一番効果があるのはやっぱりこの方法!

”スペイン語の学習にもっと時間を割きたいけれどなかなか難しい”は多くの方が感じていらっしゃることだと思います。(特に年末年始は、仕事おさめや新年の準備などもあり余計にそう感じる時期かも知れません)。
また時間の余裕があっても、”早く効率よく”学習できるにこしたことはないです。

スペイン語とのお付き合いが長い方は”自分に適した学習法”をお持ちかもしれませんが、”自分にあった学習法”にめぐり合うのはそれ自体がなかなか試行錯誤の繰り返しだったりします。
スペイン語を長く続けているけれどいまいち上達しているように感じられない、という方に特に試していただきたいのが次の”脳の働きを活用した効果的な勉強方法”です。


■ 脳科学にもとづいて効率の良いスペイン語勉強方法を

米パデュー大学のカーピック博士の研究だ。より専門的に説明すれば「入力を繰り返すよりも、出力を繰り返すほうが、脳回路への情報の定着がよい」ということになる。カーピック博士はよく練られた実験デザインを活用して、この面白い事実を発見した。実験内容は次の通りだ。

実験の詳細に興味がある方はこちらに元記事があります

この実験の結果で理屈をあたまに叩き込むよりも理屈を実践に取り入れたテストを繰り返しやる方が効果がある”可能性が発見されました。
つまり”参考書を繰り返し丁寧に読むより、問題集を繰り返しやる方が効果的な学習が期待できる”ようです。

今までの学習方法がなんとなくあまり効果がでていない・・・そして普段あまり問題集を使って勉強をしていない場合は、
しばらくはアウトプットに徹する、”ひたすら問題集を解いてみる”。

”練習問題’に特化したスペイン語の参考書は残念ながらあまり日本では多く出版されていないのですが、
”圧倒的に問題数のおおい問題集”には以下のようなものがあるようです。ご参考にどうぞ^-^

■ CDブック 基礎徹底マスター! スペイン語練習ドリル

文法の説明の後に練習問題があり回答もすぐに確認できるので、取り組みやすい一冊です。ただあくまで”文法書”ではなく”問題集”なのでまずはひととおり自分で勉強をしてから(あるいはレッスンで勉強してから)取り組むのが理想的といえます。

極める! スペイン語の動詞ドリル《CD付》

スペイン語習得の最難関である”動詞の活用”に特化した問題集。マスターするには十分な練習問題の量が掲載されているので繰り返し集中的にとりくめば、動詞の活用の習得ができるようになること間違いなしの一冊です。

スペイン語力養成ドリル2000題

2000問ととにかく問題稜が多く、文法項目が全体的に網羅されているので繰り返し問題をといていくことによって基礎的なスペイン語文法が身につけられるように構成されています。(意志の強い方はこれ一冊で独学でスペイン語文法はマスターできるかと思います。)

しっかり身につくスペイン語トレーニングブック(CDなしバージョン)

CDを聞きながら時進めていくタイプの問題集なので、同時にリスニング力も鍛えることができます。問題数も多く文法の説明も充実している初心者から中級レベルの方向けにぴったりな練習問題集です。

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家族に関するスペイン語単語

クリスマスや年越しなど12月はスペインでは普段にまして”家族の集まり”の機会が多くなる時期です。

特にクリスマスはおじいちゃんおばあちゃん、おじさんおばさんそしてその子供たち・・・と’親戚一同”で集まるのが一般的です。

”家族”にスポットライトのあたる12月にかこつけて”家族(La familia)”に関するスペイン語単語、いろいろなものがありまた関係性によって呼び方が変わってきたりでこんがらがりがちなのですが、をあらためておさらいしてみます。

まず、一番の基本は

El Padre(父親)/ La Madre(母親)
あるいは本人たちからするとMi Esposo(夫)/ Mi Esposa(妻)。
口語ではMi madrido, Mi mujerがよくつかわれますが、Mi madridoは、”うちの旦那” Mi mujerは”うちのヨメ”的なニュアンスかとおもいます。

そして El Hijo (男の子の場合の”子供)/La Hija(女の子の場合の子供)
本人たちからはEl Hermanos(兄弟)/La Hermana(姉妹)
兄はHermano Mayor 弟はHermano menor (あるいはHermano pequeno ということもあります)
姉はHermana Mayor 妹はHermana menor (あるいはHermana pequena ということもあります)

長男はEl mayor 長女は La mayor 三人兄弟の場合の真ん中は El hermano mediano 姉妹の場合は La hermana medianaです。

両親の両親、祖父母は El Abuelo(祖父)La Abuela(祖母)
そして孫はEl Nieto(男の子の場合)La Nieta(女の子の場合)、ひ孫はEl Bisnieto(男の子の場合)/La Bisnieta(女の子の場合)

両親の兄弟にあたるおじ、おばはEl Tio(おじ)/La Tia(おば)
でその子供にあたるいとこはEl Primo (男の子の場合)/La Prima(女の子の場合)です。
自分の兄弟、姉妹の子供に当たる甥は El Sobrino 姪は La Sobrina です。

そして直接血がつながっていないパートナー側の家族に関しては

パートナーの父親がEl Suegro,母親は La Suegra
パートナーの兄弟、義理の兄弟・姉妹に当たる関係は、男性の場合はEl Cunado 女性の場合はLa Cunadaとなります。
また自分の子供のパートナー(義理の息子・義理の娘)、男性の場合は El yerno 女性の場合は La nueraです。

特にクリスマスは上記の家族のメンバーが総動員、一日中おしゃべりしながら大家族のだんらんを食事とともに楽しみます。
通常スペインは24日の午後(地区によっては24日は祝日)は仕事を早めに切り上げ、家族が遠くに住んでいる場合はこの日は仕事を休んで帰省する人もいるほど、”クリスマスの家族のだんらん”は大切な行事です。
”大家族”なのでいろいろな単語が交錯していますが(笑)機会があれば家系図などでまとめてみるのもよいかもしれません。

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スペイン語の12月に関することわざ:12月のスペインは・・・

スペイン語会話では会話の中にRefran(ことわざ)が登場します。

それぞれのことわざには文化的な背景が反映されていてなかなか興味深く、そしてあらゆる単語で”ことわざ”が存在します。
12月(Deciembre)にちなんだことわざは…。

■ En diciembre, leña y duerme

leñaは”薪”のことです。直訳すると”12月は薪をくべて、眠ろう”
12月はスペインでは、一年でもっとも寒さが厳しい月であり、また最も日が短い月です。
そしてクリスマスなどもかさなり家族のだんらんの機会も多いことから、12月は暖かくするために暖炉にleña(薪)を切らさないようにして
また日が短いのでたくさん眠るのが一番、ということわざです。まるでクマの”冬眠”のようです(笑)

■ En diciembre no hay valiente que no tiemble

”12月にふるえない、勇者はいない” Temblarは”震える”という意味の動詞です。
12月はスペインでは最も寒い月であるということを表すことわざです。ただ一般的に寒いといっても北部と南部ではかなり温度差がありガリシア地方などでは0度近くになる日も多くまた湿度が高いためかなり寒さが厳しく感じられますが、バルセロナでは5度以下になる日は少なくだいたい12月でも10度前後の気温です。

■ Amanecer y anochecer, en diciembre son casi a la vez

”Amanecer(日が昇る), Anochecer(日が沈む)は12月はほとんど同時”なわけがないのですが(苦笑)。12月は日照時間が一年でもっとも短い時間で朝7時くらいまでうす暗く夕方は5時ごろから暗くなり始めるので、スペイン人のお得意の”誇張表現”からできたことわざです。
ただ夜が長い分、クリスマスイルミネーションもたっぷり楽しむことができるので、12月も捨てたものではありません・・・。

■ Diciembre tiritando, buen enero y mejor año

”tiritar”は”寒さに震える”の意味です。これは農作業からきた”ことわざ”で、12月が寒く、湿度が高く雨がたくさん降って12月らしい気候であればある程次の年の収穫がよい事を期待できるので一月も安心して過ごせるという意味です。
とくにスペインは乾燥した地域で覆われ、雨が降らないために水不足に悩まされる年が多いので、12月の天気は悪ければ悪いほど、農家の人たちにとっては次の年の収穫が期待できMejor año (さらに良い年)になるわけです。

スペイン人にとっては12月は“とにかく寒くて暗い”月のようです(笑)ただクリスマスの雰囲気や家で家族で集まって過ごすにはぴったりの時期でもありますね。

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スペインでタクシーに乗る際のスペイン語フレーズ

マドリッドやバルセロナの大都市では交通の便も発達していて地下鉄や近郊電車などの公共の交通手段で、たいがいの場所に行くことができますが、それ以外の都市、セビリアレベルの観光都市でもまだまだ公共の交通の便がかなりよいとは言えない部分があります。

まだ地下鉄が発達していない都市では公共のバスが住民の足代わりになってはいるのですが、地元の地理を把握しておらずまた、スペイン語ができないとなかなか使いこなすのが難しいです。また停留所間の距離も短いので目的地につくまでに時間がかかることもあり旅行者にとっては便利な乗り物とは決して言えないかと思います。

そんなときに便利なのがタクシーです。スペインのタクシーは日本のタクシーに比べると料金も割安ですし、サービスの質も他の海外の国に比べると比較的良い方だと思います。(これまでいろいろな国でタクシーにのってきましたが、ドライバーの人は親切な人がほとんどでいsたし、ぼったくりに合う確率が他の外国に比べると少ないです。)
個人的には、留学のためにたった一人でバルセロナ空港に夜中に到着し、その当時は空港バスもなかったのでおそるおそるタクシーにのったところ、親切に荷物をトランクまで運んでくれ全く言葉は話せなかったもののまったく不安を感じさせることなくホテルまで無事届けてくれた”バルセロナタクシー原体験”があるので、とくにバルセロナのタクシーの印象は良いです。

公共の交通よりも目的地に早くつきますし、運転手もおしゃべり好きな人が多いのでスペイン語の練習にも!?ぜひスペインにいらっしゃった際は下記を参考にしつつ、タクシーをうまく活用してみてください!

■ スペインのタクシー基本情報
日本と違って初乗りの料金があるわけでなくまたメーターの刻みが早いです。(5セント刻みぐらいでメーターが上がっていきます。)
信号まちをしている間もメーターが上がっていくので(おそらくエンジンの馬力の強さ?によってメーターの刻む速度がきめられているのかも?)メーターの刻む速さに”料金がえらいことになるのでは・・・”と若干焦るのですが日本に比べると料金は良心的ですのでご心配なく。
またドアは自動ではないので自分で開閉しなければならないのと、トランクなどの荷物は別途で料金(1-3ユーロ)かかることもあります。

■ スペインのタクシーの捕まえ方
ホテルや主要駅・空港などにはタクシー乗り場があり通常タクシーが常駐しています。タクシー乗り場がある場合は一番先頭にとまっているタクシーにのります。
流しのタクシーを拾う場合は緑色のライトの点滅している(Libre”空車”の意味です。)タクシーを探し大きく手を振って止まってもらいます。(かなり大げさにジェスチャーをしないと止まってくれない場合もあるので注意です。)

■ タクシーに乗る際に使えるフレーズ
まずタクシーに乗ると

¿a dónde le gustaría ir? 
¿a dónde le llevo?

と行き先を尋ねられます。

Me gustaría ir (地名あるいは住所):(地名あるいは住所)に行きたいです。

あるいは

A (地名あるいは住所)por favor: (地名あるいは住所)までお願いします。

と伝えます。

またどれくらい時間がかかるか尋ねたいときは

¿cuánto tiempo tarda en llegar?(到着するのにどれくらい時間がかかりますか?)

と尋ねてみましょう。

またスペインのタクシーの運転手さんは話し好きな人が多いので、話しかけてみるのもよいかも知れません。

到着地についたら
¿cuanto cuesta? (いくらですか?)

と料金を尋ねます。
タクシーの運転手さんへのチップは義務ではありませんが大きな荷物がある場合やそれ以外の場合でもお釣りなどはチップとして残しておくのが暗黙の了解です。
その場合は
“Quédese el cambio”(おつりは取っておいてください)

と伝えます。

基本的には”行きたい場所を伝える””値段を聞く”この二つのフレーズを覚えておけばタクシーに乗ることができますしたいていの場合それで事が足ります。

旅行の際はぜひ、限られた時間を有効かつようするべく、うまく他の交通機関と組み合わせてみてください!
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