“旅行のためのスペイン語”の前にやるべきこと

学生の方は夏休み真っただ中、また8月はお盆などもあるので長めのお休みを取られる方も多いのではないでしょうか・・・

この時期とゴールデンウィーク前に時々受けるご相談が

”スペインに行くので旅行で使えるスペイン語を学びたい”

確かにスペインではまだまだ英語を話せる人が少ないので、(実際、観光のさかんなバルセロナやマドリッドの中心部だと少しは通じるのかも知れませんがやはり他のヨーロッパに比べると英語が通じないシチュエーションが多いです。)
不安に感じられるせいかも知れませんが、
もし今まで全くスペイン語をやったことがない方で旅行の日が近い場合は、
こちらをお勧めすることにしています

”旅行のための指さし会話帳 スペイン語”
Castellano sin esfuerzo (努力のいらないスペイン語)
とちゃんと書いてあるので(笑)、とりあえず一冊旅行の助っ人としてもっていくといざという時に役に立ってくれそうです。

なぜならば、短期間でつけやきば的に旅の時によく使わざるを得なくなるだろうフレーズ
(”いくらですか”とか”XXXはどこですか?”などでしょうか・・・)のみを覚えても、
役に立たない可能性が大きいですし、実際のところ、ウノドストレスの講師たちの意見としても
”これだけやれば”旅行のとき困らない”というレベルを定義するのは難しいそうです。

たとえば、”Donde se puede comprar el billete de metro?(どこで地下鉄の切符が買えますか?)
という比較的簡単な質問にたいして、たまたま地下鉄券売機が近くにあれば、
指をさして教えてくれるかも知れませんが、切符を買うところが少し離れたところにあった場合

”Tienes que ir a la taquilla en la planta baja”
“Hay taquilla en la planta baja”
“Se vende en la taquilla de planta baja”
“la taquilla esta en la planta baja”
“Creo que se puede comprar en la planta baja”

もっと他にもいろいろと言い方はありますが、そのうちのいくつか例をあげてみました。
これはすべて”一階に切符売り場があります”という意味の回答です。
フレーズだけ覚えて質問をすることができても、スペイン語の基礎ができていない人にとっては
たとえ相手が親切にゆっくり回答してくれたとしても全く違った回答に聞こえるはずです。
”旅行で使えるフレーズ”は確かに存在します。ただそれに対する現地の人の回答は無数にあるのです。
(実際数年前に、両親がスペイン旅行に来た際に、はりきっていくつかスペイン語で旅のフレーズを覚えてきたらしいのですが、そのせいで回答が全てスペイン語で返ってくるので、全く理解できずしょっちゅう私の携帯に電話がかかってきて回答を訳しなけれなならなかったことを思いだしました^^;)

なので、”もうすぐスペインにいくから”と旅行でよく使うだろうフレーズを暗記するよりその前に

スペイン語が全く初心者の方であれば

‐アルファベット(スペイン語の発音はローマ字読みなので、アルファベットはすぐにマスターできるかと思います。)
-数(番地、時間、お金など、旅行の際に重要です)
‐自己紹介(名前や国籍、いざというときにも役に立つかと思います。)
-基本的な動詞(estar, ser, irなど)

をまず学習し、(上記のものを抑えておけば、最低限、質問の回答のポイントとなる部分はなんとか理解ようになるはずです)
そのうえで”旅でよく使うだろう”フレーズを学習すると本当の意味で”旅で使えるスペイン語”になるのではないかと。
ちなみに集中的にやれば3カ月、のんびりやるなら半年から一年くらいの期間が必要です。

そんなに待てない!というのであれば今回のスペイン旅行では”スペイン語”はきっぱりあきらめ、
必要な情報は現地で英語の通じる観光案内書で尋ねる、
また旅行の準備としては”指さしスペイン語”を入手して、
念のためグーグル翻訳あるいはその他のスペイン語翻訳アプリの使い方をきっちりマスターしていった方が
”安心に旅をする”という目的のためにはよっぽど役にたちます。

で帰ってきてから”スペインにもう一度行きたい!”と思ったら(絶対そう思うはずですので^^)
ゆっくりと腰を据えてスペイン語を基礎から学習なさるのがよいと思います。

とはいいつつも・・・こちらの”旅するスペイン語”は基礎をおさつつ、
スペインの旅行気分も単楽しめて、スペイン語が学習できるのでお勧めです^^。
ちなみにこの番組も一年で完結するのでやはり旅を現地の言葉で楽しみたいのであれば一年位必要ということですね・・。

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講師の夏季休暇の御連絡

スペインのバケーションシーズンに伴い8月におきましては講師の長期休暇やスケジュールの変更などが
生じざるを得ず、ご不便をおかけすることになってしまい恐縮です。

現時点での講師の夏休みの予定をご連絡させていただきます。
(各講師より定期的にレッスンをお受けになっている受講生の方には個別でご連絡をさせていただいておるとのことでした。)

■ アナ

8月6日より20日まで

■ アビガイル

8月14日前後まで通常よりクラスのコマ数が少なくなっておりますが
8月半ばより通常通りのスケジュールとなる予定です。

■ ディアマル

8月2日より24日までお休みをいただきます。

■ アイタナ

8月の最終週1週間お休みをいただく予定です。:正確な日にちは後ほどあらためてご連絡させていただきます。

ご不便をおかけしてしまいまして誠に申し訳ございません。

どうぞよろしくおねがいいたします。

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スペイン語会話でよく使われることわざ(refrantes)10選

以前、”スペイン語と日本語で共通することわざ”でも紹介させていただきましたが、スペイン人も会話でよくことわざ(los proverbios/refrantes)を使用します。

以前は”日本と共通するもの”を紹介させていただきましたが、今回は、、会話によく登場する”スペインのことわざ”を紹介させていただきますね。

これらのフレーズが会話で自然に会話で使えるようになれば、あなたもりっぱなスペイン人?
(と人をけしかける前に、私自身もしっかりマスターしたいと思います^^;)

“A quien madruga Dios le ayuda“/“No por mucho madrugar amanece más temprano“.
(直訳:早起きする人を神は助ける”/ 早起きしないと早く日が暮れる)

これは日本の”早起きは三文の徳”に相当するものかと思います。”早起き”は世界共通の美徳のようです^^

“A buen entendedor pocas palabras bastan”
直訳:よき理解者には、わずかな言葉で十分(通じる)

これは同じことを大声で3回言っても、10秒後には忘れてしまう>-<スペイン人への皮肉でしょうか(苦笑)
スペイン人どうしてもこんな風に思っているとはちょっと意外です。

”El sabio siempre quiere aprender, el ignorante siempre quiere ensenar”
直訳:賢い人間は常に学びたがり、無知な人間は常に教えたがる。
日本語の”能ある鷹は爪隠す”と若干似た意味を持つことわざ。”謙虚”であることはいちおうスペインでも肯定的にとらえられているよう?

”En la boca de discreto, lo publico es secreto”
直訳:”控えめな人の口では、公になっていることも秘密です”
やはり日本語のことわざ”沈黙は金”と同様の意味をもつスペインのことわざ、しかし、今まで逆の人にはたくさんあってきたものの、そんなスペイン人見たことない・・・です^^;

”El que adelante no mira, atras se queda”
直訳:前を進むものは見ない、後ろを向くものは進めない。
目的に向かって勇気ももって立ち向かおう、過去を振り返ることは前に進むことの妨げになるという意味のことわざ。

“Cortesia y Bien hablar cien puertas nos abriran”
直訳;礼儀正しさと丁寧な話し方は、我々に100の扉を開ける
ほんとうにこれはスペインのことわざなんでしょうかと突っ込んでしまいそうですが(苦笑)あるいは”丁寧な話し方”はスペイン文化においては違う意味を持つのか…。(かなり年上の人や顧客に対しても”Tu”で話すスペインのスペイン語未だに、抵抗があります。)

“Amigo en la adversidad, es amigo de verdad”
直訳;”困難な時の友達は、本当の友達”
英語にも同様のことわざ”A friend in need is a friend indeed”があります。こちらは国や言語に関係なく普遍な事実のようです。

“Errar es humano, perdonar es de sabio”
直訳:失敗するのは人間、許すのは賢者
古代ローマ時代から引き継がれたことわざだそうです。失敗は誰にでも起こりうること、ただそれを許し受け入れることは誰にでもできるわけではない。同じ意味を持つことわざに “Errar es humano, perdonar es divino”.(失敗するのは人間、許すのは神事である)があります。

“predicar con el ejemplo es el mejor argumento”
直訳:例をもって示すことが、一番よい理由付けである。
言葉だけで説明するよりも、実際にやってみた例を見せて教える方が、ずっと説得力があるという意味のことわざです。
日本語の”机上の空論”と少し似ているかも知れません。

あらためて日本にも存在することわざと似た意味をもつものが以外と多く、こんなに違う文化の国でも”美徳”とされている価値観には共通するものが多いことがかなり意外でした。

これ以外にもまだまだあるスペインのことわざ。また機会があれば紹介させていただきたいと思います。

リーガ ・エスパニョーラに挑戦してきた日本人選手

先日、柴崎選手の2部のテネリフェから来期一部のヘタフェに移籍が決まり、チームのエースに与えられる背番号である”10番”が与えられたことがちょっとしたニュースになりました。

ちなみにスペインのサッカー専門誌のウェブ版でも取り上げられました

Gaku Shibasaki: “Cumpliré el sueño de jugar en Primera”

“Llevaba mucho tiempo con el sueño de jugar en la liga española. Desde la temporada pasada tengo la oportunidad de jugar en España y ahora debía aprovechar esta de jugar en Primera División y cumpliré ese sueño”

(リーガ・エスパニョーラでプレーするという夢を長年持ち続けてきた。全シーズンよりスペインでプレーする機会を与えられ、今回一部でプレーするこの機会を生かし、夢をかなえたい”)

長年の夢をいよいよかなえる柴崎選手これからが本番!今季の活躍に期待したいですね。

リーガ・エスパニョ-ラには柴崎選手の他、乾選手も活躍中ですが、
これまで”リーガ・エスパニョ-ラ”に挑戦してきた日本人選手について少し調べてみました。

■ 財前 宣之選手
1996年、ログローニョが1部に戻った際に移籍。移籍をしたもののけがのため試合に出場することなく帰国。もし怪我がなければスペイン一部リーグ初の日本人選手となっていたそうです。

■ 安永 聡太郎選手
1997年 2部のジェイダに期限付きで移籍その後Jリーグに戻り、2002年に再びスペインガリシア地方のラシン・クルブ・デ・フェロルに移籍し12試合出場一得点を挙げました。

■ 城彰二選手
2000年に1部のバリャドリードに移籍、15試合に出場し2ゴール得点。チームからも評価を受けていましたが怪我のため帰国を余儀なくされました。

■ 西澤 明訓選手
2000年1月 1部のRCDエスパニョールにレンタル移籍、フォーワードとして期待されたもの4試合に出場後退団しました。

■ 大久保嘉人選手
2004年RCDマヨルカに移籍、マヨルカが一部に昇格することに大きく貢献し、引き続き2005-2006年もRCDマヨルカにてプレーしました。
マヨルカでは高い評価を受けた選手です。

■ 福田健二選手
パラグアイやメキシコで選手経験を積んだ後、(本田選手が移籍したパチューカにも一時在籍)2006年に2部のCDカステリョンに移籍、その後2部のCDヌマンシアに移り年間最優秀選手に選出されました。CDヌマンシアのあとはUDラスパルマスに移りましたが負傷続きで思うように結果が出せずギリシアのチームに移籍しました。ちなみに南米とスペインで主にキャリアを積んできたこともありかなりスペイン語が堪能な選手です。

■ 中村俊輔選手
2009年一部のRCDエスパニョールに移籍、ヨーロッパのチームで経験のある中村選手には当初大きな期待が寄せられましたが、”うまく適応できなかった”ことが原因(マウリシオ・ポチェッティーノ監督による)で思ったように成績を上げられず翌年退団。12試合に出場しました。

■ 家長 昭博選手
2010年 RCDマヨルカに完全移籍.”Aki”という呼び名で2013年までマヨルカにてプレーしました。

■ マイク ハーフナー選手
コルドバが長い年月を経て一部に昇格を果たした2014年に移籍。思ったように成績が振るわず同年退団。

■ 指宿 洋史選手
Jリーグを経ずに2部のジローナFCに入団。その後サラゴザB,サバデル、セビージャアトレティコ、バレンシアCF・メスタージャなどでプレーしました。

■ 乾 貴士選手
2015年にSDエイバルに入団、現在も活躍中。選手としての評価は非常に高く日本人として初めてFCバルセロナから得点を奪った選手でもあります。

■ 清武 弘嗣選手
2016年にドイツのハノーファーから移籍。EU圏外選手枠から押し出されたことにより2017年帰国。

経緯をさっと振り返っただけでも、世界でもトップレベルの”リーガ エスパニョーラ”への挑戦は困難に満ち溢れたものであることがうかがえます。
第一人目の選手は1996年、SAMURAI達の挑戦はまだまだ始まったばかり。これからももっともっと日本人選手の活躍を期待しています!

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スペインがもっとわかってもっと好きになる一冊

テレビ番組で映し出される世界遺産や美しい街並み、タパス・パエリア…昨今は日本でも手軽に楽しめるようになったおいしい食事
ピカソ、ダリ、ミロなど世界レベルの芸術家を輩出したスペイン。
一度訪れた方はもちろんのこと、訪れたことがなくても”スペイン”に魅力を感じていらっしゃる方は多いかと思います。

そして実際マスメディアで伝えられるよりもスペインという国はもっといろいろな顔を持ち、長くいればいるほど
知れば知るほど愛着の湧く場所です。

スペインを愛する各ジャンルの専門家たちがみた”それぞれのスペイン”、また違った魅力が発見できる一冊を紹介させていただきますね。

■ 人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか―― スペイン サン・セバスチャンの奇跡 高城 剛著

一時期バルセロナやイビザを拠点として活動していらっしゃったこともありスペインに詳しい著名人の一人高城剛さん。女優沢尻エリカさんの元夫として一時期話題になりました。本業は”ハイパーメディアクリエイター”という肩書で世界中でいろいろな創作活動をおこなっていらっしゃいます。夏はときどきイビザでDJをしていらっしゃるようです。

NHKのスペイン語番組の舞台になったり、雑誌で特集がくまれたりと最近話題の”バスク地方”。日本からの交通の便はあまりよくないものの(日本からは直行便がないのでバルセロナかマドリッドから別便に乗らなくてはいけません)近年日本から訪れる人の数は増えているようです。
短期間でなぜサンセバスチャンが”美食の地”として注目を浴びるようになったのかやバスク文化についての日本文化との比較などわかりやすい考察があり、サンセバスチャンを訪れる前に呼んでおくと旅がさらに興味深いものになる一冊です。著者による”ピンチョスバルガイド”や”お勧め料理”とその説明も掲載されているので参考になります。

■ 星の巡礼 パウロ・コエ-リョ著

世界で最も読まれている10冊の本のうちの一冊である”アルケミスト”の著者、ブラジル人作家のパウロ・コエ-リョ。
彼のデビュー作がサンティアゴ巡礼をテーマにした”星の巡礼”です。
通常のサンティアゴ巡礼の体験記とは異なり、彼自身が経験なキリスト教徒であることも影響しているのか巡礼のもつスピリチュアルな要素に焦点があてられています。サンティアゴ巡礼に興味がなくとも、スペインを舞台にした小説として純粋に楽しむことができかつ読み終えたころにはサンティアゴ巡礼に参加したい気分にさせられる一冊でもあります。

パウロ コエ-リョは自身はブラジル人ですが、スペインと深くかかわりをもつ作家で、星の巡礼以外にも”アルケミスト”(主人公の名前は”サンティアゴ”でアンダルシア地方の羊飼いです)や、”ピエドラ川のほとりで私は泣いた”(舞台はアラゴン地方)などスペインを舞台にした作品を多く執筆しています。ちなみに彼の事務所はバルセロナに所在しています。

■ ガウディ伝 「時代の意志」を読む (中公新書)

著者は”カタルーニャ研究”の第一者。バルセロナに長く暮らすものとしても興味深く読み進められる一冊でした。
ガウディの人となりや人生については、その作品とともにテレビをはじめとしてマスメディアに取り上げられたものは何度もこれまで目にしましたが、ガウディの建物ができた時代背景、その頃のバルセロナを取り巻く状況について詳しく説明されています。
バルセロナを訪れた方にとっても、バルセロナをこれから訪れられる方にとってもお勧めの一冊です。

■ ルポ 雇用なしで生きる――スペイン発「もうひとつの生き方」への挑戦

今でこそ経済がもちなおしているものの、2008年のリーマンショック以降のスペインの未曾有の経済危機を現地で経験したものとして
興味をもった一冊です。一時期メディアで”ロビン・フット市長”、などどして話題になった(経済危機がさらに厳しかったアンダルシア地方でカルフールやメルカドナなどの大型スーパーで略奪行為を行い、ホームレスなどに食品を配ったこと事件はスペインだけでなく世界中にニュースとして流れたようです。)コルディ-ジョ市が市長を務める”マリナレ-ダ”村のことも取り上げられています。ちなみにマリナレ-ダ村はスペイン全体が30%に近い失業率を記録していた時期でもほぼ完全雇用を維持していた村です。
”経済活動のあり方”についてスペイン発の違った視点に気づかせてくれる一冊です。

■ Casa BRUTUS(カーサ・ブルータス)2014年8月号”井上雄彦とガウディ巡礼

少し毛色の違う一冊ではありますが・・・
ファッション系の出版社による建築雑誌だけあり、写真が圧倒的に美しいです。また建築物に関する説明も詳しく
”ガウディ建築”に関する永久保存版といえる一冊です。
ちなみに掲載されているお店などは、紹介されたとたんに人気がでて、値段が高くなったり質が落ちたりということがよくあるので
2017年版の情報を別で探されることをお勧めします。

ただそれを抜きにしても、バルセロナ好きであれば持っていて損はない一冊です。(ちなみに日本から取り寄せました^^)

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スペインに旅する前に見ておくべき映画5選

あまり日本で上映されることがないのが残念ではありますが、実は以外に”見ごたえのある映画”が多いです。
ハリウッド映画のような華やかさはありませんが、かといって、見ると落ち込んでしまう(苦笑)フランス映画のような”暗さ”もなく
どちらかといえばスペインのありふれた生活のなかで普通の人たちが繰り広げる”ドラマ’を取り上げたものが多いです。またハッピーエンドのものがほとんどなので安心してみることができます。(笑)
テレビの旅行番組では見えない”スペイン社会の背景”も少し知ることができるので、スペインを旅する前にみておくと、単にガイドブックをみながら観光名所を見て回るだけではなく、”スペイン旅行”に深みを添えてくれるに違いありません。

普段はなかなかお目にかかることのできないスペインの違った一面を映画で楽しめるお勧めのはこの5本、です。
スペイン語のリスニングの勉強にもなりますので、ぜひオリジナルでご覧下さい!

■ Una casa de locos(2002年)
http://amzn.to/2veSSoi

邦題は”スパニッシュアパートメント”という名前のフランス映画です。日本でもミニシアター系の映画館で上映されました。
主人公の恋人役で”アメリ”のオードリー・トトゥも出演しています。
就職に悩む主人公が、父親の勧めでスペイン・バルセロナに留学。留学先で起こる事件の数々をコメディタッチで描いた作品。
主人公とともにバルセロナに留学している気分になれる一作です。

■ Volver (2006年)
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スペインを代表する映画監督、ペドロ・アルモドバルの作品。ぺネロぺ・クルス主演。
アルモドバル監督の作品は独特(理解しがたい?)なものが多いと批判されることもありますが、この作品はその中でも”原点回帰”ともいえる親子関係に焦点を当てたテーマ。映画の舞台となるのは監督自身の故郷であるラマンチャ地方。
アルモドバル監督特有のシュールな展開と舞台となるスペインの美しい田舎の風景やスペインながらの人間関係が描かれ興味深い作品です。

■ Pagafantas(2009年)
http://amzn.to/2u6Kk4w

”Pagafanta”はスラングで”都合のいい男の子”の事を意味する言葉です(同じ意味で使われる言葉に ”el pringado”, ”el calzonazos”, ”el saco largo”などがあります。)スペイン特有のユーモアセンスを理解するのにはもってこいのラブコメディ。また映画の中では Hacer la cobra”, “el abrazo del koala” など、テキストには決して登場することのない、口語表現が満載でボキャブラリーがふえること間違いなしの一本

■ Los lunes al sol (2002年)
http://amzn.to/2u6le5t
実話に基づいて作られた作品ではないのですが、スペインで暮らす多くの人の厳しい現実を映し出した映画。
”Los lunes al sol”とは、週末が過ぎ月曜になっても日光浴をするしかないような状況のことで、この映画の中心となるテーマはスペイン社会の一番の問題である”失業”。
映画にでてくる会話も批判や皮肉にみちていて、スペインは決して”太陽とお祭り”だけの国ではないことに
気がつかせてくれます。スペインという国の現実を知るために一度見ておくべき作品です。

■ Tapas (2005年)

http://amzn.to/2uFe3mj

バルセロナの昔ながらの”Barrio(ご近所)”が舞台。小さなバルを拠点として、定年退職をした夫婦、インターネットで恋人を探すのに夢中な中年女性、スーパーで働きながら将来に不安を抱えた二人の青年、そして新しく中国人の料理人を雇ったばかりのバルの店主…年齢や職業が全く異なる5人のそれぞれのごく普通の、でもドラマに満ちた”スペインの日常”を描いた作品。派手さはありませんが見た後にほっこりとした気分にさせてくれる作品です。

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2017年版スペインの最も美しいビーチ10選

世界で3番目に世界遺産のあるスペインですが、自然にも恵まれヨーロッパでももっとも美しいといわれる25ビーチのうちの5うがスペインにあります。

2017年、スペインでもっとも美しいといわれるビーチは?
大手旅行サイト”トリップアドバイザー”のユーザーによって選ばれた、”2017年スペインの最も美しいビーチトップ10”を紹介させていただきますね。

一位 Playa de la concha (ラ コンチャ海岸/サンセバスチャン)
”ビスケーの真珠”の別名をもつ、サンセバスチャンにある美しい砂浜の海岸。昔からスペインの王侯貴族やブルジョワジーの避暑地とされています。

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2位 Playa de Ses Illetes (フォルメンテ-ラ/バレアレス諸島)

美しい自然の残るフォルメンテラ等に位置するビーチ、ビーチから小さな大小の島が見えるため”6つの小さな島(Ses Illetes)”という名前が付けられました。 

3位 Playa de Muro (マヨルカ、バレアレス諸島)
ヨーロッパで人気の観光地、マヨルカ島には美しいビーチがたくさんあります。島の北に位置する6キロにわたる白い砂浜の海岸です。

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4位 playa de las canteras (グランカナリア/カナリア諸島)

温暖な気候から一年中、地元の人や島を訪れる人たちでにぎわう、ラス・パルマス・デ・グランカナリアのメインのビーチです。

5位 playa de las catedrales(リバデオ/ガリシア地方)
ガリシア地方環境庁によって”自然遺産”に認定されているビーチ。引き潮のときにだけ見ることができる、自然のアーチが洞窟が特徴的です。

Una publicación compartida de jorge masana (@jorge_masana) el

6位 playa de maspalomas
グランカナリア島の南に位置する巨大なビーチ。ヨーロッパ中からの観光課客が一年中絶えず、気候の穏やかなビーチです。1861年に建設された灯台が今でも残りその気候の穏やかさを物語っています。

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7位 Cala comte
細やかな砂とターコイズ色の海水が美しい、イビザ島でも最も人気のあるビーチの一つです

8位 Playa de bolonia
スペインのかなでも最も完全な形で残るローマ時代の遺跡のすぐそばに位置する海岸でアフリカ大陸にも面しています。

9位 Playa de alcudia (マヨルカ、バレアレス諸島)
7キロにわたる白い砂浜はバレアレス諸島の中でも最も長いビーチとされています。

10位 Playa de el cotillo
白い砂浜と澄んだ海水が特徴的な静かなビーチ。シュノ-ケリングにぴったりな場所です。

Una publicación compartida de Sarah (@sa_rah3010) el

DELE? SIELE? 受けるならどっち?

母国語として話す人口が世界で第2番に多い言語であり、また国際的にも存在感を増してきたことを反映してか、
国際的な認定資格のDELEに加えて、インスティチュートセルバンテスによって設けられた新しいスペイン語の認定試験”SIELE”

DELEと比較して、”どのよう形でスペイン語学習に役立てることができるのか””資格としてどれくらいの有効性があるのか”などをまとめてみました。

■ 認定機関
DELE: Ministerio de Educación, Cultura y Deporte de España (スペイン、スポーツ、文化、教育省、日本の文部省に相当)とインスティチュートセルバンテス

SIELE: 国立メキシコ自治大学、サラマンカ大学(スペイン)、ブエノスアイレス大学(アルゼンチン)、インスティチュートセルバンテス

■ レベル
DELE: A1からC2まで6レベル
SIELE: レベルではなく点数(1000点満点)によって評価

■ 試験科目
DELE: どのレベルも読解、作文、会話、聞き取りからなり、総合点によって合否が決定される
SIELE:読解、作文、会話、聞き取りからなり、科目別の受験も可能。科目別で受験する場合、4種類の組み合わせを選ぶことができ
S1 (読解+聞き取り 500点満点), S2(読解+作文 500点満点), S3(聞き取り+会話 500点満点),S4(会話のみ 250点満点)

■ 受験方法
DELE:マークシート、作文は手書き、面接
SIELE:会話以外はパソコンで受験

■ 受験時期
SIELE: 予約さえすれば好きな時にいつでも受けられる
DELE: レベルにより異なるが、年に2-3回(全レベル共通は5月と11月)

■ 日本での受験場所

DELE: 全国に数ヵ所
SIELE: 現時点で東京(インスティチュートセルバンテス)のみ

■ 受験料
A1: 8,800円/A2: 10,800円/B1: 12,400円/B2: 15,400円/17,300円/18,500円

SIELE: 4科目総合のSIELE Globalを受験の際は155ユーロ

■ 資格の有効期間
DELE:一旦合格すると永久
SIELE: 受験日より2年

■ 資格の有効性
DELE: スペインの永住権を取得するためにはDELEA2が必須。またスペインの公立大学では外国人留学生にDELEB2の取得を求めるところが多い。そのほか、外国人がスペインで祖国の医師資格を継承して医師として働くため手にはDELE C1の取得が義務付けられている。その他外国人がスペインの公的機関で働く際にも、仕事の内容に応じたDELEのレベルの取得が求められる。
スペイン以外ではフランスの文部省によっても認定を受けている。

SIELE: 比較的新しい資格のためおそらく今後大学(特に南米の大学において)スペイン語のレベルを証明するものとして採用されていく可能性あり

やはりDELEのほうが開始されてからの年数を経ているだけあり資格としてはSIELEよりは有効なようです。反面SIELEはいつでも受験でき、受験形式はディジタル形式で結果も3週間で分かるなどかなり柔軟性のある試験です。これからは”スペイン語の語学力”の公式な評価認定として採用されていく可能性は大いにあるかと思います。また、どちらもは欧州評議会の定める語学力評価基準に基いて作成された試験のため、DELEの受験準備の一環として苦手に感じられる特定の科目だけSIELEを受けてみるなどの活用の仕方もできるかと思います。(ちなみに、SIELEは科目を分けて受けると料金も安くなります。)

カテゴリー DELE

一番使えるスペイン語!?”Madrileno”をマスター!

スペイン語は中国語について世界で2番目に母国語として使う人口が多い言語です。
また中国語よりも使用されている国の数がかなり多いため、”南米のスペイン語”と”スペインのスペイン語”だけにとどまらず化なりバリエーションが豊富です。(同じ南米でも”アルゼンチンのスペイン語”と”メキシコのスペイン語”では同じスペイン語と思えないくらい響きも違います。)

スペイン国内においても、南米のスペイン語との差ほどではないにしても、方言などもあり、発音やアクセントが違ってきます。(アンダルシアのアクセントなどはかなり特徴があるので慣れないと少し聞きづらいところもあるかも知れません)
”スペインのスペイン語”を学ぶ際に一番”標準”とされるのはテレビのニュースを読む際に用いられているマドリッド周辺のスペイン語です。ちなみに、スペイン語とならんでカタラン語が公用語でもあるバルセロナでは標準的なスペイン語のことを”Castellano”(カステリャーノ、マドリッド周辺のカスティーリャ地方にちなんだものです)と呼んでいます。

Madrileno(マドリレーニョ)と呼ばれることもあるマドリッド周辺で話されている”標準的なスペイン語”。スペインのどの地域でも問題なく通じるので、スペイン語を始める際にはまずこの標準語をお手本にし、徐々に方言に慣れていくのが理想的です。(ちなみにウノドストレスにはマドリッド以外の出身の講師もおりますが、標準の発音でレッスンを行うことができる講師のみを採用しております。)

ちなみに発音だけでなく’Madrileno”には特有の単語もあるそうで…こちらはどちらかといえば、”方言”に近いものなのかもしれませんが、
ある程度レベルが上がってくると、会話に”こなれた感”を出してくれます。
発音に加えて王道のスペイン語、Madrilenoマスターにチャレンジしてみてください。

(Madrileno→スペイン語→日本語の順となっています)

Peluco → Reloj → 時計
Chupa → Chaqueta de cuero → 革のジャケット
Gayumbos → Calzoncillos → 下着
Piba / pibe → Chico / Chica →男の子/女の子
Sobar → Dormir → 眠る
Esfumarse → Escaparse →にげる
Molar→ Gustar → 好む
Darse el piro → Irse → 去る
Bule → Autobús → Bus バス
Tek i→ Taxi→ タクシー
Buga → Coche →車
Está fetén → Está bien→ 了解です、大丈夫です。
Ir cuezo → Ir borracho → 酔っ払う
En 0 coma → Muy rápido → とても速い
A pachas → A medias → 割り勘
A cholón → A saco → 徹底的に
Mazo → Muy/Mucho → たくさん
Un moco → Una borrachera → 酔い
Estar al loro → Estar atento → 注意深くする
Guindilla → Policía → 警察
Keli → Casa → 家
Chachi → Superior → トップの、優秀な
Macaco → Feo → 醜い
Pipa → Tonto → バカげた
Jeta → Cara →顔
Napia → Nariz → 鼻
Mini → Vaso de 750 ml →750 ml のグラス

いままで見たことのない単語や、バルセロナでは全く別の意味で使われる単語もあり…あらためて”スペイン語の奥深さ”を思い知らされます(笑)

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スペイン料理についての7つの誤解

日本でも、以前に比べるとスペイン料理を食べられる場所が増えているようで、ところどころに”バル”の表示をみかけるので
スペイン料理も市民権を得てきているようでうれしく思います。
その反面、スペイン料理やスペインの食習慣に関しての実際とは違うステレオタイプもあるようで、いろいろなところで耳にする
”スペイン料理に関する7つの誤解”をまとめてみました。

1.”タパス”は”料理の一種”である
レストランの表示にも”タパスレストラン”と使われることが多いので誤解されがちではあるのですが、”タパス”は”料理の種類”(たとえば、カタルーニャ料理、魚料理…など)ではなくてどちらかといえば”料理の量”を意味します。
もともと”タパス”が意味するのは魚、肉、パスタ…どんなお料理でも、飲み物と一緒に出てくる小皿料理のことです。(アンダルシア地方などでは飲み物を頼むと”おまけ”として一品タパスがついてきます。)

2.パエリアはスペインを代表する食べ物である。
パエリアは”バレンシア地方”の郷土料理です。もちろんスペインのどの地方でも食べることはできますが、元祖の”バレンシア風パエリア”は魚介類が使われていません。

ではスペインを代表する食べ物は?”トルティーヤデパタタ(スパニッシュオムレツ)”です。トルティーヤ デ パタタは、マドリッドでもバルセロナでもセビリアでも作り方は同じ。全てのスペイン人が子供のころから親しんでいるスペインの”国民食”です。

3.スペイン人はランチでいつもアルコールを飲む
ランチセットにワインやビールなどのアルコールがついてくるので、”スペイン人は普段からランチの時もアルコールを飲んでいる”と
のステレオタイプもあるようですが・・・。もちろん、平日でもランチのときにワインを飲む人やビールを飲む人もいますが(そして午後に通常通り仕事をしていれば、そのことで特に仕事に戻った際にとがめられることはありません。)ほとんどの人が水やその他の清涼飲料を飲んでいるのが普通です。金曜(スペインの会社は金曜は午前中で終わることが多いです)やバケーション中は例外でお昼からアルコールとともにゆっくりランチの時間を取る場合が多いようです。(やっぱりアルコール好きなのですね…^^)

4.スペイン人はサングリア好き。
スペインで一番飲まれているアルコール飲料はワインとビールです。もちろんサングリアは’観光客専用の飲み物”というわけではなくスペイン人も時々飲むことはありますが、スペインでは必ずしも人気のあるのみものではありません。実際のところ、ジントニックのほうがサングリアより人気があるほどです。
スペインの”十八番”的なのみものといえばやはりcañas(一気に飲み干せるぐらいのグラスに入ったビール)かワインです。

5.昼食は長い時間をかけてたくさん食べる。
スペインに来られた方は”Menu del dia(本日の定食)”の量の多さに驚かれた方もいらっしゃるかも知れません…。実際のところ週末はゆっくり(2-3時間)かけてたっぷりの昼ごはんを食べる習慣はまだまだ残っていますが、平日においてはかつての長い昼休みの習慣は急速になくなってきています。サンドイッチを軽く食べて一時間で仕事に戻る、という日本でよく見られるような昼食スタイルもだんだん増えてきているようです。

6.スペイン料理はスパイシー?
”スペイン語つながり”で”スペイン”と”メキシコ”がよくごちゃまぜにされるようで…。バルセロナのおみやげ屋さんでもよくメキシコのマリアッチがかぶっているカラフルな帽子を売っているのを見かけます(し、実際にかぶってい歩いている観光客もみかけます^^;)
が、ほとんどのスペイン人はあまり辛いものがすきではありません。スペイン料理で唯一辛いものといえば”ときどき辛いししとうが混ざっている”Pimientos de Padrón”(ししとうの唐揚げ)のみです。

7.スペイン料理はヘルシーな地中海料理
スペイン料理はオリーブオイルを多用し、農業大国なので常に新鮮な素材で調理されているのことは事実ですが…。
一般的に揚げ物が多かったり、高カロリーな煮込み料理もたくさんあるので必ずしもヘルシーかどうかは疑問符がつきます。
ただ素材に恵まれているので食文化が豊かで、それぞれの地域がその土地の郷土料理にとても誇りをもっているので、”スペイン料理を食すること”が訪れる人にとって旅の醍醐味になっていることは間違いない事実です。(ただくれぐれも食べ過ぎには注意…してください)

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