サンジョルディの日、本を贈る習慣は実は伝説と全く関係ナシ?!

サンジョルディの日、本を贈る習慣は実は伝説と全く関係ナシ?!

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4月23日はバルセロナの守護聖人である”Jordi(カステリャーノではJorge)
祝日ではありませんが、この日はバルセロナのあるカタルーニャ州ではバレンタインのような位置づけで
”男性から女性にバラを、女性から男性に本”を送る習慣があり、
バルセロナの街はバラと本を売るスタンドで埋め尽くされます。

もともと”バラを贈る習慣”はサン・ジョルディの伝説
村を襲うドラゴンを鎮めるために、生贄として犠牲になることになった王女を
サン・ジョルディがドラゴンを倒すことによって救い出し、
そのときにドラゴンから流れ出た血からバラが咲き、
そのバラを王女にささげた、に由来するもの。

で、じゃあ本はどこから・・・と思いきや
全くサンジョルディの伝説には関係なく^^;

ヨーロッパの文学界に偉大なる功績を残した、
ミゲル・セルバンテスとシェークスピアの命日にあたることから
彼らへのオマージュとして本を送ることが習慣になったそう。
(バラを贈られた女性が、なにかお返ししなくては!と本を送ることを思いついた?!)
ちなみにこの”本を送る習慣”はスペインではカタルーニャ州、バレンシア州とバレアレス諸島のみの習慣のようです。

世界的には4月23日はユネスコにより”世界本の日”に指定されています。
これはもともとスペインから提案されたもので、カタルーニャ州で”本を送る日”とされていたことから着想を得たそうです。

ちなみに同じ守護聖人をもつイギリス(イギリスではSt. Georgeとなります)、
守護聖人を祝う日が本の日とかぶらないように”本の日”は4月の弟3木曜とされているようです。

スペインではなぜこのまったくなんの関係もない記念日が一緒にされてしまったのか、謎ですが(笑)
所変われば習慣も変わる・・・、で、ただ男性から女性に、そして女性から男性にお互いに贈り物をするので
その点は不公平じゃなくよいのかもしれません^_-☆

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