スペイン中が1月5日の夜心待ちにする人物とは…?

スペイン中が1月5日の夜心待ちにする人物とは…?

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新しい年はあけたものの、スペインではまだクリスマスツリーやクリスマスイルミネーションがそのまま・・・^^;
これは、スペイン人が怠け者だからそのままになっているわけではなく、実はスペインにはまだ、サンタクロースがやってきていないからなのです。

ところかわれば習慣変わる、で最近は外国の習慣の影響もあり12月24日にサンタクロースがプレゼントを運んでくる家庭もあるようなのですが^^、スペインでは伝統的にはプレゼントを運んでくるのはサンタクロースではなく.東方の三賢者”Los reyes magos”。

クリスマスのイベントなどでも、サンタクロースではなく東方の三賢者を見かけることのほうが断然多く、この期間中広場などには子供たちのために東方の三賢者(の仮装をした人)のブースが設置されています。また12月24日の夜ではなく一月5日の夜にやってくることになっているので、クリスマスデコレーションもこの日まで飾り付けられているのです。
1月5日、東方の三賢者がやってくるとされている夜は、スペインのほとんどの都市で”Cabalgata de reyes”という三賢者の到来を祝うパレードが行われます。バルセロナでも、三賢者を乗せた船がバルセロナ港につき、街中を練り歩く盛大なパレードが毎年行われています。

子供たちはこの日が近づくと三賢者にプレゼントのリクエストの手紙を書き、1月5日の夜は三賢者が見える場所に、三賢者の好きなスイーツを(さすがスペイン、甘党です^^;)入れた靴を置いておくそうです。
三賢者はラクダに乗ってやってきて、行いがよかった子供たちにはプレゼントを、悪かった子供たちには炭を置いていく、という言い伝えがあります。なんとなくトナカイにのってやってくるサンタクロースにも似ていますね。

日本ではあまりなじみのない”東方の三賢者”ですが、もともとは聖書の言い伝えに基づくもので
神の生まれ変わりとされるイエス・キリストの生誕を祝って、東方の三賢者、Melchor(中東), Gaspar(アジア) y Baltasar(アフリカ) がラクダに乗ってベツレヘムの星を頼りに贈り物を届けにやってきたという言い伝えに基づいている習慣です。

三人の賢者は3つの違った文化の象徴とも言われ、Gasperは白いひげを生やした年老いた人物像、Melchorは中年代のアラブ人の特徴づいた風貌、そしてBaltasrは若い黒人という人物設定がされており、街のイベント会場などでもこの人物象に忠実に三賢者の様子が再現されていることが多いです。

五日の夜、東方の三賢者の到来を持ってスペインのクリスマスホリデーも終了です。
この日を境にクリスマスイルミネーションも外され、本格的な新年の開始です。

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