スペインがもっとわかってもっと好きになる一冊

スペインがもっとわかってもっと好きになる一冊

LINEで送る
Pocket
[`evernote` not found]

テレビ番組で映し出される世界遺産や美しい街並み、タパス・パエリア…昨今は日本でも手軽に楽しめるようになったおいしい食事
ピカソ、ダリ、ミロなど世界レベルの芸術家を輩出したスペイン。
一度訪れた方はもちろんのこと、訪れたことがなくても”スペイン”に魅力を感じていらっしゃる方は多いかと思います。

そして実際マスメディアで伝えられるよりもスペインという国はもっといろいろな顔を持ち、長くいればいるほど
知れば知るほど愛着の湧く場所です。

スペインを愛する各ジャンルの専門家たちがみた”それぞれのスペイン”、また違った魅力が発見できる一冊を紹介させていただきますね。

■ 人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか―― スペイン サン・セバスチャンの奇跡 高城 剛著

一時期バルセロナやイビザを拠点として活動していらっしゃったこともありスペインに詳しい著名人の一人高城剛さん。女優沢尻エリカさんの元夫として一時期話題になりました。本業は”ハイパーメディアクリエイター”という肩書で世界中でいろいろな創作活動をおこなっていらっしゃいます。夏はときどきイビザでDJをしていらっしゃるようです。

NHKのスペイン語番組の舞台になったり、雑誌で特集がくまれたりと最近話題の”バスク地方”。日本からの交通の便はあまりよくないものの(日本からは直行便がないのでバルセロナかマドリッドから別便に乗らなくてはいけません)近年日本から訪れる人の数は増えているようです。
短期間でなぜサンセバスチャンが”美食の地”として注目を浴びるようになったのかやバスク文化についての日本文化との比較などわかりやすい考察があり、サンセバスチャンを訪れる前に呼んでおくと旅がさらに興味深いものになる一冊です。著者による”ピンチョスバルガイド”や”お勧め料理”とその説明も掲載されているので参考になります。

■ 星の巡礼 パウロ・コエ-リョ著

世界で最も読まれている10冊の本のうちの一冊である”アルケミスト”の著者、ブラジル人作家のパウロ・コエ-リョ。
彼のデビュー作がサンティアゴ巡礼をテーマにした”星の巡礼”です。
通常のサンティアゴ巡礼の体験記とは異なり、彼自身が経験なキリスト教徒であることも影響しているのか巡礼のもつスピリチュアルな要素に焦点があてられています。サンティアゴ巡礼に興味がなくとも、スペインを舞台にした小説として純粋に楽しむことができかつ読み終えたころにはサンティアゴ巡礼に参加したい気分にさせられる一冊でもあります。

パウロ コエ-リョは自身はブラジル人ですが、スペインと深くかかわりをもつ作家で、星の巡礼以外にも”アルケミスト”(主人公の名前は”サンティアゴ”でアンダルシア地方の羊飼いです)や、”ピエドラ川のほとりで私は泣いた”(舞台はアラゴン地方)などスペインを舞台にした作品を多く執筆しています。ちなみに彼の事務所はバルセロナに所在しています。

■ ガウディ伝 「時代の意志」を読む (中公新書)

著者は”カタルーニャ研究”の第一者。バルセロナに長く暮らすものとしても興味深く読み進められる一冊でした。
ガウディの人となりや人生については、その作品とともにテレビをはじめとしてマスメディアに取り上げられたものは何度もこれまで目にしましたが、ガウディの建物ができた時代背景、その頃のバルセロナを取り巻く状況について詳しく説明されています。
バルセロナを訪れた方にとっても、バルセロナをこれから訪れられる方にとってもお勧めの一冊です。

■ ルポ 雇用なしで生きる――スペイン発「もうひとつの生き方」への挑戦

今でこそ経済がもちなおしているものの、2008年のリーマンショック以降のスペインの未曾有の経済危機を現地で経験したものとして
興味をもった一冊です。一時期メディアで”ロビン・フット市長”、などどして話題になった(経済危機がさらに厳しかったアンダルシア地方でカルフールやメルカドナなどの大型スーパーで略奪行為を行い、ホームレスなどに食品を配ったこと事件はスペインだけでなく世界中にニュースとして流れたようです。)コルディ-ジョ市が市長を務める”マリナレ-ダ”村のことも取り上げられています。ちなみにマリナレ-ダ村はスペイン全体が30%に近い失業率を記録していた時期でもほぼ完全雇用を維持していた村です。
”経済活動のあり方”についてスペイン発の違った視点に気づかせてくれる一冊です。

■ Casa BRUTUS(カーサ・ブルータス)2014年8月号”井上雄彦とガウディ巡礼

少し毛色の違う一冊ではありますが・・・
ファッション系の出版社による建築雑誌だけあり、写真が圧倒的に美しいです。また建築物に関する説明も詳しく
”ガウディ建築”に関する永久保存版といえる一冊です。
ちなみに掲載されているお店などは、紹介されたとたんに人気がでて、値段が高くなったり質が落ちたりということがよくあるので
2017年版の情報を別で探されることをお勧めします。

ただそれを抜きにしても、バルセロナ好きであれば持っていて損はない一冊です。(ちなみに日本から取り寄せました^^)

スペイン人講師とオンラインでマンツーマンレッスン♪

www.123esp.com
オンラインスペイン語会話

LINEで送る
Pocket
[`evernote` not found]

コメント