”スペインの最も美しい村”2017年に選ばれたのは…

世界遺産の数ではイタリア、中国につぎ世界第三位のスペイン。
とくに文化遺産に恵まれ、大都市を訪れると必ずいくつかの世界遺産に遭遇します。

そして”世界遺産に登録”までとはいかなくとも、大都市の周辺には
スペインらしさであふれた小さな美しい村がいたるところに点在しています。

そんな”まだ知られていないスペインの美しい村”の魅力を伝えるために設立されたのが
”Los pueblos más bonitos de España”協会です。

文化と歴史そして自然の美しさにあふれた”スペインが誇るべき最も美しい村”の認定
そして認知促進を行っています。

”最も美しい村”の基準は
– 人口が15000人以下であること。
– 建築あるいは自然遺産を保有していること

この基準を満たしたうえで、協会の専門家たちが村を訪れ認定許可の判断を下します。
現在”スペインの最も美しい村”として登録されているのはわずか44の村のみ。

そして2017年、あらたに13の”最も美しい村”がリストに追加される予定です。
そのうち6つほど、スペインの代表的な都市から比較的足を運びやすい村をピックアップしてみました。

ぜひ、スペインを訪れた際には旅のルートに加えてみてください!

Chinchón,(マドリッド)
マドリッドから44キロ離れたところにある小さな村。15世紀から17世紀にかけて建設された木造のギャラリーハウスに囲まれたPlaza Mayor(中央広場)が特徴的な美しい村です。

Capileira, (アンダルシア、グラナダ)
スペインで最も有名なスキーリゾート”Sierra Nevada”のおひざ元にある人口約550人の小さな白い村。アンダルシアに特徴的な白い家と細い路地がめぐる美しい村です。グラナダから一日3便バスが出ています。

Puebla de Sanabria, (カスティーリャ・レオン、サモラ)
ポルトガル、ガリシア、レオンの3つの地区の境界線近くに位置する豊かな自然に恵まれた村。山がちな地形であることから独特の文化を発達させその影響が色濃く残っています。

Villanueva de los Infantes(カスティーリャ・ラ・マンチャ、シウダ・レアル)
ミゲルセルバンテスの”ドンキホーテ”の故郷であるとされ(この”故郷に関しては諸説あり、有力な候補の一つだそうです)最初のフレーズ”. “ ラマンチャ州のどこか、名前すら覚えようとしなかったとある場所…”の”とある場所”とされる村です。

Fornalutx, Mallorca, Balaeric Islands
地中海・バレアレス諸島マヨルカにの山間部にある村。赤っぽい色の石畳で覆われ、ほとんどの家の窓は緑色にペイントされた
”古き良きヨーロッパの田舎町”を連想させてくれる美しい町です。村はオレンジ、レモンの木が至るところに植えられ、山側には1000年を超えるオリーブの森林も残っているそうです。

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チョコレートの発祥の地、スペインのお勧めチョコレートブランド

スペインにいったらパエリア、ハモンイべリコと並んで食べたい物の一つとして”Chocolate con Churros”をあげる方も多いのではないかと思います。なんといってもチョコレートの発祥地でもあるスペイン、総国民甘党のお国柄(笑)。
日本ではまだまだ知名度が低いですが、チョコレートのブランドは思ったより充実しています。

最近は日本にも少しづつ
かつスペインにいらしたときはぜひおみやげの王道、チョコレートは、下記の”スペインブランド”のものの中から選んでみてくださいね。

■ Cacao Sampaka
日本にも店舗があるスペイン王室御用達のチョコレートブランド。カカオの輸入会社を親会社に持ち、現在稜から管理された手作りのチョコレート。2000年に誕生しまだブランドとしての歴史は浅いですが、急速に世界中にファンを増やしているスペインのチョコレートブランドです。

■ Bubo Barceloba
数々の国際的な賞を受賞し、”スペインを代表するパティシエ”の一人であるCarlos Mampelによる洋菓子のブランド。Carlos Mampelは
思いもよらない材料とチョコレートを組み合わせ、新しい味覚でチョコレートファンを驚かせるのが得意なクリエイティブなパティシエです。今年はいよいよ日本にも店舗がオープンし世界で最もおいしいチョコレートケーキ”に選ばれたXabinaもお目見えする予定です。

■ Enric Rovira
バルセロナをモチーフに、デザインと創造性にあふれたクオリティの高いチョコレート菓子を作ることを目的として1993年に誕生した”Enric Rovira”。ガウディの作品をモチーフにしたチョコレートなど、食べるのが惜しくなってしまうようなアートにあふれたチョコが見つかります。パッケージも色遣いがきれいでバルセロナの街を思い起こさせてくれるようなスタイリッシュなパッケージングです。

■ Totel:”ヨーロッパの最優秀パティシエ”に何度か選ばれたことがあるPaco Torreblancaによるアリカンテのチョコレートブランド。
彼の手によって作られるチョコトリュフやチョコレートボンボンは世界最高級のクオリティであるとの評価を得ています。スペイン国内の店舗(アリカンテ、レバンテ、バイヤドリッド、エルチェ)あるいはオンラインショップでも購入することができます。

■ Blanxart 有機栽培の厳選されたカカオのみを使用し昔ながらの製法で作られる”Blanxart”のチョコレート。バルセロナのチョコレートブランドです。バルセロナのブランドゆえ?パッケージがモダンでオシャレな雰囲気です。お砂糖を使っていないチョコレートも充実しているのでダイエット中でも^^

■ Simon coll
19世紀からの歴史を持つバルセロナ郊外にあるカカオ輸入会社のチョコレートブランド.素材を生かすシンプルな品ぞろえ。1972年に買収した”Chocolate Amateller”のブランドラインでは、スペインの伝統的なモチーフを用いたチョコレートや画家のアルフレッド・ミーシャによる美しいパッケージングでおみやげとしても人気です。

■ Chocolate Valor
バレンシア出身のチョコレートブランド。スーパーなどでもよく見かけるブランドです。スペインのチョコレート会社の中でも、最も早く”カカオのみを使用した高品質のチョコレート”の製造を始めたパイオニアのブランド。品ぞろえはシンプルで素朴な板チョコなどが多いです。中でもドリンク用の粉末チョコレートは評判がよくお勧めです。

■ La casa
スペインのスーパーで必ず見かけるチョコレートブランド、M&Mのようなかわいらしい”Lacasitos”、個性的なキャラの”Conguito”シリーズなど。お値段もお手頃なのでばらまき系のおみやげにもぴったりです。

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スペインの”見逃すには惜しすぎる”世界遺産8選

ガウディの建築物やアルハンブラ宮殿などスペインには45のユネスコに指定された世界遺産が存在しています。
歴史的な建物であったり、自然の風景であったりあるいは街全体が世界遺産であったりとさまざまですが、
その中でもまだまだ知名度は低いけれども”スペインをおとずれたなら見逃すには惜しすぎる世界遺産”を
紹介させていただきますね。

1.Alcalá de Henares (アルカラデエナレス)の大学と旧市街
マドリッドの北東部35キロメートルの郊外に位置するAlcalá de Henares。
町の中心街(旧市街)と大学は1998年にユネスコによって世界遺産に認定されました。
とくにアルカラデエナレスは世界最初の学園都市であり、世界中の大学がその”学園都市モデル”に追従しています。

2.Ávila(アビラ) の外壁
アビラの街は11世紀にイスラム教徒からスペインの領地を守るために作られました。
その外壁はスペイン国内で確認できる同時代の外壁の中でも最も完成度が高いものであるとされています。

3. Ibiza (イビザ)の自然と文化
一般的には”パーティの島”として有名なイビザですが、その海洋生物の種類の多様性がユネスコによって1999年に世界遺産として認定されています。

4. Salamanca(サラマンカ)の大学
1250年に教育機関として認定された”世界最古の大学”のうちの一つがサラマンカに存在しています。また中心街のPlaza Mayorはユネスコから”独特で芸術的な建築の賜物”と引用を受けています。

5.Santiago de Compostela (サンティアゴ デ コンポステーラ)
ガリシア地方の北西に位置するサンティアゴ デ コンポステーラは巡礼の終着地としても有名です。10世紀にイスラム教徒によって町を完全に破壊され、再建されました。ユネスコによって”世界で最も美しい市街地”の一つとされています。

6.Segovia (セゴビア)の水道橋
A.D.50年に建設されたとされるセゴビアの水道橋。長さ813メートル、221年の柱でささえられ、その保存状況も良好です。
セゴビアの街にはこのほか白雪姫の城のモデルとなったとされるAlcázar があります。

7.Tarragona (タラゴナ)のローマ時代の遺跡
Tárraco(かつてのタラゴナの呼び名)はローマ時代においてはカタルーニャ地方の主要な商業都市のひとつでした。
現在は”ローマ時代の反映を彷彿とさせる”遺跡としてユネスコに登録されています。

8.Cáceres (カセレス)のローマ、イスラム、ルネッサンス様式が融合している建物
エクストレマデゥラ州の都市のひとつであるカセレスには、ローマ様式、イスラム様式、ゴシック様式そしてイタリアンルネッサンスの様式が融合した建築物が点在しています。イスラム民族がこの土地を占領していたころの30を超える建築物が良好な状態で保存されています。

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2017年スペインで注目のお祭りはコレ!

一年をとおしてどこかでなにかしらお祭りがおこなわれているスペインですが、
同じお祭りでも若干開催日が違ったり、またスペインに今年旅行を計画されている方の少しでもお役にたてばと思い(せっかくなので、旅行中お祭りに遭遇できれば旅の思い出も増えますね!)

2017年のスペインの主なお祭り予定表を作成してみました。参考にどうぞ!
まず年の一番最初を飾るのは
1 2月のCarnaval(カーニバル)/2月の最終週(28日)
今年は2月の最終の週が”Carnaval”の週にあたります。世界的にはブラジルのリオのカーニバルが有名ですが、スペインでもかなり大規模なカーニバルを行う都市も。特にカナリア諸島、テネリフェ、アンダルシアのカディスのカーニバルは盛大なことで有名です。
リオのカーニバル、とまではいかずともスペインの各都市でカーニバルが行われます。

2. 3月のlas Fallas(バレンシアの火祭り)/3月15日から19日まで
ユネスコの世界遺産としても登録されスペイン三大祭りのひとつでもあるバレンシアの火祭り。大工の守護聖人である聖ジョセフを祝うためのお祭りです。数か月かけて作られるNinot(巨大な木製のオブジェ)達は期間中バレンシアの町を華やかに彩り、最終日に一斉に燃やされる様子はまさに圧巻です。

3. 4月のSemana Santa(イースターパレード)/4月9日から16日
イエスキリストの復活を祝うイースターの祝日。スペインの各都市で期間中はパレードが行われますが、中でもセビリアのパレードは規模が大きく国内外からパレードを見るためにたくさんの人が訪れます。

4. 4月のFeria de Abril(フェリアデアブリル)/4月30日から5月7日
こちらもスペイン三大祭りの一つ、Semana Santaの後、約2週間にわたってセビリアで行われるお祭りです。
期間中は町のいたるところにCaseta(イベント用のテント)が設置され、フラメンコの衣装をきれいに着飾った人々が夜な夜なタパスやワインを楽しみつつセビリャーナスを踊り明かします。

5.5月のPatios de Cordoba(コルドバのパティオ祭)/5月2日から14日
1921年より受け継がれる”中庭コンテスト”コルドバでもっとも美しいPatio(中庭)を競い合うお祭り。期間中は美しく花や噴水で飾られた個人宅の中庭が一般公開されます。

6. 6月のLa Batalla del Vino(リオハのワイン祭り)/6月29日
毎年6月29日、リオハで行われる”Batalla de Vino(ワイン戦争)”の名前を持つお祭りで、白い衣装に赤いネッカーチふをみにつけるのがこのお祭りのルールです。会場となる Hermitage of San Felices de Bilibio にたくさんの人たちが集まり文字通り、ワインをかけあい”ワインまみれ”になるお祭りです。

7.7月のSan Fermin(牛追い祭り)/7月6日から14日
ヘミングウェイの小説で世界的に有名になったスペインの中部地方、パンプローナで行われ世界中から参加者があつまる”牛追いまつり”。
期間中は毎朝8時より”Encierro”と呼ばれる牛追いが行われ、18歳以上であればだれでも参加できるそうです。(毎年負傷者がでることでも有名ですが・・^^;)

8.8月のLa tomatina(トマト投げ祭り)8月30日
バレンシアから40キロ離れた小さな町 Buñolで行われる”トマト投げ祭り。この時期は世界中から街の住民以上の人がお祭りに参加するために訪れるそうで、”世界最大の食べ物投げ合い祭り(笑)だそうです。参加者は四〇〇〇〇人にも上ります。

9.9月のLa Merce(バルセロナのメルセ祭)/9月24日
バルセロナの旧市街の守護聖人であるメルセを祝うお祭り。期間中はカタルーニャ地方の伝統芸能(人間の塔、Correfocなど)が連日催されるほか、旧市街の広場を中心に国内外のミュージシャンなどによるコンサートも行われます。バルセロナで一番大規模なお祭りです。

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厳しい寒さはこれで乗り切る!スペインの冬の伝統料理

栄養たっぷり(こってり!?)でカロリー高めものが多いスペイン料理は、寒い季節にぴったりのものが多いです。

その中でもスペインの各地方で何世代にもわたって引き継がれてきている”冬のお料理”を
紹介させていただきますね。
冬季限定、地方限定のものもあるのでもしスペインにいらしたときに見かけられたら
食べのがしなく(^_‐)☆

1. Callos a la madrileña

Callos a la Madrileña
Callos a la Madrileña

牛の胃の部分をチョリソやモルシージャ(血のソーセージ)とともにゆっくりと鍋で煮込んだお料理です。
トウガラシで味付けをされている場合が多くそのため赤っぽい色をしています。もともとはマドリッド発祥の
料理ですが、スペイン全土のバルやレストランの定番料理です。

2. Cocido
cocido-gallego

スペインの冬の定番料理の一つでどの地方でも、若干名前や使う素材は違うものの見つけることができる一品です。
一般的には、ひよこ豆、牛肉、鶏肉、豚肉、モルシージャ(血のソーセージ)、チョリソ、トマトやニンジンといった野菜の煮込みが
短いパスタの入ったスープやパンとセットで出てくることが多いです。

3.Escudella catalana
escudellacatalana

カタルーニャ地方発祥の冬のスープ。野菜とお肉、ブティファラ(松のみの入ったソーセージ)ジャガイモ、ひよこ豆などを煮込んだスープに大きな”Pilota(カタルーニャ語で”ボール(Pelota)”という意味)と呼ばれる肉団子が入っています。
とくにカタルーニャ地方ではクリスマスの食卓の定番料理で、クリスマスバージョンには大きなカタツムリの甲羅に似た形をした”Galet”というパスタがはいっています。

4. Patatas a la riojana
patatasriojanas

ジャガイモ、チョリソ、ししとうを煮込んだシンプルな料理。もともとはリオハ地方の農夫たちが主に食していたジャガイモとししとうの煮込みにある日チョリソを入れてみることを思いつき、”たまたま”出来上がった一品だそうです。ちょっと日本の肉じゃがをほうふつとさせますね^^
現在では、スペイン中のどこのバルでもみかける(とくに本日のランチ”Menu del dia”の一品にあることが多いです)スペイン料理を代表する一品でもあります。

5. Sopas de ajo
sopa-de-ajo

もともとはコーヒーとともに食する朝食の一品だったお料理。かたくなったパンをにんにく、ししとう、肉を煮込んだスープで煮込み卵を入れたものが一般的です(卵がスープの暖かさで料理された状態になります。)地方によってスープの具は異なり、バスク地方ではタラ、リオは地方ではトマトやピーマンなども加えます。

6. Marmitako
marmitako
マグロ漁の盛んなカンタブリア地方発祥の料理。ジャガイモ、玉ねぎ、トマトをマグロとともにゆっくりと鉄鍋で煮込みます。
もともとは長期の漁に出掛ける漁師たちがよく料理していた一品だそうです。当時は色々な魚を使って料理されていたのですが、
現在はマグロのみで料理されています。

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おいしいスペイン語

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カタルーニャ地方の家庭料理: おいしくて作りやすい、スペイン北部の伝統的な郷土食

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スペインにはサンタクロースがいっぱい?

宗教とあまり関係のない日本でもすっかりイベントとして定着しているクリスマス。
この時期はイルミネーションやクリスマスの飾り付けで街もとても華やかですね^^。

スペインにとってはクリスマスは宗教的な意味合いでも一年で一番大切な行事のうちの一つ。
大きな通りのみならず、街中にクリスマスイルミネーションが飾り付けられ一年で一番のにぎわいを見せます。
クリスマスのメインイベントである”プレゼントを贈る習慣”はもちろんスペインでも健在なのですが
必ずしもサンタクロース(Papa Noel)が運んでくるわけではないようです。

さて、スペインで子供たちにクリスマスプレゼントを運んでくれるのは…

■ Los Reyes Magos

サンタクロースよりもスペインで人気者?(プレゼントをもってきてくれるので)は
Los Reyes Magos(東方の三賢者)。1月6日、賢者の日の前夜にプレゼントをもってやってくるとされています。
バルセロナでは1月5日の夜、バルセロナ港に三賢者を乗せた船が到着し、三賢者の到着を祝う盛大なパレード(cabalgata de Reyes Magos)が街をあげて行われます。
毎年子供たちにとってもとても楽しみなイベントです。

reyesmagos

■ Cagatio
カタルーニャ地方とアラゴン地方では、クリスマスの直前に購入した木の枝をクリスマスまで育てる習慣があり、クリスマスになると
この木がお菓子を出してくれるようにとたたく習慣があります(イタッ>-<)。この木の幹(Cagatio)は家を守ってくれる御守りのような意味もあり、カタルーニャ地方のクリスマスマーケットではクリスマスに欠かせないオブジェとして人気のアイテムです。

cagatio

■ Apalpador

ガリシア地方の東部の山からやってくる炭鉱夫”Apalpador”は、不思議な力を持っているとされています。
古い上着をはおり、パイプをくわえてベレー帽をかぶりしゃれっ気のない地味いでたちをしていますが、24日と31日におなかをすかせやせ細った子供たちに栗をプレゼントしたり贈り物を届けるために山から下りてきます。

apalpador

■ Olentzero
いつも酔っ払っていて、素朴で食べることと飲むことが大好きなナバラ地方とバスク地方の”Olentzero”
普段は森の奥ででひっそりと”炭づくり”に従事していますが、クリスマスの日の夕方に子供たちにプレゼントを届けにやってきます。

olentzero1

それぞれの地域の特徴や逸話に基づいたオリジナルのサンタクロースたち。
サンタクロースの数だけ贈り物がもらえる?!スペインの子供たちはラッキーですね^_-☆

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大好評ダリ展へのオマージュ、スペインの奇才、ダリの作品を読み解くコツ

現在東京の国立美術館で行われているダリ展。
これだけのダリの作品の展覧会が行われるのは日本では10年ぶりだそうでかなりの賑わいを見せているようですね。(12月12日まで開催されているので、まだの方はぜひ!)

バルセロナの郊外にあるフィゲラスのサルバトール・ダリ財団、フロリダのダリ美術館、スペインの国立ソフィア王妃芸術センターのそして日本中のダリ作品を所蔵している美術館からも貸出を受け、全200点以上の展示品が集められたスペインでもなかなかみることができない大規模な回顧展のようです。

ピカソと並んでスペインを代表する芸術家サルバドール・ダリ。バルセロナの郊外、フィゲラスの裕福な家庭に生まれ幼いころから絵画に興味をもちその時代の芸術家たちにも早くからその才能を認められる存在でした。

一部の芸術家から商業色が強いことを批判されるものの、写実的描法を用いながら、多重イメージなどを駆使して夢のような風景画を描いた彼の作風は高い人気を得、現在でも頻繁世界中で展示会が行われています。

また作風のみならずその独特の風貌からも”奇才”として知られるダリですが、実際には、ダリは根っからの奇人というわけではなく、本当に親しい友人の前では非常に繊細で気の行き届いた常識人だったとされています。彼にとっては「アート」は現実世界と対峙するためのよろいのような物であり、顕示される自己が必ずしもダリ本人そのものではないことは彼の作品を読み解く上で重要な鍵となるかと思います。

ダリの作品を読み解くシンボル達
ダリの作品にはいくつか繰り返し登場するモチーフがあります。それぞれのモチーフに込められた意味を参考にすれば、
彼の不思議な作品への理解も深まるかも?

■ 柔らかい時計
ダリの作品といえば一番に”柔らかい時計”を思い出される方も多いかと思います。作品”記憶の固執”で初めて登場したこのモチーフは、”時間は相対的なものであり固定された概念ではない”というアインシュタインの理論を表しているそうです。時計がぐにゃりと曲がっているこのイメージ自体は、8月の暑い日にダリがみかけた解けかけているカマンベールチーズから発想を得たものだそうです。

■ 象
象もたびたび彼の作品に登場するシンボルです。”細くたくさん関節のある足をもつ象”は”空間のゆがみ”の意味をもつシンボルとされています。
ダリの”私は自分自身が死ぬほど楽しめる絵を書いている、なんの無理もすることなく、美しいかどうかなど全く気にもしていない。自分の感情が深く動かされるものだけを作っているし、それらを偽りなく描いているだけだ”という言葉に基づいて”構造に対する無重力の考えが込められている”と分析されています。

■ 卵
卵もダリの作品においてよくあらわれるシンボルです。ダリは卵を”誕生”とむすびつけ希望と愛のシンボルとして用いているそうです。

そのほか、蟻は”死・衰退、カタツムリは”人間の頭”(彼が初めて心理学者のフロイトにあったときに、フロイトの家の窓から見えた時点社にカタツムリがいたことから由来しているそうです)、バッタは無駄と恐れの意味が込められているそうです。

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芸術の秋”スペイン語で味わう”ピカソの名言

スペインを代表、そしておそらく20世紀を代表する芸術家のひとりといっても過言ではない芸術家ピカソ。
パリに滞在していたころの作品に有名なものが多いせいか、フランス人と思われることも多いようですが、
マラガ生まれの生粋のスペイン人です。
通名は”Pablo Picasso”ですが実はフルネームは
Pablo Diego José Francisco de Paula Juan Nepomuceno María de los Remedios Cipriano de la Santísima Trinidad Ruiz y Picasso
(なぜこんなに長い名前なのかは謎です、こんなに名前の長いスペイン人に今まであったことありません^^;)

歴史にきざまれ、世界に名だたる芸術家ならでは、数多くの名言を残しています。その一部を紹介させていただきますね。
どのフレーズも味わい深く、どれを選ぶか迷いました…さすがピカソ。
まずは原文、スペイン語から

« Hace falta mucho, mucho tiempo para ser joven. »

« El mundo de hoy no tiene sentido, así que por qué debería pintar cuadros que lo tuvieran? »

« El arte es una mentira que nos hace darnos cuenta de la realidad. »

« El Arte es eliminar lo innecesario. »

« Cada segundo de vida es un momento nuevo y único en el universo, un momento que nunca se repetirá. ¿Y qué les enseñamos a nuestros hijos? Les enseñamos que dos y dos son cuatro, y que París es la capital de Francia. ¿Cuándo les vamos a enseñar también lo que son? Deberíamos decirles a cada uno de ellos: ¿Sabes quién eres? Eres una maravilla. Eres único. En todos los años que han pasado, nunca ha habido otro niño como tú. Tus piernas, tus brazos, tus dedos, la forma en que te mueves. Quizá te conviertas en un Shakespeare, un Miguel Ángel, o un Beethoven. Tienes la capacidad para hacer cualquier cosa. Si, eres una maravilla. Debes trabajar, todos debemos trabajar, para hacer al mundo digno de sus niños. »

« El objeto del arte es quitar el polvo a la vida diaria de nuestras almas. »

« La inspiración existe, pero tiene que encontrarte trabajando. »

« Cada cuadro, cada ritmo, cada color es una batalla. Una batalla contra uno mismo, contra la pintura. »

« No envejecemos, maduramos. »

« Busco la inspiración en la realidad. Sólo lo real empuja mi imaginación y me da una nueva vida. »

« El éxito es peligroso. Uno comienza a copiarse a si mismo. Y copiarse así mismo es mas peligroso que copiar a otros. Conduce a la esterilidad. »

超訳(苦笑)はこちらをどうぞ。
あくまで独断と偏見にもとづいた意訳なので、参考までに。
« 若くなるためには、とてもとても時間が必要である »

« 現状の世界が意味を持たないのに、なぜ意味を持つ絵画を描かないといけないのだろうか? »

« 芸術は、我々に現実を気がつかせるきっかけをくれる嘘である。 »

« 芸術とは不必要なものを取り除くことである »

« この人生の一瞬ごとか宇宙において新しく唯一の瞬間であり、二度と繰り返されることのない瞬間である。
自分たちの子供になにを教えるかって?2と2を足せば4になり、パリはフランスの首都で・・・。
いつ彼らに自分は何者であるかをおしえるんだい?彼ら一人一人にこういうべきだ;”君は誰だか知っているかい?君は素晴らしい、そして世界でたった一人の存在だ。今まで君と全く同じ子供が存在したことなんてないんだよ。君の足、腕、指、動き方。もしかすると君はシェークスピアになるかもしれない、いや、ミゲルアンヘルか、ベートベンかもしれないな。君にはどんなことでもできる力があるんだよ。
もちろん君は素晴らしい存在だ。だから努力しないといけない。そして我々は子供たちの価値に値する世界を作るためにみな努力しないといけないんだ»

« 芸術の目的は我々の魂の日常生活の埃を払うことだ »

« インスピレーションは存在する、しかしそれは努力によって得られるものだ »

« それぞれの絵画、それぞれのリズム、それぞれの色が闘いだ、自分自身、絵具との戦いなんだ »

« 我々は年を取らない、成熟するのだ»

« 現実の中にインスピレーションを見出そうとしている。真実だけが、私の想像力に力を与え、新しい生命を吹き込む。»

« 成功は危険である。自分自身を模倣し始める、ほかの人間を模倣するより自分自身を模倣することのほうが危険である。生み出す力を制御してしまうからだ»

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ジョジョの奇妙な冒険実写化で注目、シッチェスってこんなところ

日本で大人気のマンガ、ジョジョの奇妙な冒険の実写化の撮影がスペイン、バルセロナの近郊にあるシッチェスで行われるとのこと。

スペインにいらっしゃったことがある方でも、おそらくなじみのない方がほとんどかと思います。
(ちなみにガウディの世界遺産はシッチェスにはありません(笑)
バルセロナ郊外にある人口2.8万人の小さな街ながら、なかなか個性的でスペインでは知名度の高い場所だったりします。

■ シッチェス基本データ

位置:バルセロナ南部38キロメートルに位置し、地中海に面する海岸沿いの街。カタルーニャ州ガラフ県に属する
人口(2015):28 269
面積:43 85 km²

■ シッチェスの歴史
もともとはブドウ栽培を中心とした農村として栄え、19世紀後半モデル二スモ運動の中心人物の一人であるポスト印象派画家のサンティアゴ・ルシニョールがシッチェスにアトリエを構えたことにより、その他のモデル二スモの芸術家たちからも注目されるようになりました。
同時に18世紀末に新大陸の植民地との直接交易が許可されるようになると、アメリカ人実業家とモデル二スモ建築家の手によって街が美しく整備され、それ以降観光地として知られるようになりました。
1960年以降は主な産業は観光業となり、1960年代においてはスペインのヒッピー運動の中心地ともなり、フランコ政権下においては”イビザのミニチュア版”として知られるようになりました。

現在は特にLGBTの間で人気のリゾート地で、”世界でもっともLGBTに人気のある観光地”の一つとなっています。

■ シチェスの主なイベント
-カーニバル(Carnaval de sitges):
毎年2月から3月、世界中のあちこちで行われるカーニバルですが、シッチェスのカー二バルはスペインでも最大級の規模のものの一つです。スペイン国内のみならずヨーロッパ中から観光客が訪れシッチェスのカーニバルを楽しみます。

-シッチェス国際映画祭(Festival internacioal de cinema fantastica de catalunya):
SF映画、ホラー映画、スリラー映画、サスペンス映画など、フィクション、ファンタジー系のジャンルの”世界三大ファンタスティック映画祭”
毎年日本からも必ず何本が作品が招待され、特にスタジオジブリの作品はこの映画祭の常連となっています。
今年は特に多くの作品が招待されるようです。(日本で大人気を博した”シン・ゴジラ”や”君の名は”もスペイン国内での上映に先駆けてシッチェスの国際映画祭にお目見えの予定です。)

シッチェス国際映画祭、興味をもたれた方は下記のリンクもチェックしてみてくださいね。

http://sitgesfilmfestival.com/cas

■ その他シッチェスに関するトリビア

-スペインで最も土地代が高い
シッチェスは2008年よりスペインでもっとも土地代が高い街として知られています。現在の価格は一平方メートル当たり11.250ユーロとなっています。

-ヨーロッパで一番美しい海岸がある。
シッチェスにある”サンセバスチャン海岸”はニューヨークタイムズ紙によって”ヨーロッパで最も美しい海岸”に選ばれました。

街や海岸の美しさからそしてヨーロッパで3番目に高い土地代から”スペインのサントロぺ”と呼ばれることもあります。

石畳のたたずまいと海岸線の美しい小さな町シッチェス。
バルセロナからは電車で30分ほどで行くことができ、バルセロナ住民にとってはちょっとした”リゾート地”だったりします。

この映画がきっかけでシッチェスを訪れる人が増えるかも?

いろいろなきっかけで、これまであまり知られていなかったスペインの魅力をたくさんの方に知ってもらえるようになるのは
嬉しい限りです。
(ついでに”スペイン語の魅力も伝わるとよいな・・・と思いつつ^^)

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スペイン三大祭りの”サンフェルミン”、牛追いの意外な事実とは…

バレンシアの火祭り、セビリアの春祭りとならんでスペインの3大祭りのひとつととされる
”牛追い祭り(スペイン語でFiesta de San Fermin)

”牛追い祭り”の名称で呼ばれているものの、
お祭りの期限は開催地であるパンプローナ(ナバラ州)の守護聖人、サン・フェルミンをお祝いするためのもので、
バルセロナのメルセ祭やそれぞれの地区で行われるフィエスタ マヨールと同じ起源をもち
、地域の神様のためのお祭りという意味では日本のお祭りとも似ているかも知れません。

またこのサン・フェルミン祭は宗教的意義のほかに、
14世紀前後から長年パンプローナで夏の初めに行われていた大規模な商業見本市も兼ねており、
お祭りに”牛追い”が登場する前から
期間中は音楽やスポーツのイベント、闘牛、花火、ダンスなどの催し物が行われていた盛大なイベントでした。

このお祭りに”牛追い”が加わったのは17世紀から。
”牛追い”は スペイン語では”エンシエロ(encierro)”と呼ばれ、
闘牛の行われる日に、雄牛が輸送される必要性に由来し、もともとはスペインで闘牛の前に広く行われていた催しです。

牛追いはサンフェルミンのお祭りの期間中(7月6日から14日まで)の朝行われ、
パンプローナの旧市街に設けられた木柵のコース(825メートル)に
闘牛6頭とその他の雄牛6頭がかけ抜け
その前を何百人もの人人が走るというもの。

ただ実際のところ牛追いが行われるのはたったの3分間といった短いものです。
お祭りの間は牛を一日中牛に追いかけられているイメージがありましたが意外や意外。
(毎年負傷者が出る。かなり危険な催しものではあるので、3分間で十分といえば十分かもしれません。)

その他期間中の一週間はパンプローナの街をあげひっきりなしにさまざまなパレードや花火などイベント尽くし。
間違っても牛に追いかけられることはありませんので(笑)、
この時期スペインをおとずれることがあればぜひ参加してみたいお祭りのひとつです。

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