スペイン語には他の単語を合わせると全く違った意味になる”VERBOS MAGICOS”が存在します。
ほとんどが日常会話に頻出する動詞で、これまでも数回にわたって使い方を紹介させていただきました。
今回は”Dar(与える)”の使い方です。
■ Dar en el clavo
表現の起源は”Martillo”(とんかち)と”Clavo(くぎ)”から来ています。
トンカチで釘をさすが”Dar golpe al clavo con martillo”この言い回しから派生してDar el clavoは”(ちょうどとんかちで)釘のあるところを打つ”=(問題に対して)適切な解決策を提案する、や(問いかけに対して)正しい答えをだす。という意味の表現です。、
■ dar gato por liebre
直訳すると”野兎(Liebre)の代わりにネコを与える”、この表現は、”いいものと偽って質の悪いものを渡す””だますこと”を意味します。
もともとの表現はかつて(現在でもスペインではウサギを食べる習慣がありますが)肉屋でネコの肉を野兎の肉だと偽って出していたことから来ているそうです。
■ Dar largas
Largaは”長い”、長いものを渡す?は”(期限を)伸ばす””(相手を)待たせる”といった意味です。同じ意味を持つ動詞に”Posponer(期限を延ばす)がありますが、会話では”Dar largas”
のほうがよくつかわれます。
■ Dar carta blanca
”Carta blanca”はなんでも自由に書くことができる”白紙の手紙”。白紙の手紙を与えるということは”自由を与える”という意味です。似たような表現に”Dar cheque blanco”がありこの”cheque”は銀行のチェックのことを意味します。ゆえに”お金を自由に使う権限を与えられている”という意味です。
■ dar la espalda
この表現は文字通り”背を向ける/背を向けている”の意味でつかわれる場合と、”相手にしない(Ignorar)”裏切る”という意味でつかわれることもあります。会話の前後でどちらの意味でつかわれているか判断することが必要です。
■ dar la lata
“lata”はスペイン語では”アルミ缶”という意味ですが、この表現で用いられている”lata”は形容詞”Lataso”(しつこい、じゃまになる、イライラさせられる”)から来ています。
ゆえに意味は”邪魔をする、いらいらさせる、怒らせる”スペイン語で同義語は”Molestar(邪魔をする)””fastidiar(腹を立てられる)”Estresar(イライラさせられる)”です。
すこしげさな言い方として”lata”のかわりに”latazo”が使われることもあります。名詞の最後に”Zo”をつける言い方は誇張表現として会話でよく用いられます。
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